『アルシャードガイア』質疑応答 2007年2月15日版  この質疑応答は、プレイを円滑に進めるために、コピーしたり、それを無償で配布したりすることを許可します。ただし、ファイル名や内容を変更することを一切禁じます。「無償の配布」には、ホームページなどに掲載することも含まれます。  なお、質疑応答による回答は正誤表のような正式の修正ではなく、また版によって変化することがあります。質疑応答の回答を導入するかどうかは、ゴールデンルールにしたがってGMに決定権があります。各プレイヤーがGMの判断にしたがってください。 ゥInoue Jun'ichi/FarEast Amusement Research Co.,ltd. ■はじめに  このファイルはルールの解釈や適用について、質問とその回答という形式で解説しています。ですが、この欄だけでは、あなたがセッション中、あるいはその前後にルールについて裁定を行なわなければならない状況すべてを網羅することはできません。セッション中に発生するあらゆるトラブルやシーンの状況は常に独特であり、それに掛けられる時間は少ないことでしょう。GMであるあなたは最短の時間で、最適な回答を用意しなければなりません。したがって、このファイルで述べられた回答については、あくまでひとつの例としてあなたの下す裁定の参考にしてください。  このファイルの目的はルール解釈やデータ適用の際に必要な共通認識をできるだけ多くの『アルシャードガイア』を楽しく遊んでくれている皆さんの間に構築することです。 ■加護 ●エーギル >>NEW Q:《フレイヤ》で発生した追加行動に《ネルガル》を使用した際に、《エーギル》で《フレイヤ》を打ち消されました。この場合、《ネルガル》を差し戻すことはできますか? A:できます。 ●ツクヨミ Q:キャラクターAが加護を使用したタイミングでキャラクターBが《ツクヨミ》を使用した場合、Aの加護を使用させることはできますか? A:できます。 >> ●フレイヤ Q:《フレイヤ》の効果でガンスリンガー特技の《デュアルモーション》を使用し、2回攻撃を行なうことはできますか? A:《フレイヤ》の効果では物理攻撃か魔法攻撃のみ行なえます。直接攻撃を行なわない《デュアルモーション》のような特技は使用できません。 ■特技 ●全体 Q:[判定:自動成功]の特技に、判定のダイスロールは発生しているのでしょうか? A:いいえ、発生しません。 ●スカウト Q:《ダブルウェポン》を使用した物理攻撃では、左手の武器も使用したことになりますか? A:使用したことになります。その武器に回数制限があれば消費されますし、使用した武器の効果もすべて適用されます。 ●アルケミスト Q:《チャンバーウェポン》を取得して、《チャンバースタッフ》を取得していないキャラクターは、魔法弾を購入、常備化できますか? A:可能とします。 ●ガンスリンガー Q:《ショットダウン》の判定で対決に敗北した後、対象はあらためて防御判定を行なうことができますか? A:はい、可能です。 >>NEW ●ソードマスター Q:《魔剣強化》の「防御修正+3」は、〈斬〉〈刺〉〈殴〉〈炎〉〈氷〉〈雷〉〈光〉〈闇〉すべての防御修正に+3するということでしょうか? A:いいえ。元々持っている防御修正のみに適用されます。例えばグレートソードであれば、〈斬〉〈刺〉〈殴〉に+3となります。 >> ●レジェンド Q:《剣王の城》で武器を呼び出した際、既に装備していた武器はどうなりますか? A:既に武器を装備している場合、《剣王の城》で呼び出した武器は失われます。特技を使用する前に、「装備の解除」のルールに従って解除しておくとよいでしょう。 ●アーティスト Q:「対象:場面(選択)」の特技の射程を《マジックメロディ》で書き換えた場合、対象となるキャラクターはどのように選択しますか? A:「対象:場面(選択)」の射程は変更されないものとします。 ●リターナー Q:《ダメージリープ》で先送りしたダメージは一度に適用されますか? A:されません。ダメージごとに別個に適用してください。ダメージロールもすでに行なわれているため、「タイミング:ダメージロール」の特技や加護なども使えません。 Q:戦闘中に《タイムリープ》でシーンが終了した場合、ラウンドも終了しますか? A:ラウンドは終了しません。そのまま戦闘を継続してください。 >>NEW ●マシンヘッド Q:《合体攻撃》にブレイクミサイルのダメージを適用する場合、回数制限を無視して使用することはできますか? A:できません。《合体攻撃》で選択した武器は使用するものとして扱います。そのため、使用回数や条件などの制限を受けます。例にあったブレイクミサイルの場合、《合体攻撃》に選択すると、そのシーンの間、攻撃や《合体攻撃》などに使用することはできません。 >> ■ゲーム運用 ●装備 Q:右手に持った武器と左手に持った武器を直接交換する場合、どのようなアクションが必要になりますか? A:オートアクションでいつでも行なえる、とします。たとえば右手にショートソード、左手にダガーを装備していた場合、いつでも左手にショートソード、右手にナイフに持ち変えることができるわけです。 Q:「種別:投擲」の武器で攻撃した場合、その武器はどうなるのでしょうか? A:攻撃後に失われます。 Q:セキュアダガーを複数装備していた場合、その解説文中の効果は重複しますか? A:重複しません。特に記述がない限り、同じアイテムの解説文中の効果は重複しないとします。 Q:チャンバースタッフの【魔導値】修正など、装備している間に適用する効果を、時空鞘で隠している間にも受けることができますか? A:時空鞘に装備を隠している間は適用されないものとします。 Q:時空鞘や時空マントから取り出したアイテムを、再びしまうためにはどうすればよいですか? A:いつでも隠し直すことができるとします。 Q:常備化したアイテムの常備化を解除し、改めて別のアイテムを常備化し治すことはできますか? A:できません。ただし、GMが認めればその限りではありません。 >>NEW Q:ルーンダガーのように二本セットで入手できる武器を魔剣として指定した場合の処理を教えてください。 A:二本のうち片方を魔剣として指定してください。 Q:ルーンウェポンは、マイナーアクションで準備する必要がありますか? A:いいえ。他のアイテムと同じように、準備はオートアクションです。例えばシールドルーンは、「何もないところから呼び出して装備する」ことが、マイナーアクションで可能なのです。最初から装備しているのであれば、準備はオートアクションのみで可能です。装備(『ALG』P240)と準備(『ALG』P243)の違いに注意してください。例えば、ホルスターに銃をしまっているのは「装備しているが準備していない」状態です。これを抜いて手に持つのが「準備している」状態、ということになります。また、シールドルーンの能力は、「呼び出して装備することができる」のであり、「呼び出したが装備せずに所持するだけ」とすることも可能です。 Q:時空鞘に収納したアイテムは、オートアクションで準備できるのでしょうか? A:アイテムを準備するのはオートアクションです。時空鞘は、アイテムを装備したまま隠すことができます。準備状態のまま隠すことはできませんが、準備するのはオートアクションですので、実質的にはオートアクションでアイテムを取り出し、準備することができます。 >> ●戦闘 Q:特技と装備の効果の使用は、同じタイミングに行なえますか? A:行えません。ひとつのタイミングでひとりのキャラクターが行なえる行動はひとつだけです。ただし、加護は例外として、行動以外にタイミングごとに1回使用できます(『ALG』P265参照)。 ●魔器 ※この項目では、《主我》を取得しているPCを魔器PC、それを装備しているキャラクターを使い手と記述します。 Q:魔器PCが独自行動している間、使い手が、物理攻撃の際に魔器PCを使用することができますか? A:使用できません。魔器PCが独自行動している間は、使い手は魔器PCのあらゆるデータを利用できないとします。もし独自行動の時、使い手が魔器PCを装備できない状態になった場合でも、装備を解除する必要はありません。 Q:《フレイヤ》などの効果で協調行動中の魔器PCが移動したとき、使い手も移動しますか? A:はい、移動します。魔器PCと使い手は、装備している間は常に同じ場所にいることとします。 Q:協調行動の間、回数制限のある特技を魔器PCと使い手がそれぞれ利用できますか? A:はい、可能です。回数については、それぞれのキャラクターで管理してください。ただし、協調行動で魔器PCから得る特技を、すでに使い手が取得していた場合では使い手はその特技を重複して取得することはできません。たとえば、協調行動中に使い手が自分の《マジックシールド》と魔器PCから得た《マジックシールド》で1ラウンドに2回使えるようになるわけではありません。使い手が1回、魔器PCが1回ずつそれぞれ使うことは可能です。ただし、同じ対象に同名の特技の効果は重複しないため(『ALG』P269「効果の重複」参照)、同じものが使えるからといってよいことはまずないでしょう。 Q:魔器PCが持つ特技装備を、使い手が装備することは出来ますか? A:魔器として指定された特技装備のみ、使用できるとします。 Q:使い手が魔器PCが取得している《魔器強化》など、「種別:ア」のアイテムの特技の効果を受けられますか? A:アイテムそのもののデータを修正、変更する特技の効果は常に受けるものとします。そのため、使い手の装備している魔剣のデータは、《魔器強化》などの特技による修正を加えることができます。