『パブリックエネミー』は『ダブルクロス The 3rd Edition』の追加ルールおよびデータを掲載したサプリメント。 本書を導入することで、これまでのPCたちにとって不倶戴天の敵であったファルスハーツ(以下、FH)所属のPCが作成可能になる。 また、新しいセッション運営ルールとしてシナリオクラフトについても解説されている。
このパートでは、FH所属のPCを扱うためのルールが掲載されている。 また、FHに所属しているという設定のサンプルキャラクターが追加されている。 追加されるのは以下の5体。 ◆血染めの切り札 高校生にしてFHに所属しているエージェント、というコンセプトのサンプルキャラクター。 キュマイラの万能さにブラム=ストーカーのトリッキーさを併せ持つクロスブリードとして作られている。 ◆紫光の月 FHによって育てられた子供──FHチルドレンのキャラクター。 ブリードはエンジェルハィロゥのピュアブリード。遠距離から広範囲に攻撃することを得意とする。反面、接近戦には弱い。 ◆知略の主 セルリーダーと呼ばれるFHの幹部エージェント。 ブリードはハヌマーンとノイマンのクロスブリード。能力は他者の支援、および阻害を中心としてデザインされている。 ◆凍れる弾丸 血染めの切り札とは別のFHエージェント。 ブリードはブラックドッグとサラマンダーのクロスブリード。銃撃をメインに、的確な後方援護ができるようデザインされている。 ◆牙持つ剣士 FHに雇われている傭兵。他のキャラクターとは異なり、FHに完全に属しているわけではない。 ブリードはエグザイル、バロール、モルフェウスのトライブリード。作り出した異形の剣を同じく異形化した肉体で扱うという、人間離れした剣士である。 さらに、FH所属のPCをコンストラクション、またはフルスクラッチで作成するためのルール、FH所属PCでないと取得できない追加Dロイス、追加ライフパス、追加アイテムなどのデータも掲載されている。 また、FH所属のキャラクターを使用する際の、プレイエイドも掲載されている。
このパートでは、FHがどんな組織なのか。歴史、内部の勢力、他組織との関係などを中心に解説している。 また、FHに関連する追加パーソナリティーズも掲載している。
このパートでは、レネゲイドウィルスによって理性を破壊されたものたち──ジャームについて詳細に解説されている他、新たなセッション運営ルールとして、ストーリーパターンテンプレートを用いて、ダイスやチャート、参加者のアイデアなどのランダムな要素から物語を自動生成するツール、シナリオクラフトについて解説されている。また、追加のシナリオクラフト専用Eロイス、ボスキャラクターテンプレートなども掲載している。
このパートでは、本書の設定、追加ルールを使用したシナリオ2本が掲載されている。 シナリオ:Blood Sword Girl ティルフィング――。 それは特殊なレネゲイドクリスタルに与えられたコードネーム。 ある事件をきっかけに、このクリスタルから同じ顔をした少女たちが誕生した。 ひとりは平和を、ひとりは殺戮を。 UGNとFH、どちらが彼女と踊るのか? シナリオ:Deadman's Cruise 所有する者に不死の力を与えると言われる“死者の冠”。 それを求め、豪華客船ノーライフ・クイーン号に潜入したFHのエージェントたちを待っていたのは、血煙る地獄だった。 無限の闘争本能にしたがい、戦い続ける乗客たち。 その中で愉悦に身を浸して笑うのは、不死なる海賊。 死人を生み出す、死人による航海の行き着く先は果たして――。 |
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