第210回GFコン参加ありがとうございました!

 第210回ゲーマーズ・フィールドコンベンションへのご参加ありがとうございました。
 今回も沢山の方にご来場いただきました。

 今回の『アリアンロッドRPG 2E』卓は、11月20日発売の『アリアンロッドRPG2E アイテムガイド2』に掲載されているランダムダンジョンルールを使用したプレイでした。
アイテムガイド2書影
『アイテムガイド2』に掲載されている新アイテムである“伝承武具”を手に、ランダムダンジョンへと挑む冒険者たちでしたが……そこに立ちはだかるは、かのGM・関根博寿! 果たして冒険者の運命はっ!!
 ──前半週は全滅。後半周もかなりギリギリの戦いが繰り広げられたようです。
(なお、ランダムダンジョンでは全滅しても入り口に戻されるのでご安心を)

 そんな、スリリング(?)なプレイを体験したい貴方! 12月のGFコンでも引き続き『アイテムガイド2』のランダムダンジョンを使用したプレイとなりますので、是非ともお申し込みください!
 また、PCの持ち込みも有りとなっておりますので、「我こそは!」と思う人はきっちりビルドしたキャラクターで挑戦してみてください!

 ※PCを持ち込んでプレイしたいという方は、コンストラクションで作成されたレベル1のキャラクターシートをご持参いただき、当日、卓のGMに確認してください(※出身地域は自由。出身地域のエリアデータを使用可)。
 なお、当日、卓についてからキャラクターを作成することは禁止とします。


 と、いうわけで次回の第211回GFコンは、12月23日(水・祝)に開催です。参加申込はこちら↓のページから、申込フォームをご利用下さい。
http://www.fear.co.jp/convention/gf211.htm

 皆様のご参加お待ちしております。


 さてさて、これから12月にかけてはイベントラッシュとなります。
 来週の11月22日には、東京ビックサイトで開催されるアナログゲームのイベント『ゲームマーケット2015秋』にて、TRPG体験会が行われます。
 F.E.A.R.からは『ガーデンオーダー』と『トーキョーN◎VA THE AXLERATION』の卓が用意される予定です。
 参加は、当日会場で整理券を受け取る形となります。詳細は『ゲームマーケット』の主催へお問い合わせ下さい。

 さらに、その翌週11月28日は、KADOKAWA主催のコンベンションが開催されます。
 こちらでは『ガーデンオーダー』『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション』の卓が用意される予定となっています。
 参加は、富士見書房公式TRPG ONLINEのページからお申し込みいただけます。詳細は該当ページをご覧下さい。


 そして、翌月の12月23日には、第211回GFコンが開催されます。
 12月のGFコンは毎年恒例の年忘れCON
 今年もセッションはもちろんのこと、サイン会、トークショー、物販と盛りだくさん内容でお届けします。

 さて、申込書をご覧いただいた皆様は、きっと頭に『?』が浮かんでると思います。そう「『グループSNE開発中ゲーム』って何だろう?」となっているのではないでしょうか?
 こちらについては、現在グループSNEさんで開発中のゲームが複数あり、それのどれかをお持ちいただけるということになっています。
 もちろん、当日に卓を預かるのは友野詳先生ですから、面白さは保証されているも同然!
 開発中のゲームをいち早く体験できる貴重な機会。皆様、奮ってご参加ください!

 第211回GFコン、参加申込はこちら↓のページから、申込フォームをご利用下さい。
http://www.fear.co.jp/convention/gf211.htm


『ひねもすTRPG用語集』
 第23話:サプリメント

ひねもす扉ひねもすTRPG用語集23第23話:サプリメント

筧:TRPGをやってない悪い子はいねがぁ~っ!!
小野:……今回はナマハゲか。
筧:トリック・オア・TRPG!
郡司:ハロウィンも混ざってるぞ!?
泉:というわけで、このページは「ひねもすTRPG用語集」のページです。読者の皆さんは、まず左側の四コマを読んでから、記事を読んでくださいね。

 ――本記事を読むにあたって。まずは左の四コマからご覧ください。
 ご覧になりましたか?
 では続きをどうぞ。

泉:今回のテーマも投稿をいただきました! まずはご紹介しますね。

『サプリメント』って、TRPG特有のアイテムのような気もします。あの栄養補給用の錠剤とかではなくて(笑)。ひとつのTRPGを彩り豊かにする『サプリメント』、これを買うたびに私は時間を忘れて読みふけってしまいます。次はこの用語を紹介するというのはどうでしょう? 
東京都:馬瑠駆ホルンさん

泉:投稿をくださる皆さん! どうもありがとうございます。
郡司:本当にありがたいよな。……で、ぶっちゃけサプリメントってどういうものなんだ?
小野:うむ。サプリメントにも色々あるんだが少し例をあげようか。

・色々なサプリメント
小野:まずは追加ルールや、スキルやアイテムなどの追加データを紹介するものがあげられるだろうな。
筧:追加データがあるとPCをさらに強化できるぜ。
郡司:ほう。
泉:基本ルールブックで紹介されている世界や種族などといった、設定や世界観をさらに広く詳しく紹介するものもありますね。
トラ:壮大なキャンペーンシナリオなど、複数のシナリオをまとめたシナリオ集と言われるものも、広い意味ではサプリメントってことになるかな。
郡司:なるほど。本当に色々あるんだな。

・サプリメントを導入するその前に
泉:サプリメントもTRPGの種類によって、出ている内容が変わりますのでご注意ください。
筧:サプリメントの冊数も、ゲームによって違うしな。
小野:ま、TRPGの初心者は、まずは基本ルールブックの範囲で遊び、その後興味をひかれたサプリメントに手を伸ばしていくのがお勧めだ。

・サプリメントの効能
郡司:それにしても、なんでこんなに色々なサプリメントがあるんだ?
小野:遊び方を拡げるため……かな。
郡司:拡げるため?
トラ:そうだね。基本ルールブックはそれ単体でセッションができるものだけど、遊び続ければ慣れが出てくるよね。
筧:そこでサプリメントを導入して、新しいスキルやアイテム、あるいは新ルールを追加したりすることで、新鮮な遊び方を体験し続けることができるってわけさ!
泉:冒険する世界が拡がる感じですね。
小野:このようにサプリメントを導入することで、遊び方をだんだんと拡げていけることもTRPGの魅力のひとつと言えるだろう。
郡司:なるほどね。つまりサプリメントというのは、TRPGを息の長い趣味として成立させる、言わば強化パーツみたいなものなんだな。
筧:そのとおり! サプリメントさえあれば、後100年だって遊び続けてやるさ!
小野:お前、何歳まで生きるつもりだ!(笑)

 というわけで、今回はここまで!
 次回もよろしくお願いします。


投稿募集
『ひねもすTRPG用語集』をご覧の皆さん、どうもありがとうございます。
本4コマで取り上げてほしい用語がありませんか? 「こんな用語を説明したらいいんじゃないか?」といった、ご希望がありましたら、ぜひメールにてお寄せください。
投稿はこちらまで↓
webmaster@fear.co.jp


次回の更新は2016年1月7日の予定。ぜひご覧ください。

『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』⑥
シナリオアイディアジェネレーター

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 現在好評発売中の『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介ブログ第6回になります。
 今回は『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』に掲載されている。シナリオアイデアジェネレータールールの紹介を行なっていきます。


■シナリオのアイデア
 シナリオアイデアジェネレーターは、その名のとおり、『ナイトウィザード The 3rd Edition』のシナリオ、その核となるようなアイデアを生み出すためのルールとガイダンスです。
 用意されたチャートを振ることで、さまざまなアイデアの素材が生まれます。それを組み合わせて、アイデアの形にしてみようというルールなのです。

●アイデアって?
 一口にシナリオのアイデアといってもその範囲は多岐に渡るし、量やその内容についても個人差があるものです。事件の背景があればシナリオのアイデアとして使えると考える方もいらっしゃるでしょうし、面白い敵のネタが欲しいという人もいるでしょう。
 今回のシナリオアイデアジェネレーターでは、(『ナイトウィザード The 3rd Edition』の)シナリオのあらすじに相当する部分を作成することを目的としています。
 用意されたアイデアチャートは、振ることであらすじの材料を提供してくれます。その材料にあなたが手を入れることで、シナリオのあらすじを作ってください。
 なお、『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』のシナリオアイデアジェネレーターでは、シナリオの背後、いわゆる黒幕として破滅の四騎士のいずれかが存在するという形を取っています。このような前提条件を用意することで、アイデアに方向性を与え、まとまりやすくしています。

●BOSSデータ
 クライマックスフェイズで戦ういわゆるボスキャラクター、このデータ作成に難儀するという方もいらっしゃると思います。『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』には、4つのボスキャラクターのデータをボスキャラクターテンプレートと称して掲載しています。これらのデータを利用することで、クイックスタートのように手軽にボスキャラクターを作成することができるでしょう。

■アイデアチャートを振ろう
 アイデアチャートは6つのチャートからなっています。このチャートを振ることで、シナリオのアイデアを構築していくのです。
 まず最初に、決定された項目を確認するためにシナリオアイデアジェネレーターシートを用意しましょう。
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 こちらは『ナイトウィザード The 3rd Edition』公式サイトからダウンロードできますので、別のウィンドウやタブで表示しておいてください。

●権能チャート
 権能チャートは、事件の背後にいるであろう破滅の四騎士を決めることでシナリオの方向性、イメージを決めるチャートです。
 事件を彩るキーワードがいくつか書かれています。これだけでは何にもなりませんが、ここの言葉のイメージが後に続くチャートに影響を与えます。
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●事件の規模チャート
 シナリオで扱う事件がどの程度の被害や影響を及ぼすのか、その規模をチャートで決定します。ご家庭内の危機から世界の危機までさまざまなものがあります。
 この規模と前述の権能チャートが組み合わさると、意味が見えてくると思います。たとえば、権能が支配で、規模がご近所だったとしましょう。ご近所には学校とか組織というものを含めてよいということになります。規模を輝明学園と仮定すれば学校の支配という話になりますし、文字どおりのご近所だとすると自宅周辺が敵に支配されている? 日常を過ごすべき場所が敵地になる。これはとても恐ろしいことではありませんか?
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●エスカレートチャート
 エスカレートチャートは、果たしてこの事件を放置したら、何が起こるのか? あるいはウィザードが解決に失敗したらどうなるのかを決めます。これは『ナイトウィザード The 3rd Edition』ですべてのPCに用意されている「ウィザードは侵魔による侵攻から世界を守る者である」というモチベーションを補強するための情報です。
 自分が命を掛けることで何を救うことができるのか、それ情報は極めて重要なことではありませんか? 
 今回は、暗黒支配とでました。支配が永遠に続いていくということのようです。
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●事件のはじまりチャート
 ここからは実際に何が起きたのか? の材料となるものを見つけていきます。前述で支配、学園の危機と出ていますのそれに合ったものを選択するのもよいでしょう。ランダムに振っても構いません。チャートはROCです。そのまま直球に学園支配や受験戦争なんかは学校を舞台にしたシナリオに良さそうです。
 今回はあえて経済支配にしてみましょう。支配、舞台は輝明学園、はじまりは経済支配。輝明学園における経済、学生相手に取引きできる価値のあるものが[ライバル](*1)によって支配されてしまった。それによって[協力者]は(主に経済的に)困窮し、[ヒロイン]も被害を受けているようです。
 たとえば金銭はこの段階で違いますね。ウィザードが持つ貨幣と一般学生の持つ貨幣は違いますから。
 輝明学園の学生であれば誰もが価値を認める物が[ライバル]支配された、それはなんでしょうか。これを考えるのがシナリオのアイデアの核となります。ここでは、一端棚上げして、次のチャートを振ってみましょう。

(*1)
 []内にはシナリオに登場するオリジナルのNPCの名前が入ります。
 [ライバル]とはPCであるウィザードと利害が対立する者です。多くの場合は侵魔ですが、ウィザードやイノセントであることもあり得ます。
 [ヒロイン]は、[ライバル]やシナリオの敵によって迷惑や被害を受けている者を意味します。PCたちと個人的な交友関係を結んでいることが望ましいため、個別のNPCとして設定するのです。
 [協力者]は、PCたちに協力してくれるNPCで、情報を提供したり、事件の解決を依頼したりといった形で関係します。今回のシナリオでは直接被害を受けているようですので、トラブルの解決を依頼してくるのかも知れません。
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●解決策チャート
 事件をウィザードはどうやって解決するのか、それを決定するチャートです。とりあえず振ってみましょう。65の喪失がでました。
 ここで整理してみましょう。

権能:支配
規模:ご近所(輝明学園)
エスカレート:暗黒支配
事件のはじまり:経済支配
解決策:喪失

 何かを失うことで、この事件は解決に向かうようです。学園の経済を成立させている何かを敵(この場合は[ライバル])は支配しているようです。それを失うのでしょうか。
 [ライバル]が支配しているものが決まれば、いろいろが見えてきそうです。
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●サプライズチャート
 サプライズチャートはシナリオ中に起こるハプニングやサプライズです。スムーズに進行しすぎて手応えが足りない、そんなこともあると思います。そんな時に、サプライズチャートのイベントを起こすということになります。今回は……35……愛憎。なるほど、“事件のはじまりチャート”では、[ライバル]と[ヒロイン]の関係が不明瞭だったのですが、愛憎関係となればわかりやすい。[ライバル]が事件を起こした動機として使えそうな気がします。
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■まとめ
 それでは、シナリオのアイデアをまとめて見ましょう。ここまでチャートで決定された要素は次の通りです。

権能:支配
規模:ご近所(輝明学園)
エスカレート:暗黒支配
事件のはじまり:経済支配
解決策:喪失
サプライズ:愛憎

 本当はこのタイミングで[ヒロイン]、[ライバル]、[協力者]のNPCも決めておいた方がスムーズなのですが、今回はNPCについては割愛しております。さて、まとめ上げて見ましょう。
 経済……今回のシナリオは学園が舞台。そこで学生全員にとって価値あるものといえば履修単位ではないでしょうか。つまり、[ライバル]が支配したのは教職員。[協力者]はそれから逃れた教師あるいは非常勤講師というのはどうでしょうか? [ライバル]に逆らったことで、解職されて収入が断たれてしまったのです。
 学園の支配に乗りだした[ライバル]は学園の教職員を支配し、授業を好きなように変更していきます。
 その目的は[ヒロイン]にあった、[ヒロイン]が何の気なしに願った願望。それを叶えることで、悪魔的取引きによって、[ヒロイン]の魂(プラーナ)を奪おうという計画だったのです。

 と、こんな感じです。シナリオアイデアとしてそこそこ使えるものになっていないでしょうか。