■ルールの特徴
 先にも説明しましたが、『神曲奏界ポリフォニカRPG』はSRSの先行作の、『アルシャードガイア』(発売元:エンターブレイン)や『風の聖痕RPG』などと互換性を持つように設計されています。ですから戦闘などのルールは共通性が高く作られています。
 その上で、原作の持ち味を活かすために独自性のあるルールも必要です。そういった独自のルールの中でも特徴的なのが、“フォーカスシステム”と“精霊契約”のルールです。

●フォーカスシステム
 原作を読めば分かりますが、『神曲奏界ポリフォニカ』という作品は、説得や追跡といった要素と戦闘などのアクションが密接に関係したストーリー展開が魅力になっています。
 そこで、様々な作業と戦闘を同時に解決するためのルールを作りました。
 それが“フォーカスシステム”です。
 フォーカスシステムのルールを簡単に説明すると、行為判定を繰り返すことでポイントを貯めていきます、それが一定の点数に達したら成功、達する前に終了条件が成立したら失敗となる、というものです。
 チェイス、説得、調査、などといった、様々な状況に応用が利くように設計されています。また、戦闘と同時にそれらの状況を解決することもできます。

●契約と絆効果
 『神曲奏界ポリフォニカRPG』では『風の聖痕』RPGと同様の、絆効果というルールを採用しています。これは、キャラクター同士の絆という関係性が物語にとって重要な点が共通しているからです。
 『神曲奏界ポリフォニカRPG』では、特に神曲楽士と精霊の間で結ばれる“精霊契約”という関係性が重要な要素になっています。それは原作において、精霊と神曲楽士が契約を結ぶことで、お互いに単独ではできない凄いことができるようになるからです。
 このゲームではその凄さを、契約特技というデータで表現しています。
 プレイヤー同士で話し合い、契約を結ぶことに合意したら、お互いの絆を消費します。そうすることで、契約特技が使用できるようになるのです。
 絆効果をひとつ使用することにはなりますが、契約特技はそれに見合うくらいに強力です。このルールにより、原作の重要な要素である、精霊契約を表現しているわけです。

■まとめ
 以上、『神曲奏界ポリフォニカRPG』についての、大まかな内容について説明しました。
 より細かな内容は、実際にルールブックを手にとって確認してみてください。
〈了〉

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