『トーキョー・ナイトメア リプレイ1 ブラックダイヤモンド』第1話特別掲載。

◆Climax02◆死戦――レッドゾーン
  シーンプレイヤー:日置鉄也
  シーンタロット:レッガー

 
 テツヤたちの前に身構えた、武装集団――。
 “極東旅団反抗の狼”の面々、リーダーの天谷、そして“黄昏の亡霊”はそれぞれ戦闘態勢をとった。
 いずれも、みずからの意志と信念をつらぬくために、命すらもかえりみぬ死のともがらである。
 テロの決行とその阻止を賭けた死闘しとうが、今始まろうとしていた。

 
RL:ここから戦闘となります。シーンカードはレッガー。シーンプレイヤーは、引き続きテツヤとなります。
テツヤ:わかった。
RL:みなさんの前には、“黄昏の亡霊”土岐野貞秀が近距離きんきよりの距離に位置しています。同じく近距離かつ、別エンゲージに天谷響子と極東旅団のトループが存在します。
テツヤ:“黄昏の亡霊”と合流しきれてはいない状態ということだな。
RL:はい。ちなみに極東旅団のトループも、天谷と同じく日本刀を構えています。
唐巣:カタナのトループというわけですね。
RL:“黄昏の亡霊”と天谷をたおせば戦闘終了しゆうりようとなります。
テツヤ:おっとRL。ここは戦闘開始時に唐巣をバイクのタンデムに乗せておきたいんだが、大丈夫か?
RL:OKです。
唐巣:これは助かりますね。テツヤさんによけてもらえば、生き残りやすくなります。
RL:では、セットアッププロセスを始めましょう。
 
●第1カット

【CS】 
天谷響子 
テツヤ 
エリカ
唐巣 
土岐野貞秀 
極東旅団トループ

RL:セットアッププロセスです。まず天谷が自身に〈ハヤブサ〉を使用。(カードを切る)クラブの10を出し、【CS】が19に上昇じようしようします。
テツヤ:速い!
RL:感覚をまし、戦国期の剣豪けんごうのように一瞬で斬撃をせる体勢を取った、というところでしょう。ほかにセットアッププロセスで何かする人はいますか?
一同:なし。
RL:では、メインプロセスに移ります。その天谷がムーブアクションでキャストのエンゲージに移動。マイナーアクションで〈練気〉を使用、ダメージを+3。〈白兵〉〈一刀両断〉〈乱気〉で唐巣を攻撃こうげき……達成値は21。「政府の犬め、死ね!」と天谷は叫び、刀を一閃いつせんします。
唐巣:うおおおっ、私ですか!?
テツヤ:宮仕えはつらいな。では、おれがドッジしよう……ジョーカーを出して達成値は21。
RL:回避かいひ成功ですね。……しかし「がすと思うか!」と天谷は返す刀で必殺の一撃いちげきを、唐巣にたたんできます。《死の舞踏ダンス・マカブル》を使用!
テツヤ:いきなりきたぞ!
唐巣:そこまで、公務員がにくいのですか!? 私は、政府の犬というより、カラスですが。
テツヤ:くだらないことを言いやがって! だが、俺のバイクに乗っているやつを死なせるわけにはいかないんだよ!
 
 バイク上の唐巣を確実に仕留める一撃。
 内調のエージェントの肉をく寸前、超人的ちようじんてきな技量でアクセルとハンドルを操りテツヤはスピンターン。
 死をえが軌線きせんから唐巣を護りいた。

 
テツヤ:――《脱出エクソダス》を使用!! 瞬時しゆんじに天谷の刀の間合いから離脱り だつするぜ。
RL:わかりました。天谷は、チッとしたうちしてそれ以上の追撃ついげきあきらめます。
唐巣:ふう、なんとか生き残りました。ありがとうございます、テツヤさん。
テツヤ:そのうち、なんかおごってくれればいいさ。
唐巣:では、贈収賄ぞうしゆうわいにならない範囲はんいで。
エリカ:公務員はおかたいわねぇ。次は【CS】8が三人……じゃあ、あたしからやらせてもらう。のこのこ近づいてきた天谷にしよ。メジャーアクションで。〈白兵〉〈修羅イクサガミ〉で攻撃。ハートのエースを出し、さらに〈魔性ましようの美〉を使って達成値は24。
RL:〈修羅〉を使われてるから差分値ダメージですね……。全力でけないと。〈白兵〉〈自動防御ぼうぎよ〉〈鉄壁てつぺき〉でパリーする。達成値は16。
エリカ:なら差分値の8点が追加ね。ここで〈ラッキーストライク〉を使い、山引き。(山札を引く)スペードの7ね。結果、あたえるダメージは29のS。けたと思っても、たまたま致命的ちめいてきなところに当たっちゃう♪
RL:「なんて厄介な!」エリカのするどつめにたじたじの天谷。かなりヤバイので〈鉄身〉でハートの10を出しさらに防具で2点軽減。肉体ダメージ17は「腰部ようぶ損傷」ですね。[BS:狼狽ろうばい]で、なんとか生き残りますが……。
エリカ:へえ、殺ったと思ったのに。しぶとい。
テツヤ:「いや十分。さらに俺が追い打ちをかける」と、ゴーストライダーを天谷にぶちかます。〈操縦〉〈ライドファイト〉で2枚目のジョーカーを使用。達成値は21だ。
RL:天谷は回避失敗。エリカの攻撃をしのぎきったと直後の攻撃に、さすがに対応できなかった感じです。
テツヤ:「そのままねむっちまいな!」ダメージはIの18点だ。
RL:防具で減らしてもダメージは15。肉体ダメージチャートは「15 動脈切断」で、[気絶]です。
唐巣:いいですよ。戦闘不能です。
RL:しかし、これではまずいので、天谷は《黄泉還りフエニツクス》を使用します。ダメージを完全に回復、BSも解除しました。
 
 ゴーストライダーにふっとばされた天谷は、それでもゆらりと起き上がった。
「まだだ。このくさった世の中に鉄槌てつついを下すまでは死ねん……!」
 おそるべき妄執もうしゆうとらわれた女テロリストは、肉体のダメージを感じていないかのように、その手の日本刀を構えなおした。

 
テツヤ:しつこいぜ。
唐巣:ま、相手に神業を使わせたのは大きいですよ。
RL:次は唐巣ですね。
唐巣:はいはい。では、私も一仕事させていただきます。……と、マイナーアクションでバイクから降ります。
RL:では、スタッとバイクから降りた唐巣に“黄昏の亡霊”や天谷らの視線が集中します。
唐巣:「まあ、こう見えて荒事あらごとは得意分野でして」と言いながら、メジャーアクションで〈隠密おんみつ〉〈元力:疾風エアリアル(正)〉〈葉隠はがくれ〉〈完全奇襲きしゆう〉で“黄昏の亡霊”を攻撃。攻撃の達成値は17。
RL:「なにっ!?」と“黄昏の亡霊”は回避失敗。
唐巣:よし!私の疾風が“黄昏の亡霊”を吹き飛ばす……。
RL:と思いきや、「我らを導いた男を殺させはしない!」と、天谷がんできます。〈カバーリング〉!
唐巣:それならそれでかまいません。ダメージはPの29!
RL:それは神業を使うしかない。天谷は《難攻不落インヴアルネラブル》を使用。日本刀で疾風の元力をたたおとします。
エリカ:「やるわねぇ。そんなやっかいな達人はここでたおしておかないとね」《死の舞踏ダンス・マカブル》を使用。
RL:「なにぃっ!?」想定外の攻撃に、天谷は瞠目どうもくします。
 
 理想のために、けんみがいてきたテロリスト天谷は、自分の力を存分に活かしてくれた“黄昏の亡霊”を失いたくなかった。
 だから、残った力をしぼって唐巣の放った元力をいた。
 しかし、そこまでだった。
 ネコ科の猛獣もうじゆうのように、攻撃の機会をうかがっていたエリカのクローがひらめき、天谷を貫く。
 そして、それは致命ちめいの一撃であった。


 
RL:天谷は“黄昏の亡霊”を護り抜き、息絶えました。
エリカ:「まあ、彼の正体を知らずに死んで幸せだったかもね」クローについた血をはらいながらつぶやく。
テツヤ:皮肉な話だな。
唐巣:「まずは残ったザコを掃除しましょう」《不可知インセンサブル》を使用して、極東旅団トループを攻撃。〈隠密〉〈元力:疾風(正)〉〈葉隠〉〈完全奇襲〉を使って攻撃します。切り札を使いましょう。スペードのAとして、達成値21で命中させます。
RL:不可知インセンサブル》を使われたので、リアクションできません。トループたちは、攻撃をまともに食らいます。ダメージをどうぞ。
唐巣:Pの28点。
RL:では、唐巣が巻き起した突風とつぷうが、トループたちをかべゆかたたきつけ、彼らは全滅ぜんめつします。
エリカ:残すは、“黄昏の亡霊”のみ。
唐巣:ではケリをつけます。《天変地異カタストロフ》を〈具現者インカネーター〉でえ、《とどめの一撃クーデグラ》として“黄昏の亡霊”使用します。
 
 スーツの男は無造作に手をろした。
 ごうっ――と風の渦巻く音が、地下駐車場に反響はんきようした。
 それは、圧縮された空気が音速を超えて発生した衝撃しようげきの余波。
 同時に、「ぐっ!」と“黄昏の亡霊”がうめき声を上げ、その肩口かたぐちから血がした。
 この国を守るため、秘匿ひとくされてきた超常ちようじようの力が、ひとりのテロリストをたおしたのである。

 
RL:それはこちらには防ぎようがないですね。では、“黄昏の亡霊”に適用するダメージを決めてください。
エリカ:唐巣さん、殺しちゃ駄目だめよ。聞きたいこともあるし、ユウカちゃんのこともあるし。
唐巣:いいでしょう。ダメージは肉体ダメージの「15 動脈切断」、[気絶]を選びます。
エリカ:まず、大急ぎで爆弾のありか……かしら。
テツヤ:それしかない! 「おい、爆弾の位置と解除方法を教えろ!」意識が朦朧もうろうとなった土岐野に声をかける。
RL:「そうはいくか……。俺も、お前もここで死ぬ。増田の人生を台無しにできれば、それでいい」と土岐野はつぶやきます。
テツヤ:ここで《真実トウルース》を使用。「ユウカもここに来ているんだ! 自分のむすめまで殺すつもりか!?」
RL:「なにっ……!?」と、土岐野は驚愕きようがくに目を見開き、しばらく目をつぶった後「爆弾は、都民会館のボイラー室にしかけた、解除方法は……」と、テツヤの質問に答えます。そして意識を失います。
 
“黄昏の亡霊”は、爆弾の解除方法を告げると、気を失った。
 これで、彼が娘をテロで死なせることはない。
 どこか安堵あんどしているかのように見えるのは、テツヤの希望混じりの感傷だろうか?

 
RL:これでテロは未然に防がれました。爆弾の発見、解除などに判定は必要ありません。クライマックスは終了となります。