解説! 巨大戦闘ルール!!

『チェンジアクションRPG マージナルヒーローズ』に、最新サプリメント『ギガファイト』が登場する。

チェンジアクションRPG
マージナルヒーローズ ギガファイト

ISBN978-4-86224-186-3
定価:本体2800円(税別)
著者:三枝チャージ/F.E.A.R.
表紙イラスト:四季童子
発行:有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチ

 この『ギガファイト』では、巨大な敵とPCとが戦う“巨大戦闘ルール”が追加されている。
 今回は、このスケールの大きなバトル“巨大戦闘ルール”が、どのようなモノなのかを解説していきたいと思う。


“巨大”と書いて“ギガ”と読む!

■巨大戦闘ルールとはなにか?
 この世には様々なヒーローがいる。
 その中でも独特の存在感を持っているのが「巨大ヒーロー」だ!

 家を踏み潰し、市街を蹂躙する巨大怪獣。
 ビルディングの屋上からヌッと顔を出す巨大宇宙人。
 戦闘中に巨大化した怪人。

 そんな“巨大な敵”と戦うヒーローに憧れる人は少なくないだろう。

 そのようなヒーローの戦い方を表現するルール。
 それが“巨大(ギガ)戦闘ルール”なのだ!

■新概念“戦闘レイヤー”登場!
 巨大戦闘ルールには、新たな概念が登場する。
 それが“戦闘レイヤー”だ。

 簡単に説明すると、ゲーム中に戦闘を処理する際、ひとつのシーンで巨大存在との戦闘と通常の戦闘を分けつつ並行で処理するという考え方をルールに組み込んだということだ。

 戦闘レイヤーは「巨大戦闘レイヤー」と「通常戦闘レイヤー」の2種類に分かれる。
「通常戦闘レイヤー」にいるキャラクターから「巨大戦闘レイヤー」にいるキャラクターに攻撃することはできない。
 逆に、「巨大戦闘レイヤー」から「通常戦闘レイヤー」に攻撃すると「通常戦闘レイヤー」にいるすべてのキャラクターにダメージを与える。

 これは、「通常サイズのキャラクターの攻撃は巨大存在に効かず、逆に巨大存在からの攻撃は通常サイズのキャラクターの周囲を巻き込む」ということを表現している。

■戦え「ギガ変身」!
 キャラクターは「ギガ変身」を行なうことで巨大戦闘レイヤーに現われる。
 巨大変身ヒーローの登場だ!

 え? “プラトゥーンだから巨大化するより、巨大メカに乗りたい?” “人間のイメージを保ちたいので、巨大化したくない”、そんなこともあるだろう。

 そんなヒーローのために「ギガ変身」では、「ヒーロー自身のサイズは変わらないが、巨大なメカに載っているので、巨大な敵と戦える」、あるいは「ヒーロー自身のサイズは変わらないが、己が拳で巨大な敵でもぶっ飛ばす」という演出ができるデータも取りそろえた。

つまり、ヒーロー自身のスタイルを貫いたまま、巨大存在と戦えるようになっているのだ!

■最後に
以上が巨大戦闘ルールのあらましである。
このルールはさまざまに応用することもできるだろう。

たとえば、豪華客船の甲板上で通常サイズのヒーローが戦い、その船を氷山のような巨大存在が襲うというシチュエーション。
あるいは、ギガ変身したヒーローが巨大存在を押さえつけている間に、通常サイズのヒーローたちが巨大存在を停止させる薬品を注入する。

このようにサイズの違いを利用したさまざまな戦闘シチュエーションを作れるだろう。
上手に巨大戦闘ルールを利用して、『マージナルヒーローズ』の遊び方をより拡張して楽しんでいただきたい。

〈了〉

JGC2016、先行発売情報!

 2016年9月3日~4日、新横浜プリンスホテルにて開催となるJGC2016の開幕まであと数日!
 今記事では、JGC2016で先行発売される商品についてご紹介していきます。



●『トーキョーN◎VA THE AXLERATION サプリメント
 ヘヴン・ダウンビロウ』

tnx_hd
著者:鈴吹太郎/ F.E.A.R.
カバーイラスト:弘司
定価:本体2800円+税
判型:B5
発行:株式会社KADOKAWA

 本書では新たなデータとして“ワークス”が追加。これは、キャストがどの組織に所属しているかを表し、取得することで専用特技や専用装備が使用できるようになる。ワークスは、大企業、警察、犯罪組織などキャストの所属する組織として20以上を掲載、組織に所属しないキャスト用としてフリーランスも用意されている。
 それ以外にも、すぐに使える敵ゲストとして便利な「BORN2KILL」、追加データやシナリオなど、『トーキョーN◎VA THE AXLERATION』の世界を広げる内容となっている。
『ヘヴン・ダウンビロウ』でアクトを加速せよ!



●『英雄武装RPG コード:レイヤード』
trpg_cr
著者:からすば晴/ F.E.A.R.
カバーイラスト:meiz
本体価格:4000円(税別)
判型:B5
発行:新紀元社

 GF誌『TNX』サポートページでもお馴染みのライター「からすば晴」による、新作TRPGが登場。
 それが『英雄武装RPG コード:レイヤード』だ。
 2116年の地球。そこは自律戦闘機械ベクターが徘徊する死の大地となっていた。
 ベクターに対抗できる存在は、歴史や伝説上の英雄の力を秘めた“コード”を操る者“レイヤード”のみ。彼らは人智を超えた力を発揮する戦士であり、人類唯一の希望なのだ。

 宮本武蔵、ナイチンゲール、諸葛亮孔明、アーサー王……英雄の力をその身に宿し、自律戦闘機械ベクターを駆逐せよ!!

※物販ブースで先行販売品を購入いただいた皆様に「ルールブック掲載シナリオで使用するサンプルキャラクターシート」を差しあげます!



 以上、2点が会場で先行発売されます!
 一足先に、最新作を手にしたい人は、是非ともご来場ください。
(物販スペースは、9/3が11:00~22:00。9/4が9:00~17:00が営業時間となります。)

 また、会場では、デザイナーの鈴吹太郎先生、からすば晴先生、イラストレーターのツジヤスノリ先生のサイン会も開催予定となっています。
 当日参加の方でも参加いただけますので、こちらのレギュレーションをご参照の上、ご参加ください。

 物販、サイン会の他にも、トークショーやTRPG体験コーナーなど当日参加でも楽しめるイベントが開催されます。
 イベントの詳細については、JGC2016公式サイト、及び会場のJGC本部受付にてご確認ください。

 それでは、皆様のご来場をお待ちしております!!

『グラウンド・オブ・ヴァラー』異種族、続々! その2

 それでは、前回に引き続き『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション サプリメント グラウンド・オブ・ヴァラー』掲載の異種族、残り6種を紹介していこうと思います。


●岩人族(ドワーフ)
岩人族
『岩の声を聞き、自在に加工し、みずからも岩のような頑強さを誇る』
 男女ともに豊かな髭を持ち、短躯だが頑健な肉体で知られる種族です。
 その名の通り、岩と鉱石、そして黄金を好み、ほとんどの者は地下で生活しています。
 見た目に似合わず手先は器用で、彼らの作る武器や細工物は高価で取引されます。

●鬼人族(オウガ)
鬼人族
『強靱な肉体と、恐るべき戦いの才能を持つ巨人』
 丘陵地や山岳に地に住む、すぐれた戦いの才を持った種族です。
 外見は人間族に似ていますが、巨躯で、額には角を持ち犬歯が鋭く発達しています。
 彼らは老衰しないため、一生のほとんどを盛りの戦士として過ごします。

●翼人族(オオカミワシ)
翼人族
『闇を憎み、天空を翔ける、誇り高き三対の翼』
 賢き狼の姿をし、背には巨大なワシの翼を持った誇り高い種族です。
 多くの者は下界にあまり興味がなく、接触することは少ないです。
 しかし、聖痕を持つオオカミワシは、闇と戦うべく、群れを連れて下界へ降り立つ。

●豚人族(オーク)
豚人族
『闇の鎖に囚われし、堕落を極めた恐るべき闇の眷属』
 魔神によって作られた“闇の眷属”です。
 悪臭を放つ黒い皮膚に覆われ、血液までもが黒く、眼は禍々しく紅く光っています。
 彼らは“北狄”と呼ばれハイデルランドの人間族と激しく争っています。

●河人族(ザルム)
河人族
『大地を潤す生命の源を守る、すべての魚の王』
 ハイデルランドの河に住む、サケによく似た魚のような種族です。 
 男性は魚の姿をしていますが、女性は上半身が人、下半身が魚の姿をしています。
 刻まれし者となったザルムは、ザルムの王よりスマラクトという宝石を与えられ人の姿となり、闇の鎖との戦いに身を投じます。


 最後に、本書『グラウンド・オブ・ヴァラー』で追加されている2種族、最後のひとつを紹介しましょう!

●童人族(バンビーノ)
童人族
『陽気で臆病、そこに秘めたるは勇気の欠片。幼き姿の魔術師たち』
 小柄で、成人であっても人間族の幼少期のような姿を持ち続ける種族です。
 基本的に陽気で好奇心旺盛だが、臆病でも知られています。
 魔法を扱う技術や歌や踊りが得意な者が多いのも特徴です。


『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション サプリメント グラウンド・オブ・ヴァラー』では、これら12の異種族が紹介されている他、5つのサンプルキャラクター。既存のアルカナの追加特技、追加アイテムなどの追加データ、奇跡の効果をを変更するルールや、《主我》持ちのキャラクターが他PCの武具として使えるルールなどなど、盛りだくさんの内容でお届けします!

『グラウンド・オブ・ヴァラー』異種族、続々! その1

 さて、12月下旬に発売の『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション サプリメント グラウンド・オブ・ヴァラー』。
 そろそろ各所で販売が始まっているかと思います。

『リインカーネイション』のサプリメント第1弾となる本書では、追加ルールやデータはもちろんのこと、なんと言っても異種族のデータが豊富に掲載されています。
 基本ルールブック掲載の2種、旧版に収録されていた8種、そして本書で追加となる2種。
 本書を導入することで合計12種類の異種族で『リインカーネイション』を遊ぶことができるようになるのです。
 また、それら12種類の異種族のイラストは、全てメインイラストレーターの田口順子先生による入魂の描き下ろしで収録されています。

 そこで、ここではその12種類の異種族を紹介していこうと思います。
 もちろん、田口先生のイラスト付きですよ。

 それでは、まずは6種類……。


●獣人族(ウルフェン)
獣人族
『そは獣。救わざれし呪いの運命から解き放たれるがため、刃となる』
 獣人族は、人の姿と狼に似た獣の姿を持った種族です。
 人間形態、人狼形態、狼形態の3つの形態を取ることができます。
 獣の恵まれた力を持っており、例えば両手で振るうような剣も、短剣のように扱うことができます。

●森人族(エルフ)
森人族
『ゆるやかな滅びの流れの中で生きる、美しく儚げな不死の種族』
 妖精を思わせる可憐な容姿を持った種族です。
 その肉体は柔らかな霊質でできており、老いることも死することもありません。
 しかし、彼らの住む森は既に滅び、多くの森人族は人間の都市で暮らしています。


 この、獣人族と森人族のふたつは、基本ルールブックに記載された種族になります。
 続いて、旧版に記載されていた8種族のうち、3種族を紹介します……。

●樹人族(エント)
樹人族
『深い叡智と恐るべき力を持ち、森を守り、木々と生きる緑の騎士』
 森の主とも言える巨木の側に佇む緑の騎士。
 一見、人間に見えなくもない種族の者と、動く樹木そのものという種族の者がいます。
 ほとんどのエントは生涯を森から出ることはなく過ごし、その生態は謎に包まれています。

●猫人族(カヴィーナス)
猫人族
『群れることなく、留まることなく、自由に放浪する気ままな猫』
 猫によく似た種族、いわゆる二足歩行の猫。
 ハイデルランドでは、愛玩、観賞のために人間たちと共同生活をしていることが多いです。
 人間に交わって生活してるため知能は高く、中には魔法に優れた者もいます。

●白鳥人族(ヴァルフェー)
白鳥人族
『魔神の僕たる美しき女性たち。戦士に栄光と死をもたらす』
 魔神アーグリフによって作られた“闇の眷属”。美しい女性の姿を取り、勇者を導く乙女として知られる。
 基本的にプレイヤーは真教に帰依し、刻まれし者となったヴァルフェーをプレイすることになります。


 最後に、本書『グラウンド・オブ・ヴァラー』で追加されている2種族のひとつを紹介しましょう!

●蛇人族(ラガルート)
蛇人族
『冷たき眼と血潮にて戦い続ける、鱗持つ闇の眷属』
 広大な砂漠地帯を支配する二足歩行のトカゲのような外見をした種族です。
 基本的に人間族の敵で、今なお争いは続いています。
 
 刻まれし者となったラガルートは、一族から反逆者として扱われ、外の世界へと旅立つことになります。
 そこで、自らの過酷な運命を知ることになるのです。


 これで、半分の種族を紹介しました。
 次回は残る6種類の種族をご紹介します。

年忘れコン2015、先行発売情報!

さて、12月23日開催の年忘れコンでは、3冊の新刊が先行発売されます!

『ゲーマーズ・フィールド 20th Season Vol.2』
gf202
 まずは、偶数月末のお馴染み、『ゲーマーズ・フィールド 20th Season Vol.2』!
 好評連載中の『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション リプレイ 黄金の煉獄』は中編が掲載です。
(詳細はこちらへ)


『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション サプリメント グラウンド・オブ・ヴァラー』
bar_gov
続いて、今夏発売の『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション』サプリメント第1弾『グラウンド・オブ・ヴァラー』。異種族続々! 掲載されている12種類の異種族は、すべて田口順子先生の描き下ろしです!
(詳細はこちらへ)


『くいっくすたーと!! 第4巻』
cm_qst04
 約10年に渡り連載されてきた、安達洋介先生のTRPG4コママンガ『くいっくすたーと!!』が遂に完結! モモたちのセッションの行方はいかに?!
(詳細はこちらへ)


 年忘れコンの物販スペースは、セッションに参加していない方でもご利用いただけます。
 いち早く新製品を手にしたい方、目にしたい方は会場へ遊びに来てくださいね。


■年忘れコン開催場所
●会場:損保会館 404・405
・住所

 〒101-8335 東京都千代田区神田淡路町2-9
sonpomap
●アクセス
JR秋葉原駅下車徒歩5分。
JRお茶の水駅下車徒歩10分。


※物販開場時間10:00~18:00となります。
※物販の開始時間は状況により遅れる場合がございます。予めご了承ください。
※商品には限りがあります。品切れの際はご容赦ください。
※先行発売のラインナップは予告無く変更される場合がございます。予めご了承ください。

『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』⑥
シナリオアイディアジェネレーター

NW3_KoD
 現在好評発売中の『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介ブログ第6回になります。
 今回は『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』に掲載されている。シナリオアイデアジェネレータールールの紹介を行なっていきます。


■シナリオのアイデア
 シナリオアイデアジェネレーターは、その名のとおり、『ナイトウィザード The 3rd Edition』のシナリオ、その核となるようなアイデアを生み出すためのルールとガイダンスです。
 用意されたチャートを振ることで、さまざまなアイデアの素材が生まれます。それを組み合わせて、アイデアの形にしてみようというルールなのです。

●アイデアって?
 一口にシナリオのアイデアといってもその範囲は多岐に渡るし、量やその内容についても個人差があるものです。事件の背景があればシナリオのアイデアとして使えると考える方もいらっしゃるでしょうし、面白い敵のネタが欲しいという人もいるでしょう。
 今回のシナリオアイデアジェネレーターでは、(『ナイトウィザード The 3rd Edition』の)シナリオのあらすじに相当する部分を作成することを目的としています。
 用意されたアイデアチャートは、振ることであらすじの材料を提供してくれます。その材料にあなたが手を入れることで、シナリオのあらすじを作ってください。
 なお、『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』のシナリオアイデアジェネレーターでは、シナリオの背後、いわゆる黒幕として破滅の四騎士のいずれかが存在するという形を取っています。このような前提条件を用意することで、アイデアに方向性を与え、まとまりやすくしています。

●BOSSデータ
 クライマックスフェイズで戦ういわゆるボスキャラクター、このデータ作成に難儀するという方もいらっしゃると思います。『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』には、4つのボスキャラクターのデータをボスキャラクターテンプレートと称して掲載しています。これらのデータを利用することで、クイックスタートのように手軽にボスキャラクターを作成することができるでしょう。

■アイデアチャートを振ろう
 アイデアチャートは6つのチャートからなっています。このチャートを振ることで、シナリオのアイデアを構築していくのです。
 まず最初に、決定された項目を確認するためにシナリオアイデアジェネレーターシートを用意しましょう。
nw3_kod_cid
 こちらは『ナイトウィザード The 3rd Edition』公式サイトからダウンロードできますので、別のウィンドウやタブで表示しておいてください。

●権能チャート
 権能チャートは、事件の背後にいるであろう破滅の四騎士を決めることでシナリオの方向性、イメージを決めるチャートです。
 事件を彩るキーワードがいくつか書かれています。これだけでは何にもなりませんが、ここの言葉のイメージが後に続くチャートに影響を与えます。
kod31_a

●事件の規模チャート
 シナリオで扱う事件がどの程度の被害や影響を及ぼすのか、その規模をチャートで決定します。ご家庭内の危機から世界の危機までさまざまなものがあります。
 この規模と前述の権能チャートが組み合わさると、意味が見えてくると思います。たとえば、権能が支配で、規模がご近所だったとしましょう。ご近所には学校とか組織というものを含めてよいということになります。規模を輝明学園と仮定すれば学校の支配という話になりますし、文字どおりのご近所だとすると自宅周辺が敵に支配されている? 日常を過ごすべき場所が敵地になる。これはとても恐ろしいことではありませんか?
kod31_b

●エスカレートチャート
 エスカレートチャートは、果たしてこの事件を放置したら、何が起こるのか? あるいはウィザードが解決に失敗したらどうなるのかを決めます。これは『ナイトウィザード The 3rd Edition』ですべてのPCに用意されている「ウィザードは侵魔による侵攻から世界を守る者である」というモチベーションを補強するための情報です。
 自分が命を掛けることで何を救うことができるのか、それ情報は極めて重要なことではありませんか? 
 今回は、暗黒支配とでました。支配が永遠に続いていくということのようです。
kod31_c

●事件のはじまりチャート
 ここからは実際に何が起きたのか? の材料となるものを見つけていきます。前述で支配、学園の危機と出ていますのそれに合ったものを選択するのもよいでしょう。ランダムに振っても構いません。チャートはROCです。そのまま直球に学園支配や受験戦争なんかは学校を舞台にしたシナリオに良さそうです。
 今回はあえて経済支配にしてみましょう。支配、舞台は輝明学園、はじまりは経済支配。輝明学園における経済、学生相手に取引きできる価値のあるものが[ライバル](*1)によって支配されてしまった。それによって[協力者]は(主に経済的に)困窮し、[ヒロイン]も被害を受けているようです。
 たとえば金銭はこの段階で違いますね。ウィザードが持つ貨幣と一般学生の持つ貨幣は違いますから。
 輝明学園の学生であれば誰もが価値を認める物が[ライバル]支配された、それはなんでしょうか。これを考えるのがシナリオのアイデアの核となります。ここでは、一端棚上げして、次のチャートを振ってみましょう。

(*1)
 []内にはシナリオに登場するオリジナルのNPCの名前が入ります。
 [ライバル]とはPCであるウィザードと利害が対立する者です。多くの場合は侵魔ですが、ウィザードやイノセントであることもあり得ます。
 [ヒロイン]は、[ライバル]やシナリオの敵によって迷惑や被害を受けている者を意味します。PCたちと個人的な交友関係を結んでいることが望ましいため、個別のNPCとして設定するのです。
 [協力者]は、PCたちに協力してくれるNPCで、情報を提供したり、事件の解決を依頼したりといった形で関係します。今回のシナリオでは直接被害を受けているようですので、トラブルの解決を依頼してくるのかも知れません。
kod32

●解決策チャート
 事件をウィザードはどうやって解決するのか、それを決定するチャートです。とりあえず振ってみましょう。65の喪失がでました。
 ここで整理してみましょう。

権能:支配
規模:ご近所(輝明学園)
エスカレート:暗黒支配
事件のはじまり:経済支配
解決策:喪失

 何かを失うことで、この事件は解決に向かうようです。学園の経済を成立させている何かを敵(この場合は[ライバル])は支配しているようです。それを失うのでしょうか。
 [ライバル]が支配しているものが決まれば、いろいろが見えてきそうです。
kod33a

●サプライズチャート
 サプライズチャートはシナリオ中に起こるハプニングやサプライズです。スムーズに進行しすぎて手応えが足りない、そんなこともあると思います。そんな時に、サプライズチャートのイベントを起こすということになります。今回は……35……愛憎。なるほど、“事件のはじまりチャート”では、[ライバル]と[ヒロイン]の関係が不明瞭だったのですが、愛憎関係となればわかりやすい。[ライバル]が事件を起こした動機として使えそうな気がします。
kod33_b


■まとめ
 それでは、シナリオのアイデアをまとめて見ましょう。ここまでチャートで決定された要素は次の通りです。

権能:支配
規模:ご近所(輝明学園)
エスカレート:暗黒支配
事件のはじまり:経済支配
解決策:喪失
サプライズ:愛憎

 本当はこのタイミングで[ヒロイン]、[ライバル]、[協力者]のNPCも決めておいた方がスムーズなのですが、今回はNPCについては割愛しております。さて、まとめ上げて見ましょう。
 経済……今回のシナリオは学園が舞台。そこで学生全員にとって価値あるものといえば履修単位ではないでしょうか。つまり、[ライバル]が支配したのは教職員。[協力者]はそれから逃れた教師あるいは非常勤講師というのはどうでしょうか? [ライバル]に逆らったことで、解職されて収入が断たれてしまったのです。
 学園の支配に乗りだした[ライバル]は学園の教職員を支配し、授業を好きなように変更していきます。
 その目的は[ヒロイン]にあった、[ヒロイン]が何の気なしに願った願望。それを叶えることで、悪魔的取引きによって、[ヒロイン]の魂(プラーナ)を奪おうという計画だったのです。

 と、こんな感じです。シナリオアイデアとしてそこそこ使えるものになっていないでしょうか。

『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』⑤
掲載シナリオ

NW3_KoD
 10月発売の『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介ブログ第5回になります。
 今回は掲載されている3本のシナリオについて今回予告などを紹介させていただきます。いずれの事件もその背後には四騎士たちの隠謀が隠されています。


シナリオ1:猛き銃声の果てに
 このシナリオは、途中である程度の時間経過が存在するため、前後編という特殊な形式となっています。途中にレベルアップが発生しますので、軽いキャンペーンシナリオ的な遊び方が可能になります。

■「猛き銃声の果てに ―前編―」今回予告
 小国パルゴニアでは、独裁者リーベル・イスカンダルが政権を掌握後、反対者を弾圧する圧政が続いていた。
 その背景に、侵魔の力を得た独裁者を倒すべく、抵抗を続けるウィザードたち。
 ウィザードは、革命を勝利に導けるのか?
ナイトウィザード The 3rd Edition
「猛き銃声の果てに ―前編―」
紅き月が昇る時、異界の門が開かれる。

■「猛き銃声の果てに ―後編―」今回予告
 独裁から解放されたパルゴニア。
 しかし、解放者となったジョンは、崩壊を予言する予言者として神格化され、各地で紛争と混乱を引き起こしていた。
 その影で暗躍する、“赤の乗り手”。
 世界は、争いに包まれてしまうのか?
ナイトウィザード The 3rd Edition
「猛き銃声の果てに ―後編―」
紅き月が昇る時、異界の門が開かれる。


シナリオ2:災厄の渦
 シナリオ1「猛き銃声の果てに」で倒された“予言者”。ですが、その思想、組織、そして資金は残っています。白の乗り手が生み、赤の乗り手が育んだ炎は、世界全体をいぶし始めます。その頃、新しい災厄が人類を襲います。今度の敵は“疫病”です。

■「災厄の渦」今回予告
 “予言者”ジョンの残した予言は、各地に災厄を引き起こすきっかけとなった。
 殺人、紛争、飢餓、そして病。
 アフリカで発生した、原因不明の疫病。
 その背後に浮かび上がるのは、災いを振りまく乗り手の影であった。
 
ナイトウィザード The 3rd Edition
「災厄の渦」
 紅き月が昇る時、異界の門が開かれる。


シナリオ3「蒼白の霊廟」
 四騎士たちの目的は最後の騎士である蒼白の乗り手の復活です。大量のプラーナを得た“疫病”はついに蒼白の乗り手の封印を探り当てます。
 蒼白の乗り手の封印、それは巨大なフォートレス。ウィザードたちは先行する侵魔たちを追って、フォートレスへと挑むことになります。

■「蒼白の霊廟」今回予告
 東京で発生した謎の奇病。それは最後の
四騎士を復活させる、策謀の序章に過ぎない。封印がほころび、忘れられた墓所が現出するとき、世界の危機が訪れる。
 ウィザードたちの前に立ちふさがるのは侵魔、そして巨大なる霊廟。
ナイトウィザード The 3rd Edition
「蒼白の霊廟」

紅き月が昇る時、異界の門が開かれる。


 これらの3本のシナリオはいずれも独立したシナリオです。むろん、キャンペーンとして連続して遊ぶことも可能です。
 ぜひ、楽しんでみてください。

『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』④
“黒の乗り手”────

NW3_KoD
 10月28日より配本が開始される『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介ブログ第4回になります。四騎士紹介も3人目となります。今回は“黒の乗り手”を紹介したいと思います。
 この黒の乗り手は現在“疫病”という彼女の持つ権能の名前あるいはふたつ名である“黒の乗り手”とのみ呼ばれています。彼女はその肉体と共に固有の名前を失っています。
NW3_KoD_kuro

■疫病の騎士
 黒の乗り手は“疫病”の権能を持つ四騎士のひとりです。彼女の持つ“疫病”は非常に強力な権能であり、これまで彼女に手によって幾千幾万もの人々が亡くなってきました。この“疫病”の力は近年までベール=ゼファーの手にあり、彼女の手によってさまざまな疫病が表界で蔓延し、人々を苦しめました。そして、“疫病”を通じて、ベール=ゼファーは大量のプラーナを得ていたのです。

●黒の乗り手
 現在の黒の乗り手はベール=ゼファーのくびきから逃れ、自我と力を取り戻しました。しかし、その力を完全なものとする前に、ウィザードたちによってその肉体を奪われてしまいました。現在の黒の乗り手は肉体を持たない“疫病”という力が自我を持った特殊な侵魔として活動中です。
 この黒の乗り手とウィザードの戦いについては『ナイトウィザード The 3rd Edition シナリオ集 オ-バーライト』(ゲーム・フィールド刊)を参照してください。
 この事件を通じて“黒の乗り手”は肉体を失ったのですが逆にいうなら、それは彼女に無形の力を与えました。現在の彼女はみずからの分身あるいは力の一部を与えることで、自身を拡大、感染させることが可能になっている。疫病という概念と化した彼女を駆逐するのは困難を極めることでしょう。

●さまざまな病
 “黒の乗り手”の権能は“疫病”、“飢餓”そして毒です。これらを生み出し、感染させ、拡大する、それが彼女の力であり、役割です。他の騎士たちがみずからの力で、権能を発揮できる状況を生み出して行くのに対して、用意された状況で、もっとも効果的な権能を垂れ流すのが彼女のやり方です。その後の対処も特にせず、病毒が流れるままに成り行きに任せることがほとんどです。それで十分な効果がありますし、疫病に対処すべく決死の活動を行なったり、偏見や不寛容、恐怖や差別などで自滅していく人間を見ることは彼女の大きな楽しみなのです。


NW3_KoD07
Dr.東美波
「キヒヒ、死体はよいのぉ」
 スプラッタホラーを愛好していた天才少女は、“黒の乗り手”の力を得て禁断の技術、死体蘇生術に目覚めてしまいました。ゾンビウイルスを開発した彼女は死体を操り、自分の研究を進めています。果たして生きた人間をゾンビにすることは可能なのでしょうか。

NW3_KoD08
ビハインド
「セキュリティが弱いのは、ボクのせいじゃない」
 コンピュータ・ウイルス作成者。すぐれたプログラマーですが、その力はウェブを汚染するウィルスの創造に使われています。彼もまた、ウェブを介して伝播した“黒の乗り手”の力によって汚染されているのです。

NW3_KoD09
ダークイノベーター
「煽り耐性が低すぎるわね、イタズラしたくなる」
 人の悪意あるいはそれを生み出す情報もまた疫病のように広まっていくものです。ダークイノベーターは、その情報を悪意を持って加工し、汚染する者です。憎悪と偏見を煽り、デマを拡散することで、人々を黒の乗り手の力で汚染しています。


『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』③
“赤の乗り手”ルージュ・ボーレモー

NW3_KoD
10月発売の『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介ブログ第3回になります。前回に引き続き、災厄の騎士たち、そのひとりである“赤の乗り手”ルージュ・ボーレモーを紹介したいと思います。

nw03_01

■戦争の騎士
 基本ルールブックにも登場する“赤の乗り手”は戦争という権能を持ち、現代世界のさまざまな場所で戦争、テロリズム、暴動を引き起こしています。といっても、彼女自身が軍勢を率いて、攻撃を行なっているわけではありません。白の乗り手と同様に、赤の乗り手も人間自身の手によって人間を間引かせるという行為を好んでおり、戦争という結果を生み出すために、さまざまな工作を行なっています。

●小さな戦争
 赤の乗り手が好んでいるのはテロリストやゲリラによるテロ攻撃、ゲリラ戦といった局地戦。破壊活動を主に行なわせています。それというのも、支配者に強力なカリスマと強圧的な支配を行なわせる白の乗り手の権能と赤の乗り手の力の相性がよかったためです。もうひとつの理由として、いまだにその力が完全な状態ではないという点もあります。赤の乗り手も近年まで封印されていたのです。

●赤の乗り手の封印
 赤の乗り手もまた封印を受けて居ました。白の乗り手と同様に、ルー=サイファーを中心とした悪徳の七王が封印を行なっています。
 しかし、この赤の乗り手の封印は他ならぬルー=サイファーの起こした第三の喇叭事件によって封印は破壊され、彼女は表界に帰還することになります。

■赤の乗り手の策謀
 赤の乗り手は他の三騎士の復活のために活動しています。その活動は一定の成果を上げていて、白の乗り手の力の一部、黒の力“疫病”との協力関係を築くことに成功しています。現在の目的は最後のひとりである蒼白の乗り手の復活にあるようです。


nw03_02
ロナルド・フェルガン
「平和は血で贖うものだ」
 すでに政界は引退していますが、大物の政治家として知られた人物です。その政治手腕でいくつもの戦争を主導してきました。そのほとんどは現在も続いています。

nw03_03
アレクサンドラ
「これほどに血をたぎらせるものはない」
 伝説の傭兵。幾多の戦場で死をばらまき続ける思想なき破壊者です。平和を嫌い、現在も戦場で殺しを続けています。
 赤の乗り手は彼女の有り様を愛し、彼女を刻印者とした。

nw03_04
弓天使
「……地に愛を、人に許しを…」
 赤の乗り手によって生み出された侵魔。人々が感銘を受けやすいように宗教画の天使や人々が聖なる存在をイメージさせるような外見を模している。その力は極めて広い範囲に及ぶ。


『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』②
“白の乗り手”ブラン=キリエルヒア

NW3_KoD
 10月発売の『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介記事。
 第2回となる今回はシナリオのタイトルでもある災厄の騎士たち、そのひとりである“白の乗り手”ブラン=キリエルヒアを紹介したいと思います。
NW3_KoD01

■封印されし四騎士
 四騎士たちは魔王クラスの強大な侵魔であったが、ルー=サイファーをはじめとした裏界帝国の主立った魔王たちとは折り合いが悪く、“夢見る神”シャイマール封印後にルー=サイファーが裏界帝国を継承するにあたって、この軋轢は表面化しました。
 四騎士と魔王たちは戦い、敗れた四騎士たちは魔王により封印を受けることになったのです。

●白の乗り手の封印
 白の乗り手の封印は、ルー=サイファーが中心となって行なわれたようです。その力は複数(四つとも七つとも)に分けられ、表界のさまざまな場所に分割して封印されることになりました。分けられた白の乗り手の最後のひとりだけは、封印されずルー=サイファーの手元に部下(奴隷)として残されていました。支配の権能、その力をルー=サイファーは、表界のコントロール、および裏界帝国の実務に用いたのです。

●白の乗り手の権能
 四騎士はその力で人類を適正な数に間引くことを“皇帝”シャイマールに命じられました。支配、すなわち、他者に影響を与え、みずからにしたがわせる力を彼女は持っています。支配するものは広いところでは国家、狭いところではTVのチャンネル選択権まであらゆるもの、人、状況をコントロールし、支配する力を与えます。
 彼女の力を手にした者は、支配者となります。そして支配者と支配者がぶつかり合ったらどうなるでしょうか。それは人類の歴史を見れば明らかでしょう。そう、争いが始まるのです。

■現在の白の乗り手
 各地で暗躍し、その権能を持って、さまざまな人間に信奉されています。さて、そんな白の乗り手の配下、その力を使う者たちを紹介しましょう。


NW3_KoD02
エンリコ・プーチ
「情報を征する者は世界を支配するのだ」

 白髪交じりのイタリア人は、世界でもっとも知られる投資家、実業家のひとりです。特に数多くのマスメディアに投資し、いくつもの大企業をその支配下に置いています。
 カリスマ的なリーダーとして、ワンマンな独裁者であることを隠していません。


NW3_KoD03
ソフィア・デ・バルサモ
「本当に興味深い、お話しですわね」

 バルサモ王国唯一の王位継承者。まさに深窓の令嬢です。年齢的にも公務を行なうこともあまりなく王家とマスコミの間で協定が結ばれているため、報道に登場することもまれです。国内ではともかく、海外ではあまり知られていません。


NW3_KoD04
偽りの希望
「この輝きこそ……上に立つ者の証」

 高貴な輝きを持つ美しい宝石。古来より多くの人々がその輝きに魅せられてきました。宝飾品の数々はその美しさで身につけた人を飾り立て優れた人物であるかのように錯覚させます。
 この呪われた宝石は、身につけた者の魂を支配し、数多くの悲劇を生み出してきました。