F.E.A.R.から発売されるリプレイ単行本第1弾として、2018年7月に発売となった『トーキョー・ナイトメア リプレイ1 ブラックダイヤモンド』。
今回は、その『ブラックダイヤモンド』に掲載される第1話「トワイライトファントム」を全公開いたします。
是非、ご覧下さい!
※ ウェブ掲載に辺り、本ページに掲載される内容と書籍版とでは違う箇所がございます。あらかじめご了承下さい。 ※
第238回ゲーマーズ・フィールドコンベンションへのご参加ありがとうございました。
朝はあいにくの天気となっておりましたが、沢山の方にご来場いただきました。
第239回ゲーマーズ・フィールドコンベンション
開催日:2018年5月20日(日) 11:00~17:00
会場:イエローサブマリン秋葉原RPGショップ
URL:http://www.fear.co.jp/convention/gf239.htm
※参加申込は告知ページの申込フォームをご利用下さい。
皆様のご参加お待ちしております。
『チェンジアクションRPG マージナルヒーローズ』に、最新サプリメント『ギガファイト』が登場する。
チェンジアクションRPG マージナルヒーローズ ギガファイト ISBN978-4-86224-186-3 定価:本体2800円(税別) 著者:三枝チャージ/F.E.A.R. 表紙イラスト:四季童子 発行:有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチ |
この『ギガファイト』では、巨大な敵とPCとが戦う“巨大戦闘ルール”が追加されている。
今回は、このスケールの大きなバトル“巨大戦闘ルール”が、どのようなモノなのかを解説していきたいと思う。
■巨大戦闘ルールとはなにか?
この世には様々なヒーローがいる。
その中でも独特の存在感を持っているのが「巨大ヒーロー」だ!
家を踏み潰し、市街を蹂躙する巨大怪獣。
ビルディングの屋上からヌッと顔を出す巨大宇宙人。
戦闘中に巨大化した怪人。
そんな“巨大な敵”と戦うヒーローに憧れる人は少なくないだろう。
そのようなヒーローの戦い方を表現するルール。
それが“巨大(ギガ)戦闘ルール”なのだ!
■新概念“戦闘レイヤー”登場!
巨大戦闘ルールには、新たな概念が登場する。
それが“戦闘レイヤー”だ。
簡単に説明すると、ゲーム中に戦闘を処理する際、ひとつのシーンで巨大存在との戦闘と通常の戦闘を分けつつ並行で処理するという考え方をルールに組み込んだということだ。
戦闘レイヤーは「巨大戦闘レイヤー」と「通常戦闘レイヤー」の2種類に分かれる。
「通常戦闘レイヤー」にいるキャラクターから「巨大戦闘レイヤー」にいるキャラクターに攻撃することはできない。
逆に、「巨大戦闘レイヤー」から「通常戦闘レイヤー」に攻撃すると「通常戦闘レイヤー」にいるすべてのキャラクターにダメージを与える。
これは、「通常サイズのキャラクターの攻撃は巨大存在に効かず、逆に巨大存在からの攻撃は通常サイズのキャラクターの周囲を巻き込む」ということを表現している。
■戦え「ギガ変身」!
キャラクターは「ギガ変身」を行なうことで巨大戦闘レイヤーに現われる。
巨大変身ヒーローの登場だ!
え? “プラトゥーンだから巨大化するより、巨大メカに乗りたい?” “人間のイメージを保ちたいので、巨大化したくない”、そんなこともあるだろう。
そんなヒーローのために「ギガ変身」では、「ヒーロー自身のサイズは変わらないが、巨大なメカに載っているので、巨大な敵と戦える」、あるいは「ヒーロー自身のサイズは変わらないが、己が拳で巨大な敵でもぶっ飛ばす」という演出ができるデータも取りそろえた。
つまり、ヒーロー自身のスタイルを貫いたまま、巨大存在と戦えるようになっているのだ!
■最後に
以上が巨大戦闘ルールのあらましである。
このルールはさまざまに応用することもできるだろう。
たとえば、豪華客船の甲板上で通常サイズのヒーローが戦い、その船を氷山のような巨大存在が襲うというシチュエーション。
あるいは、ギガ変身したヒーローが巨大存在を押さえつけている間に、通常サイズのヒーローたちが巨大存在を停止させる薬品を注入する。
このようにサイズの違いを利用したさまざまな戦闘シチュエーションを作れるだろう。
上手に巨大戦闘ルールを利用して、『マージナルヒーローズ』の遊び方をより拡張して楽しんでいただきたい。
〈了〉
2016年9月3日~4日、新横浜プリンスホテルにて開催となるJGC2016の開幕まであと数日!
今記事では、JGC2016で先行発売される商品についてご紹介していきます。
本書では新たなデータとして“ワークス”が追加。これは、キャストがどの組織に所属しているかを表し、取得することで専用特技や専用装備が使用できるようになる。ワークスは、大企業、警察、犯罪組織などキャストの所属する組織として20以上を掲載、組織に所属しないキャスト用としてフリーランスも用意されている。
それ以外にも、すぐに使える敵ゲストとして便利な「BORN2KILL」、追加データやシナリオなど、『トーキョーN◎VA THE AXLERATION』の世界を広げる内容となっている。
『ヘヴン・ダウンビロウ』でアクトを加速せよ!
GF誌『TNX』サポートページでもお馴染みのライター「からすば晴」による、新作TRPGが登場。
それが『英雄武装RPG コード:レイヤード』だ。
2116年の地球。そこは自律戦闘機械ベクターが徘徊する死の大地となっていた。
ベクターに対抗できる存在は、歴史や伝説上の英雄の力を秘めた“コード”を操る者“レイヤード”のみ。彼らは人智を超えた力を発揮する戦士であり、人類唯一の希望なのだ。
宮本武蔵、ナイチンゲール、諸葛亮孔明、アーサー王……英雄の力をその身に宿し、自律戦闘機械ベクターを駆逐せよ!!
※物販ブースで先行販売品を購入いただいた皆様に「ルールブック掲載シナリオで使用するサンプルキャラクターシート」を差しあげます!
また、会場では、デザイナーの鈴吹太郎先生、からすば晴先生、イラストレーターのツジヤスノリ先生のサイン会も開催予定となっています。
当日参加の方でも参加いただけますので、こちらのレギュレーションをご参照の上、ご参加ください。
物販、サイン会の他にも、トークショーやTRPG体験コーナーなど当日参加でも楽しめるイベントが開催されます。
イベントの詳細については、JGC2016公式サイト、及び会場のJGC本部受付にてご確認ください。
それでは、皆様のご来場をお待ちしております!!
それでは、前回に引き続き『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション サプリメント グラウンド・オブ・ヴァラー』掲載の異種族、残り6種を紹介していこうと思います。
●鬼人族(オウガ)
『強靱な肉体と、恐るべき戦いの才能を持つ巨人』
丘陵地や山岳に地に住む、すぐれた戦いの才を持った種族です。
外見は人間族に似ていますが、巨躯で、額には角を持ち犬歯が鋭く発達しています。
彼らは老衰しないため、一生のほとんどを盛りの戦士として過ごします。
●翼人族(オオカミワシ)
『闇を憎み、天空を翔ける、誇り高き三対の翼』
賢き狼の姿をし、背には巨大なワシの翼を持った誇り高い種族です。
多くの者は下界にあまり興味がなく、接触することは少ないです。
しかし、聖痕を持つオオカミワシは、闇と戦うべく、群れを連れて下界へ降り立つ。
●豚人族(オーク)
『闇の鎖に囚われし、堕落を極めた恐るべき闇の眷属』
魔神によって作られた“闇の眷属”です。
悪臭を放つ黒い皮膚に覆われ、血液までもが黒く、眼は禍々しく紅く光っています。
彼らは“北狄”と呼ばれハイデルランドの人間族と激しく争っています。
●河人族(ザルム)
『大地を潤す生命の源を守る、すべての魚の王』
ハイデルランドの河に住む、サケによく似た魚のような種族です。
男性は魚の姿をしていますが、女性は上半身が人、下半身が魚の姿をしています。
刻まれし者となったザルムは、ザルムの王よりスマラクトという宝石を与えられ人の姿となり、闇の鎖との戦いに身を投じます。
●童人族(バンビーノ)
『陽気で臆病、そこに秘めたるは勇気の欠片。幼き姿の魔術師たち』
小柄で、成人であっても人間族の幼少期のような姿を持ち続ける種族です。
基本的に陽気で好奇心旺盛だが、臆病でも知られています。
魔法を扱う技術や歌や踊りが得意な者が多いのも特徴です。
さて、12月下旬に発売の『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション サプリメント グラウンド・オブ・ヴァラー』。
そろそろ各所で販売が始まっているかと思います。
『リインカーネイション』のサプリメント第1弾となる本書では、追加ルールやデータはもちろんのこと、なんと言っても異種族のデータが豊富に掲載されています。
基本ルールブック掲載の2種、旧版に収録されていた8種、そして本書で追加となる2種。
本書を導入することで合計12種類の異種族で『リインカーネイション』を遊ぶことができるようになるのです。
また、それら12種類の異種族のイラストは、全てメインイラストレーターの田口順子先生による入魂の描き下ろしで収録されています。
そこで、ここではその12種類の異種族を紹介していこうと思います。
もちろん、田口先生のイラスト付きですよ。
それでは、まずは6種類……。
●森人族(エルフ)
『ゆるやかな滅びの流れの中で生きる、美しく儚げな不死の種族』
妖精を思わせる可憐な容姿を持った種族です。
その肉体は柔らかな霊質でできており、老いることも死することもありません。
しかし、彼らの住む森は既に滅び、多くの森人族は人間の都市で暮らしています。
●樹人族(エント)
『深い叡智と恐るべき力を持ち、森を守り、木々と生きる緑の騎士』
森の主とも言える巨木の側に佇む緑の騎士。
一見、人間に見えなくもない種族の者と、動く樹木そのものという種族の者がいます。
ほとんどのエントは生涯を森から出ることはなく過ごし、その生態は謎に包まれています。
●猫人族(カヴィーナス)
『群れることなく、留まることなく、自由に放浪する気ままな猫』
猫によく似た種族、いわゆる二足歩行の猫。
ハイデルランドでは、愛玩、観賞のために人間たちと共同生活をしていることが多いです。
人間に交わって生活してるため知能は高く、中には魔法に優れた者もいます。
●白鳥人族(ヴァルフェー)
『魔神の僕たる美しき女性たち。戦士に栄光と死をもたらす』
魔神アーグリフによって作られた“闇の眷属”。美しい女性の姿を取り、勇者を導く乙女として知られる。
基本的にプレイヤーは真教に帰依し、刻まれし者となったヴァルフェーをプレイすることになります。
●蛇人族(ラガルート)
『冷たき眼と血潮にて戦い続ける、鱗持つ闇の眷属』
広大な砂漠地帯を支配する二足歩行のトカゲのような外見をした種族です。
基本的に人間族の敵で、今なお争いは続いています。
刻まれし者となったラガルートは、一族から反逆者として扱われ、外の世界へと旅立つことになります。
そこで、自らの過酷な運命を知ることになるのです。
さて、12月23日開催の年忘れコンでは、3冊の新刊が先行発売されます!
『ゲーマーズ・フィールド 20th Season Vol.2』
まずは、偶数月末のお馴染み、『ゲーマーズ・フィールド 20th Season Vol.2』!
好評連載中の『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション リプレイ 黄金の煉獄』は中編が掲載です。
(詳細はこちらへ)
『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション サプリメント グラウンド・オブ・ヴァラー』
続いて、今夏発売の『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション』サプリメント第1弾『グラウンド・オブ・ヴァラー』。異種族続々! 掲載されている12種類の異種族は、すべて田口順子先生の描き下ろしです!
(詳細はこちらへ)
『くいっくすたーと!! 第4巻』
約10年に渡り連載されてきた、安達洋介先生のTRPG4コママンガ『くいっくすたーと!!』が遂に完結! モモたちのセッションの行方はいかに?!
(詳細はこちらへ)
年忘れコンの物販スペースは、セッションに参加していない方でもご利用いただけます。
いち早く新製品を手にしたい方、目にしたい方は会場へ遊びに来てくださいね。
現在好評発売中の『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介ブログ第6回になります。
今回は『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』に掲載されている。シナリオアイデアジェネレータールールの紹介を行なっていきます。
●アイデアって?
一口にシナリオのアイデアといってもその範囲は多岐に渡るし、量やその内容についても個人差があるものです。事件の背景があればシナリオのアイデアとして使えると考える方もいらっしゃるでしょうし、面白い敵のネタが欲しいという人もいるでしょう。
今回のシナリオアイデアジェネレーターでは、(『ナイトウィザード The 3rd Edition』の)シナリオのあらすじに相当する部分を作成することを目的としています。
用意されたアイデアチャートは、振ることであらすじの材料を提供してくれます。その材料にあなたが手を入れることで、シナリオのあらすじを作ってください。
なお、『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』のシナリオアイデアジェネレーターでは、シナリオの背後、いわゆる黒幕として破滅の四騎士のいずれかが存在するという形を取っています。このような前提条件を用意することで、アイデアに方向性を与え、まとまりやすくしています。
●BOSSデータ
クライマックスフェイズで戦ういわゆるボスキャラクター、このデータ作成に難儀するという方もいらっしゃると思います。『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』には、4つのボスキャラクターのデータをボスキャラクターテンプレートと称して掲載しています。これらのデータを利用することで、クイックスタートのように手軽にボスキャラクターを作成することができるでしょう。
■アイデアチャートを振ろう
アイデアチャートは6つのチャートからなっています。このチャートを振ることで、シナリオのアイデアを構築していくのです。
まず最初に、決定された項目を確認するためにシナリオアイデアジェネレーターシートを用意しましょう。
こちらは『ナイトウィザード The 3rd Edition』公式サイトからダウンロードできますので、別のウィンドウやタブで表示しておいてください。
●権能チャート
権能チャートは、事件の背後にいるであろう破滅の四騎士を決めることでシナリオの方向性、イメージを決めるチャートです。
事件を彩るキーワードがいくつか書かれています。これだけでは何にもなりませんが、ここの言葉のイメージが後に続くチャートに影響を与えます。
●事件の規模チャート
シナリオで扱う事件がどの程度の被害や影響を及ぼすのか、その規模をチャートで決定します。ご家庭内の危機から世界の危機までさまざまなものがあります。
この規模と前述の権能チャートが組み合わさると、意味が見えてくると思います。たとえば、権能が支配で、規模がご近所だったとしましょう。ご近所には学校とか組織というものを含めてよいということになります。規模を輝明学園と仮定すれば学校の支配という話になりますし、文字どおりのご近所だとすると自宅周辺が敵に支配されている? 日常を過ごすべき場所が敵地になる。これはとても恐ろしいことではありませんか?
●エスカレートチャート
エスカレートチャートは、果たしてこの事件を放置したら、何が起こるのか? あるいはウィザードが解決に失敗したらどうなるのかを決めます。これは『ナイトウィザード The 3rd Edition』ですべてのPCに用意されている「ウィザードは侵魔による侵攻から世界を守る者である」というモチベーションを補強するための情報です。
自分が命を掛けることで何を救うことができるのか、それ情報は極めて重要なことではありませんか?
今回は、暗黒支配とでました。支配が永遠に続いていくということのようです。
●事件のはじまりチャート
ここからは実際に何が起きたのか? の材料となるものを見つけていきます。前述で支配、学園の危機と出ていますのそれに合ったものを選択するのもよいでしょう。ランダムに振っても構いません。チャートはROCです。そのまま直球に学園支配や受験戦争なんかは学校を舞台にしたシナリオに良さそうです。
今回はあえて経済支配にしてみましょう。支配、舞台は輝明学園、はじまりは経済支配。輝明学園における経済、学生相手に取引きできる価値のあるものが[ライバル](*1)によって支配されてしまった。それによって[協力者]は(主に経済的に)困窮し、[ヒロイン]も被害を受けているようです。
たとえば金銭はこの段階で違いますね。ウィザードが持つ貨幣と一般学生の持つ貨幣は違いますから。
輝明学園の学生であれば誰もが価値を認める物が[ライバル]支配された、それはなんでしょうか。これを考えるのがシナリオのアイデアの核となります。ここでは、一端棚上げして、次のチャートを振ってみましょう。
(*1)
[]内にはシナリオに登場するオリジナルのNPCの名前が入ります。
[ライバル]とはPCであるウィザードと利害が対立する者です。多くの場合は侵魔ですが、ウィザードやイノセントであることもあり得ます。
[ヒロイン]は、[ライバル]やシナリオの敵によって迷惑や被害を受けている者を意味します。PCたちと個人的な交友関係を結んでいることが望ましいため、個別のNPCとして設定するのです。
[協力者]は、PCたちに協力してくれるNPCで、情報を提供したり、事件の解決を依頼したりといった形で関係します。今回のシナリオでは直接被害を受けているようですので、トラブルの解決を依頼してくるのかも知れません。
●解決策チャート
事件をウィザードはどうやって解決するのか、それを決定するチャートです。とりあえず振ってみましょう。65の喪失がでました。
ここで整理してみましょう。
権能:支配
規模:ご近所(輝明学園)
エスカレート:暗黒支配
事件のはじまり:経済支配
解決策:喪失
何かを失うことで、この事件は解決に向かうようです。学園の経済を成立させている何かを敵(この場合は[ライバル])は支配しているようです。それを失うのでしょうか。
[ライバル]が支配しているものが決まれば、いろいろが見えてきそうです。
●サプライズチャート
サプライズチャートはシナリオ中に起こるハプニングやサプライズです。スムーズに進行しすぎて手応えが足りない、そんなこともあると思います。そんな時に、サプライズチャートのイベントを起こすということになります。今回は……35……愛憎。なるほど、“事件のはじまりチャート”では、[ライバル]と[ヒロイン]の関係が不明瞭だったのですが、愛憎関係となればわかりやすい。[ライバル]が事件を起こした動機として使えそうな気がします。
権能:支配
規模:ご近所(輝明学園)
エスカレート:暗黒支配
事件のはじまり:経済支配
解決策:喪失
サプライズ:愛憎
本当はこのタイミングで[ヒロイン]、[ライバル]、[協力者]のNPCも決めておいた方がスムーズなのですが、今回はNPCについては割愛しております。さて、まとめ上げて見ましょう。
経済……今回のシナリオは学園が舞台。そこで学生全員にとって価値あるものといえば履修単位ではないでしょうか。つまり、[ライバル]が支配したのは教職員。[協力者]はそれから逃れた教師あるいは非常勤講師というのはどうでしょうか? [ライバル]に逆らったことで、解職されて収入が断たれてしまったのです。
学園の支配に乗りだした[ライバル]は学園の教職員を支配し、授業を好きなように変更していきます。
その目的は[ヒロイン]にあった、[ヒロイン]が何の気なしに願った願望。それを叶えることで、悪魔的取引きによって、[ヒロイン]の魂(プラーナ)を奪おうという計画だったのです。
と、こんな感じです。シナリオアイデアとしてそこそこ使えるものになっていないでしょうか。
10月発売の『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介ブログ第5回になります。
今回は掲載されている3本のシナリオについて今回予告などを紹介させていただきます。いずれの事件もその背後には四騎士たちの隠謀が隠されています。
■「猛き銃声の果てに ―前編―」今回予告
小国パルゴニアでは、独裁者リーベル・イスカンダルが政権を掌握後、反対者を弾圧する圧政が続いていた。
その背景に、侵魔の力を得た独裁者を倒すべく、抵抗を続けるウィザードたち。
ウィザードは、革命を勝利に導けるのか?
ナイトウィザード The 3rd Edition
「猛き銃声の果てに ―前編―」
紅き月が昇る時、異界の門が開かれる。
■「猛き銃声の果てに ―後編―」今回予告
独裁から解放されたパルゴニア。
しかし、解放者となったジョンは、崩壊を予言する予言者として神格化され、各地で紛争と混乱を引き起こしていた。
その影で暗躍する、“赤の乗り手”。
世界は、争いに包まれてしまうのか?
ナイトウィザード The 3rd Edition
「猛き銃声の果てに ―後編―」
紅き月が昇る時、異界の門が開かれる。
■「災厄の渦」今回予告
“予言者”ジョンの残した予言は、各地に災厄を引き起こすきっかけとなった。
殺人、紛争、飢餓、そして病。
アフリカで発生した、原因不明の疫病。
その背後に浮かび上がるのは、災いを振りまく乗り手の影であった。
ナイトウィザード The 3rd Edition
「災厄の渦」
紅き月が昇る時、異界の門が開かれる。
■「蒼白の霊廟」今回予告
東京で発生した謎の奇病。それは最後の
四騎士を復活させる、策謀の序章に過ぎない。封印がほころび、忘れられた墓所が現出するとき、世界の危機が訪れる。
ウィザードたちの前に立ちふさがるのは侵魔、そして巨大なる霊廟。
ナイトウィザード The 3rd Edition
「蒼白の霊廟」
紅き月が昇る時、異界の門が開かれる。
10月28日より配本が開始される『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介ブログ第4回になります。四騎士紹介も3人目となります。今回は“黒の乗り手”を紹介したいと思います。
この黒の乗り手は現在“疫病”という彼女の持つ権能の名前あるいはふたつ名である“黒の乗り手”とのみ呼ばれています。彼女はその肉体と共に固有の名前を失っています。
■疫病の騎士
黒の乗り手は“疫病”の権能を持つ四騎士のひとりです。彼女の持つ“疫病”は非常に強力な権能であり、これまで彼女に手によって幾千幾万もの人々が亡くなってきました。この“疫病”の力は近年までベール=ゼファーの手にあり、彼女の手によってさまざまな疫病が表界で蔓延し、人々を苦しめました。そして、“疫病”を通じて、ベール=ゼファーは大量のプラーナを得ていたのです。
●黒の乗り手
現在の黒の乗り手はベール=ゼファーのくびきから逃れ、自我と力を取り戻しました。しかし、その力を完全なものとする前に、ウィザードたちによってその肉体を奪われてしまいました。現在の黒の乗り手は肉体を持たない“疫病”という力が自我を持った特殊な侵魔として活動中です。
この黒の乗り手とウィザードの戦いについては『ナイトウィザード The 3rd Edition シナリオ集 オ-バーライト』(ゲーム・フィールド刊)を参照してください。
この事件を通じて“黒の乗り手”は肉体を失ったのですが逆にいうなら、それは彼女に無形の力を与えました。現在の彼女はみずからの分身あるいは力の一部を与えることで、自身を拡大、感染させることが可能になっている。疫病という概念と化した彼女を駆逐するのは困難を極めることでしょう。
●さまざまな病
“黒の乗り手”の権能は“疫病”、“飢餓”そして毒です。これらを生み出し、感染させ、拡大する、それが彼女の力であり、役割です。他の騎士たちがみずからの力で、権能を発揮できる状況を生み出して行くのに対して、用意された状況で、もっとも効果的な権能を垂れ流すのが彼女のやり方です。その後の対処も特にせず、病毒が流れるままに成り行きに任せることがほとんどです。それで十分な効果がありますし、疫病に対処すべく決死の活動を行なったり、偏見や不寛容、恐怖や差別などで自滅していく人間を見ることは彼女の大きな楽しみなのです。
ビハインド
「セキュリティが弱いのは、ボクのせいじゃない」
コンピュータ・ウイルス作成者。すぐれたプログラマーですが、その力はウェブを汚染するウィルスの創造に使われています。彼もまた、ウェブを介して伝播した“黒の乗り手”の力によって汚染されているのです。
ダークイノベーター
「煽り耐性が低すぎるわね、イタズラしたくなる」
人の悪意あるいはそれを生み出す情報もまた疫病のように広まっていくものです。ダークイノベーターは、その情報を悪意を持って加工し、汚染する者です。憎悪と偏見を煽り、デマを拡散することで、人々を黒の乗り手の力で汚染しています。