22年目のニューロエイジ
(GF別冊29座談会・前編)

『ゲーマーズ・フィールド別冊Vol.29 トーキョーN◎VA 22nd Anniversary』の発売記念と告知を兼ねて、その冒頭に掲載した座談会「22年目のニューロエイジ」の内容を公開することにしました。
 少々長いので、分割し3回に分けて掲載していきます。
 この座談会を読んで興味を持った方はぜひ『GF別冊』の方を読んでみてください。
 また、2015年4月発売予定の新サプリメント『トーキョーN◎VA THE AXLERATION サプリメント ビハインド・ザ・ダーク』に関する話題も載っています。
 そんな感じで盛りだくさんの座談会です。ぜひお読みくださいませ。

座談会TOP

■はじまり
―――それでは、『ゲーマーズ・フィールド(以後、GFと省略)別冊29』に掲載する『トーキョーN◎VA THE AXLERATION』(以後、『TNX』)特集の座談会の収録を始めます。よろしくお願いします。
一同:よろしくお願いしまーす!
―――それではまず、参加者の皆さんには自己紹介をお願いします。
鈴吹:ではわたしから。『トーキョーN◎VA』(以後、『N◎VA』)シリーズのメインデザイナーの鈴吹太郎です。
丹藤:『N◎VA』のシナリオや、『TNX』のリプレイを執筆させていただいている丹藤武敏です。
藤井:フリーライターの藤井忍です。このたび、本誌にて『TNX』のリプレイを執筆させていただくことになりました。
―――それでは、皆さんよろしくお願いします。

■『N◎VA』とは?
鈴吹太郎―――では、本誌で初めて『トーキョーN◎VA』に触れるという方もいると思いますので、まずはゲームの説明からお願いします。
鈴吹:わかりました。『トーキョーN◎VA』は、F.E.A.R.が出来たのとほぼ同時期の一九九三年一月にツクダホビーから発売されたTRPGです。
藤井:今年で最初に発売されてから二十二年目になるんですね。
鈴吹:はい。現行の最新版である『TNX』は、その5thエディションにあたります。
―――歴史の積み重ねを感じますね。
鈴吹:その間カバーイラストとタロットは、ずっとイラストレーターの弘司先生に描いていただいて、展開してこれました。
―――次はゲームの内容について説明をお願いします。
鈴吹:『トーキョーN◎VA』は、トーキョーN◎VAという近未来の都市を舞台に、色々な人々が事件に巻き込まれたり、冒険したりします。
―――その他のゲームの特徴はどんなものでしょう?
 TNX
鈴吹:タロットカードになぞらえた“スタイル”という他のゲームのクラスに当たるものを三個選びます。その組み合わせでキャラクターを表現するというところは特徴に挙げられると思います。
丹藤:ダイスの代わりにトランプを使用して判定するTRPGというのも特徴的な要素ですよね。
鈴吹:そうですね、特徴といっていい部分だと思います。で『N◎VA』の最初のキャッチコピーは、“サイバーアクションRPG”でした。
藤井:最初は“サイバーパンクRPG”じゃなかったんですよね。
丹藤:『トーキョーN◎VA The 2nd Edition』(以後、『TN2』)のキャッチコピーは、確か“アーバンアクションRPG”でしたよね。
藤井:『トーキョーN◎VA The Detonation』(以後、『TND』)の時にキャッチコピーが“サイバーパンクRPG”になるんでしたっけ?
鈴吹:そのとおりです。ようやく“サイバーパンクRPG”になりました。

■丹藤武敏のヒミツ

―――それでは今回のゲストについて話題を進めようと思います。まずは丹藤さんから。
丹藤武敏丹藤:よろしくお願いします。
―――丹藤さんについてはこれまであまり情報が露出していないので、基本的なところからお聞きしたいと思います。まず初めて遊んだTRPGを教えてください。
丹藤:初めて遊んだTRPGは、『ワースブレイド』(*)です。
藤井:何か『ワースブレイド』を選んだ理由とかあるんですか?
丹藤:私が中学生の頃に親戚のお兄さんがTRPGなるものを持ってきまして。それが『ワースブレイド』だったんですよ。
藤井:なるほど。
丹藤:で、「お前が、ワースメイカーをやれ!」と言われまして(笑)。
鈴吹:GMをやったのか。
丹藤:はい。やりました。ただその後、はTRPGをプレイする機会に恵まれませんでした。機会に恵まれたのは大学に入ってからです。
鈴吹:大学に入るために、東京に出てきたんだっけ?
丹藤:はい。サークルに入ってTRPGを遊ぶ機会が増えました。
藤井:そのサークルは、何人くらいの規模だったんですか?
丹藤:私がサークルに入ったころは、百人を超えてました。
藤井:百人ですか! すごいですね。
鈴吹:ちなみに、丹藤くんが人生で一番たくさん遊んだTRPGは何なの?
丹藤:大学生時代は『GURPS』(*)をかなり遊んでます。ただ現在だと『N◎VA』といい勝負ですかね。

●『N◎VA』との出会い

―――では、丹藤さんが『N◎VA』に触れた切っ掛けを教えてください。
藤井忍丹藤:大学生のとき友人に誘われて『TN2』をクルードルール(*)で遊んだのが最初です。
鈴吹:『TN2』は、テクニカルルールとクルードルールに別れていたからね。
丹藤:遊んでみて「《死の舞踏》という神業を使うと、敵は死ぬ」というルールにすごい衝撃を受けました(笑)。
―――確かに衝撃的なルールですね。
丹藤:でも、実はその後『N◎VA』を遊ぶ機会にはしばらく恵まれませんでした。
藤井:そうだったんですか。
丹藤:大学を卒業した後になって友人から『トーキョーN◎VA The Revolution』(以後、『TNR』)を教えて貰いまして、それからたくさん遊ぶようになりました。
藤井:丹藤さんが本格的に『N◎VA』を遊び始めたのは『TNR』以降なんですね。
鈴吹:その頃はどんな風にゲームを遊んでたの?
丹藤:主に当時出ていた『スーパー・シナリオ・サポート(*)』(以後、SSS)を遊んでいました。
鈴吹:『SSS』について、少し説明しておくと、隔月でシナリオを提供していたサプリメントのシリーズ名です。
藤井:『N◎VA』の他にも『ブレイド・オブ・アルカナ』など様々なゲームのサポートをしていたんですよね。
丹藤:そうですね。『SSS』は私の青春でした(笑)。ところが困ったことがあって。
藤井:困ったこと?
丹藤:遊びすぎてシナリオが足りなくなってしまったんです(笑)。
藤井:なんと!(笑)
鈴吹:『SSS』すら遊び尽くしてしま
ったんですね(笑)。
丹藤:はい。それが切っ掛けで自分でシナリオを書くようになりました。
鈴吹:その頃にわたしが丹藤君と出会うわけです。切っ掛けは彼が投稿してきてくれたシナリオがあって……。
丹藤:はい。『TNR』に掲載されているシナリオ「セルフサクリファイス」の続編を書いて投稿したところ、お声が掛かりました。
鈴吹:「もしかして戦力になるかも」と期待して、会社に来てもらって話をしていたら、そのとき「実は……」といって『ブレイド・オブ・アルカナ(*)』のシナリオが二本出てきた(笑)。nova_sss10
丹藤:そのシナリオが『ブレイド・オブ・アルカナ The 2nd Edition スーパー・シナリオ・サポート Vol.4 女神の誓い ~Empress Oath~』に採用され、デビューにいたりました。
藤井:とんとん拍子にデビューしたんですね。
鈴吹:あのときのシナリオは二本とも面白かったなあ。
丹藤:ありがとうございます。そこから『トーキョーN◎VA The Revolution REVISED』(以後、『TNRR』)の付属シナリオや『SSS』のシナリオを執筆しました。
鈴吹:その後シナリオを山のように書いて……百本は超えたんだよね。
丹藤:そうですね。確か百本目のシナリオを書いた時に皆が祝ってくれたんですよ(*)。流石に百本より先は、数えてません(笑)。
鈴吹:なお、「セルフサクリファイス」の続編「セルフサクリファイスⅡ」は、『トーキョーN◎VA The Revolution スーパー・シナリオ・サポート Vol.10 Mirror Shade ~錆びた鏡~』に採用されています。

●『SSS』について

鈴吹:『SSS』については思い出に残るシナリオもいっぱいあるよな。
丹藤:たくさんありますね。思い出してみると、「アイツも殺した」、「コイツも殺した」となるわけですが(一同爆笑)。
藤井:なるほど。NPC殺戮の歴史になるわけですね(笑)。
鈴吹:その当時、実際に『SSS』を遊んでくれていたプレイヤーさんたちから聞いた話になるんだけどね。
藤井:はい。
鈴吹:一番ゲームを遊んでいた頃に『SSS』をプレイしていたから『SSS』は青春なんだって。
藤井:さっき丹藤さんも言ってましたよね。私もその気持ちはよくわかります(笑)。
鈴吹:リアルタイムで、『SSS』をプレイしているとワールドの設定が進んで段々とゲストが歳を取っていくので、同時代性みたいなものを感じるのだそうだ。
丹藤:そうそう。よく分かります。
藤井:確かに『SSS』を通じて『トーキョーN◎VA』の世界は変わりましたよね。
丹藤:そういう意味では、「タタラ」の『SSS』は特に印象に残っています。
鈴吹:確かに、『SSS Vol.17 Virtual Girl ~二進法のマリア~』は思い出深いな。
藤井:確か……AIが人間になるという連続シナリオでしたっけ?
鈴吹:そうです。そのキャンペーンを踏まえて『TND』に版上げした時には、「AIのキャラクターをプレイヤーが作成できる」ようにしました。
丹藤:そうでしたね。
鈴吹:『TNRR』までは、プレイヤーが「自分はAIだ」というキャラクターを作っても演出でしかなかった。
丹藤:それが、『N◎VA』という世界で「AIにも人権がある」と認められるように変化したというのをキャンペーンシナリオで表したんですよね。
鈴吹:そのとおり。
丹藤:そのお話に登場する「AIの救世主」を生み出したのはそれぞれのシナリオをプレイしたキャストのタタラなんですよね。
鈴吹:そう。「世界を変えたのはシナリオを遊んだあなた方自身だ」、という仕掛けになってます。
―――なるほど。
鈴吹:ところが困ったことがひとつあって。
藤井:困ったこと?
鈴吹:『トーキョーN◎VA』の歴史を書く時に、世界を変えた人物の名前が書けない。それぞれの卓にいるキャスト自身だから(一同爆笑)。
藤井:それぞれの卓ごとに世界を変えた人の名前が違うからですね(笑)。
丹藤:ゼロ(*)を殺したのも名も知らぬキャストですしね。
藤井:そういえば丹藤さんの書いたリプレイ「火星人故郷へ還る」に登場したカーロスが持っていたコネクションが〈コネ:どこかのキャスト〉というカーロスと関係のある読者のキャストの誰かでしたね。
鈴吹:そうそう。シナリオ主体で世界が変わっていた結果そんなことだらけに(笑)。
丹藤:あと、数々のゲストを殺している、現在N◎VA最強の暗殺者は誰かというと、実はキャストということになるんですよね(笑)。

●丹藤リプレイ
―――丹藤さんが初めて書いたリプレイは何になりますか?
丹藤:初めてリプレイを書いたのは、GF別冊で掲載した『アリアンロッド剣豪伝 明星連也降魔剣』(*)になりますね。
鈴吹:あぁ! 『アリアンロッド剣豪伝 明星連也降魔剣』か。あれはセッションもリプレイも面白かった。
丹藤:昔は、ああいうシナリオばっかりやってました(笑)。
鈴吹:あの話で「変なNPCが登場する」という丹藤くんのリプレイの方向性が決まったよね(笑)。
丹藤:本当にそうですね。そして変なNPCは『トーキョーN◎VA』のリプレイにも引き継がれるわけです(笑)。
鈴吹:『トーキョーN◎VA』で初めてリプレイを書いたのは、『GF別冊Vol.24鈴吹太郎の希望』に掲載されたリプレイ「火星人故郷へ還る」だったんだよね。
藤井:あれは、『TND』の最後のリプレイですね。
鈴吹:あのリプレイあのリプレイは、カーロスを巡るとんちきな火星のやりとりが面白かった! ひさびさに、カーロスを堪能したよ(笑)。
丹藤:(突然カーロスになって)火星は存在するんだ!
鈴吹:そんなこたぁ、知ってるよっ!!(一同爆笑)
▼註釈
(*)『ワースブレイド』
1988年に株式会社ホビージャパンから発売。
巨大ロボットが存在するファンタジー世界で、冒険者となって遊ぶロボットファンタジーTRPG。
(*)『GURPS』
スティーブ・ジャクソン・ゲームズ社から発売されている汎用TRPG。一九九二年にグループSNEの翻訳で『ガープス・ベーシック』が発売された。
(*)クルードルール
データやルールを極力少なくして最小限のものだけでプレイするルール。
(*)『スーパー・シナリオ・サポート』
ゲーム・フィールドから発売されていたユーザーサポート。シナリオと追加データが掲載され、隔月のペース発売されていた。
(*)ブレイド・オブ・アルカナ
株式会社KADOKAWA エンターブレインから発売されているヒロイックファンタジーTRPG。現在、第三版となる『ブレイド・オブ・アルカナ The 3rd Edition』が発売されている。ゲームデザインは鈴吹太郎。
(*)百本目のシナリオ
友人たちが、百本目のシナリオ達成を記念して、帝国ホテルで記念パーティを開いてくれた。
(*)ゼロ
“暴力警官”ゼロのこと。『トーキョーN◎VA The Revolution REVISED SSS Vol.16 The Trouble with Bubbles ~世界を我が手に~』のシナリオで死亡する。
(*)『アリアンロッド剣豪伝 明星連也降魔剣』
『ゲーマーズ・フィールド別冊Vol.16 菊池たけしがこりずにまいりました!!』に掲載されたリプレイ。『アリアンロッド・リプレイ・アンサンブル』(株式会社KADOKAWA 富士見書房刊)に再録されている。

『ひねもすTRPG用語集』
 第2話:TRPGとは

ひねもす扉

ひねもすTRPG用語集02 第2話:TRPGとは

小野:では、まず左の四コマを一読していただきたい。

 読まれましたか? では続きをどうぞ。

筧:―――と、こんな感じで、各プレイヤーが、自分の役割を担い、個別のキャラクターを担当して遊ぶってのが、TRPGの特徴なんだ。
郡司:そのあたりは、実際に遊んだことがあるからだいたい分かる。確か、RPGというのはそういう意味なんだろう?

 TRPGのRPGは、「Role Playing Game」の略で、「役割を演じるゲーム」という意味の言葉です。
四コマでも触れたように、各プレイヤーは自分が担当するキャラクターであるプレイヤーキャラクター(以下、PC)をひとり使って遊ぶことになります。

泉:そんな感じで各プレイヤーはPCを演じて遊ぶわけです。
郡司:なるほど。
小野:さらにもうひとつ、TRPGには重要な特徴がある。
郡司:というと?
小野:TRPGのTは、「Table Talk」という言葉の略なんだ。
郡司:…………テーブルトーク。
筧:机がしゃべるって意味だ。
郡司:机がしゃべる!?
小野:違うわっ!? これはこのゲームが、主に机を囲んで会話しながら進行するということを表現しているんだ。
郡司:ああ、確かにTRPGは、プレイヤー同士で話し合いながら進むな。
小野:うむ。コンピューターRPGでは主にゲーム的な処理を、プログラムが担当する。対してTRPGはそこを主にプレイヤー間の会話で進行させることが特徴だな。
筧:PCに感情移入して、プレイすると盛り上がるしな。
小野:うむ。セッションが盛り上がり、PCに思い入れができると、会話も弾む。そのあたりのおもしろさはTRPG特有の魅力なんだ。
郡司:だいたい理解したぜ。

投稿募集
『ひねもすTRPG用語集』をご覧の皆さん、どうもありがとうございます。
本4コマで取り上げてほしい用語がありませんか? 「こんな用語を説明したらいいんじゃないか?」といった、ご希望がありましたら、ぜひメールにてお寄せください。

投稿はこちらまで↓
webmaster@fear.co.jp


次回の更新は4月2日の予定。ぜひご覧ください。

『ひねもすTRPG用語集』
 連載開始!

ひねもすTRPG用語集


 TRPGファンの皆さん、そしてTRPGに興味のある皆さん、こんにちは!
 この記事『ひねもすTRPG用語集』は「TRPGに興味があるが、詳しいことはわからない」といった人たちのための記事です。四コマコミックと解説記事で、TRPGの様々な用語をわかりやすくお伝えしていきます。
 連載を追っていくうちに、いつの間にかTRPGの概念が頭に入ってくる――そんな記事を目指しています。
 なお、この『ひねもすTRPG用語集』は『ゲーマーズ・フィールド誌』に連載中の四コマコミック『ひねもすサイコロ日和』のキャラクターたちがナビゲートしてくれます。
『ひねもすサイコロ日和』はこちら↓で1~3話までを読むことができます。


『ひねもすサイコロ日和』 1話~3話

ひねもす01第1話

登場人物紹介

郡司良一 郡司良一
(ぐんじ・りょういち)
 TRPGの知識0のごく普通の高校生であった。が、筧たちの熱心な勧誘の結果、TRPG部に入部、セッションを楽しむようになる。
筧祐介 筧祐介
(かけい・ゆうすけ)
 TRPG部の部員。大変ノリのよい、TRPG部のムードメイカー。前向きにTRPGを遊ぼうと活動する。
泉真希 泉真希
(いずみ・まき)
 TRPG部の部員。心配性で、ついつい人に気を遣ってしまう女の子。ただ、キャラ同士の関係性の妄想に耽溺する癖がある。
小野秋成 小野秋成
(おの・あきなり)
 TRPG部の部員。通称アキ。とても面倒見がよく、GMを頼まれると断れないことがしばしば。苦労性でもある。
ひねもす02第2話
ひねもす03第3話

ひねもすTRPG用語集01 第1話:この用語集について

泉:4コマの方がちょっとグダグダ気味で終わったので、もう少し細かく説明しましょう。
筧:おう、頼むぜ泉。
郡司:……。
泉:この記事は、TRPGに興味を持っていて、「TRPGがどういうものか?」を知りたいという方のための用語集です。
小野:これからTRPGを始めたいと思っている友達に、ぜひ勧めてあげてほしい。
郡司:俺も初心者だから、こういうのがあると助かるかな。
筧:で、一口にTRPGといってもいっぱいあるんだよ。
泉:はい。そして、多種多様なTRPGの中には、様々な用語があり、それらすべてが万人に役にたつというわけではないんです。
郡司:だから“役に立つものもあれば、役に立たないものもある”ってことか。
小野:だが、筧。もう少し言い方ってものがあるだろう。
筧:そう? 俺としては明確さを心がけたつもりだけど。
郡司:……。
筧:ま、とにかく詳細はおいおい説明していくんで、連載の進展を待ってくれよな。
泉:というわけで、これから4コマコミック「ひねもすTRPG用語集」の連載が始まります。様々な内容について触れていきますので、役に立ちそうだな―――と思う部分をご利用ください。
一同:よろしくお願いしまーす!
次回の更新は3月26日の予定。ぜひご覧ください。

F.E.A.R.関連書籍、3月の新刊情報!

 3月は20日に発売となる『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ+データ 東京アルティメット』を皮切りにして、F.E.A.R.関連書籍が次々と発売になります。
 今回は、今月発売となる計4冊の新刊情報をお伝えします!


東京アルティメット
『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ+データ
 東京アルティメット』

著者:丹藤武敏/F.E.A.R.
イラスト:しのとうこ
発行:株式会社KADOKAWA 富士見書房BC
発売日:2015年03月20日
本体価格:1900円(+税)

 東京の地に降り立った最強のオーヴァード。未曾有の災厄を引き起こす危険性を有した彼に立ち向かうのは、立場も信条も異なる四人の男女だった——。
 東京中が戦場と化す「究極」のレネゲイド・ウォー、ここに勃発!


デーモンロード
『ナイトウィザード The3rd Edition サプリメント
 デーモンロード』

著者:菊池たけし/F.E.A.R.
イラスト:石田ヒロユキ
発行:株式会社KADOKAWA エンターブレインBC
発売日:2015年03月30日
本体価格:3000円(+税)

 侵魔の王たる存在、魔王。『デーモンロード』は、この魔王たちを紹介するサプリメントだ。
 魔王たちと契約することで強大な力を得ることができる新ルール“魔王印”の他、新たな特技や箒、そして記録者の新たなレコードなど、既存のクラスやキャラクターを強化・拡張するデータも追加している。


サイレント・デイ
『トワイライトガンスモーク リプレイ
 サイレント・デイ』

著者:すがのたすく/チーム・バレルロール
協力:F.E.A.R.
イラスト:すがのたすく
発行:株式会社KADOKAWA エンターブレインBC
発売日:2015年03月30日
本体価格:2200円(+税)

 荒野のシェルターに住んでいた少女、ナインは、ある日突然現れた謎の襲撃部隊に全てを奪われた。
 攫われた姉を救うため、生き残った少女は絢爛輝く輻輳都市スプロールへと向かう。渦巻くメガ・コーポの陰謀。しかしそれは、スプロールを恐怖に陥れるカウントダウンへの幕開けにすぎなかった?!


GF別冊29
『ゲーマーズ・フィールド別冊29
 トーキョーN◎VA 22nd Anniversary』

イラスト:弘司
発売日:2015年03月下旬
発行:(有)ファーイースト・アミューズメント・リサーチ
本体価格:1500円(+税)

 今回のゲーマーズ・フィールド別冊のテーマは22周年を迎える『トーキョーN◎VA』。N◎VAにある新星帝都大学の高等部を舞台とした学園モノのリプレイが掲載される他、学園を舞台にして遊ぶための追加データ、シナリオを掲載。
 まるまるN◎VAづくしの1冊となっている。


第203回GFコン参加ありがとうございました。

 昨日の第203回ゲーマーズ・フィールドコンベンションへのご参加ありがとうございました。
 今回も沢山の方にご来場いただきました。
 特に後半周では、N◎VAのデザイナーである鈴吹太郎先生が久々にルーラーとして参加!
 希望者が多数となり急遽N◎VAの卓を追加。どちらの卓も、とても盛り上がっておりました。

 次の第204回ゲーマーズ・フィールドコンベンションは、4月19日に開催。
 204回は、再び菊池たけし先生が後半周のNW3卓のGMをやる予定です。
 お楽しみに!
 セッションへの参加はこちらよりお申し込みいただけます。


 それでは、今回もゲーマーズ・フィールドコンベンション参加のワンポイントを。
 今回は、初心者対応について。

 最近のGFコンでは申込用紙に初心者か否かについての質問を設けています。
 そう問われても、果たして自分が初心者かどうか答えるのが難しいという方もいらっしゃるかと思います。
 では、何を基準に回答すればいいのでしょう?
 この設問は、予め初心者が入ることをGMが知ることで、システムの説明をしたり、セッション中にルールのフォローをしたりなど、卓の運営をスムーズにするために確認をさせていただいています。
 ですから、「TRPGを遊ぶのは始めて」という方はもちろん該当するとして、「何度かTRPGは遊んだことがあるけれど、プレイにはまだ不安がある」という人も初心者であるとチェックしていただいて問題ありません。
 もちろん、初心者にチェックを入れていない人でも、セッション中に何か困ったことがあったら、卓のGMに相談してくださいね。

かわたな in 九州!


 時は、2015年5月2日~5日のゴールデンウィーク。
 田中信二が『トーキョーN◎VA』を片手に九州を縦断!!
 大分佐賀、そして鹿児島を巡る3連戦!(予定)。
 名付けて『九州縦断コンベンション』!!!


 弊社、“かわいそうな田中”=かわたなこと、田中信二が九州で開催されるコンベンションにゲスト参加いたします。
 詳細は下記をご参照ください。

『九州縦断コンベンション サイト』
http://90trpg.web.fc2.com/index.html

お近くの方も、そうでない方も、皆様、奮ってご参加ください!

【スターズエンド】新データ、新ルール

スターズエンド
 スペースオペラRPG『エイジ・オブ・ギャラクシー』最初のサプリメントである『スターズエンド』では、新しいサンプルキャラクター、新しいクラスに加え、既存のクラス向けのデータを用意しています。

■新クラス
『スターズエンド』では、6種類のクラスを追加しています。今回はその新クラスを中心に紹介していきます。

●芸術家(アーティスト)
 歌や踊り、絵画やさまざまな技芸で身を立てている人々を表わすクラスです。
 芸術家の中にはいわゆる旅芸人や吟遊詩人のように星々を渡って、創作活動を行なっている者もいます。超光速通信を持たない『エイジ・オブ・ギャラクシー』銀河の人々は他星系のニュースをリアルタイムで得ることはできません。その間隙を埋めるのが、旅する芸術家というわけです。
 芸術家の特技は、その芸を介して他者を支援し励ますものが多く用意されています。
◆月(アルテミス)
 芸術家の持つ星の加護は《月》です。他のキャラクターの魂を鼓舞して、追加の攻撃や移動などを行なえるようにする加護です。

●武芸者(アスリート)
 刀剣やブラスターのような個人武装を扱う達人戦闘者、それが武芸者です。艤装によって個人的な戦闘能力は宇宙船の力にも大きく依存するようになりました。しかし、宇宙は広いものです。この銀河には、生身で宇宙船と渡り合う無双の剣豪や戦闘者が存在しています。それが武芸者です。
 武芸者の特技は、個人武装を縦横無尽に操って、戦うものです。個人としての戦闘技芸において、武芸者を超える者はいないでしょう。
◆冥王星(ハデス)
 武芸者の持つ星の加護は《冥王星》です。肉を斬らせて骨を断つ、受けたダメージを敵手に返す加護です。

●指揮官(コマンダー)
 リーダーシップをとり、集団を指揮する者たち。それが指揮官です。彼らは仲間を率いて、戦場を駆け、敵を倒すために適切な指示を出す力を持つ戦術家です。
 指揮官の特技はまさにその名のとおり、戦場を支配し、仲間を助け、適切な攻撃を行なわせるものです。彼らは個人ではなく部隊、チームで戦います。
◆水星(ヘルメス)
 指揮官の持つ星の加護は《水星》です。星の加護の使用可能回数を追加する加護です。

●技術者(テクノロジスト)
 銀河にはさまざまな技術が存在しています。技術者の技術力と知識は銀河大航海時代の一般的な技術を遥かに超えています。ですが、それをさらに凌駕するのが地球の技術をはじめとした“失われた技術(ロストテクノロジー)”の数々です。技術者たちは銀河に点在するさまざまな技術やその産物から力を引き出すことができるのです。
 技術者の特技はアイテムを強化したり、宇宙船を強化するものが用意されています。
◆水星(ヘルメス)
 技術者の持つ星の加護は《水星》です。星の加護の使用可能回数を追加する加護です。

●呪紋使い(ルーンマスター)
 呪法教国の呪法のひとつ“呪紋”。それは力ある紋章を刻むことで、さまざまな力を付与するというものです。もちろん、ただ刻んだだけではそれは単なるオカルト的なマークでしかない。そこには呪法教国で学ぶ技術と知識が必要になります。呪紋使いは、そういった力と知識、技術を学んだ人々です。
◆小惑星帯(アステロイドベルト)
 呪紋使いの持つ星の加護は《小惑星帯》です。小惑星たちの力を借りて、敵を打ち倒す加護です。

●鬼人(ワンダラー)
 鬼人は、宇宙を放浪する傭兵種族です。彼らはその恵まれた体躯と膂力で、銀河で強力な存在として認識されています。
 鬼人たちは造物主(メイカー)と呼ばれる上位存在に戦闘ユニットとして創造されたと考えています。彼らが宇宙を放浪するのはその造物主の情報を求めてのことでもあるのです。
◆ほうき星
 鬼人の持つ星の加護は《ほうき星》です。敵の頭上に星を落す加護です。

■まとめ
 これらの新しいクラス、そして加護を持った資格者で銀河大航海時代(エイジ・オブ・ギャラクシー)に漕ぎ出そう。