『ひねもすTRPG用語集』
 第10話:シナリオ

ひねもす扉ひねもすTRPG用語集10第10話:シナリオ
筧:(バーのマスター風の衣装で)お客様、まずは左の四コマをご覧ください。当店ではまず左の四コマをご覧になってから、続く記事を読んでもらうスタイルをとっております。
小野:……今回はバーテン風か。
郡司:よ、よくやる。
泉:本当に、筧くんはノリがいいですね♪

 ―――というわけで、まずは左の四コマからご覧ください。
 ご覧みになりましたか?
 では続きをどうぞ。

小野:さて、みんな今回は特別な回だぞ。
郡司:特別?
小野:本『ひねもすTRPG用語集』では「紹介してほしい用語」の投稿を募集していたが、その採用第一弾のネタが今回の「シナリオ」についてだ。
筧:おおっ!
小野:まずは、投稿者のサラルさん、どうもありがとうございます。
一同:ありがとうございます!
小野:では、投稿を紹介しよう。


 いつも、『ひねもすTRPG用語集』を楽しく拝読させていただいています。
 TRPGを遊ぶ時、シナリオが必要ですよね。
 このシナリオという言葉ですが、ドラマ・映画などの台本として、一般的に認識されているものじゃないでしょうか? でもそれらの“一般的なシナリオ”と“TRPGのシナリオ”はなにか違う気がします。
 そこで、“TRPGのシナリオ”の特徴について解説すると、TRPG初心者の方も助かると思い、メールしました。
 簡単ですが、お役に立てると幸いです。

 埼玉県:サラルさん

郡司:―――というわけで、「シナリオ」が今回取り上げる用語なんだが、ちょうど俺も「シナリオ」について知りたいところだったんだ。
泉:(ピン)あっ、ゲームマスター(GM)をする準備ですね。
トラ:郡司くんも、研究熱心だね。
郡司:そ、それほど大げさな話じゃないんだが。プレイヤーとして遊んだ経験からすると、TRPGのシナリオはサラルさんのいうとおり、いわゆるドラマや映画の台本とは違いそうだな――と思ったんだ。
筧:確かに、そのまんま同じものってワケじゃないよな。
小野:うむ。で、TRPGのシナリオは、4コマで説明したとおりだ。

 シナリオとは、プレイの開始から終了までの流れを想定したプランのようなものである。
 プレイヤーキャラクター(PC)のクリアすべき障害が配置されている。
 最終的な障害(ラスボスなど)をクリアすることによって、PCは報酬(金銭・経験点・ヒロインの笑顔、など)を獲得し、セッションは終幕を迎える。
 
小野:細かいところは置いておいて、要約するとこういうことになるな。
郡司:なるほどな。やっぱり、クリアすべき障害ってのが明確なのがTRPGらしいってところかな。
筧:そうだなぁ。PCたちには、戦闘力やトラップを回避する能力があるから、逆説的だけど、それらの能力を活かす“障害”をどう配置するかは、TRPGのシナリオのおもしろみじゃないかと思うぞ。。
トラ:僕はそこに全力を注ぎ込むよ。念入りに仕掛けたトラップにPCが引っかかる姿は、シナリオ作成の醍醐味だね。
筧:トラのシナリオはひねくれすぎてんだよっ!?(笑)
泉:あと、“報酬”も大事ですね。
筧:ああ。PCがシナリオを達成した実感につながるからな。
郡司:なるほど。……だけどさ。
小野:……?
群司:“障害”や“報酬”があるってだけだと。TRPGの特徴とは必ずしも言えないんじゃないか?
小野:ほう。
郡司:ほら、アクションもののドラマや映画だと、やっぱり悪役や怪物など戦って倒す“障害”はあるし。その結果、ヒロインが幸せになったりという報酬を主人公が得ることも定番だ。
泉:それはそうですね。
郡司:恋愛ものだって、恋敵や、恋人の肉親もまた広い意味では“障害”になるだろ?
トラ:………つまり。郡司くんは恋敵や肉親を、剣や魔法や巨大ロボで倒すドラマをたくさん見てきたと?
郡司:そういうことを言いたいんじゃねぇぇぇぇ――っ!
筧:ていうか、逆に見たいぞそのドラマ(笑)。
トラ:いや、話の腰を折ってごめん(笑)。
小野:オホン、話を戻そう。まあ、ゲームである以上、TRPGでは障害のクリアが、シナリオの特徴であるのは本当のことだ。
郡司:ああ。
小野:そのうえで、ドラマや映画でも障害のクリアは当たり前のようにある。というかむしろない方が珍しいと思う。
郡司:……。
小野:そんな中で、TRPGのシナリオ特色といえるのは「展開が変わる」かもしれないってことだ。
郡司:「展開が変わる」……か。
小野:前回、泉がいったとおり、TRPGはPCの選択や戦闘の結果によって、展開――話の流れが変わることがあり得る。
筧:それこそ、GMが予想もしていなかった形になることもあるよな。
泉:ええ!
郡司:で、その「展開が変わる」ことは、TRPGのシナリオにどう関わってくるんだ?
小野:まず、シナリオの作者が「展開が変わる」ことを予想している場合は、シナリオの分岐があらかじめ用意されていたりする。
トラ:「このトラップを回避できなかったらPCは捕まってしまう」「回避できたら敵と有利な状態で戦闘できる」みたいな感じだね。
郡司:なるほど、物語が必ずしも一本道ではない……それがTRPGのシナリオの特徴なのか。
泉:そういうことなんです!
郡司:………だけど、GMの想定外の展開もあるんだろ。
小野:あるな。
郡司:その場合どうなるんだ?
筧:ふっ、そんな時はアドリブだ!
泉:はい。そんな美味しい展開の時こそ、GMの知恵と勇気で乗り切るんです!
郡司:そ、そういうもんか。
トラ:(ぽんぽんと郡司の肩を叩きつつ)ああ、そういうもんだよ。


投稿募集
『ひねもすTRPG用語集』をご覧の皆さん、どうもありがとうございます。
本4コマで取り上げてほしい用語がありませんか? 「こんな用語を説明したらいいんじゃないか?」といった、ご希望がありましたら、ぜひメールにてお寄せください。

投稿はこちらまで↓
webmaster@fear.co.jp


次回の更新は6月4日の予定。ぜひご覧ください。

『ひねもすTRPG用語集』
 番外:ご意見募集

ひねもすロゴ
番外:ご意見募集

 いつも「ひねもすTRPG用語集」をご覧の皆様、こんにちは!
 突然ですが…………。

 今回は番外編をお送りします!

 番外編なので、皆見先生の描き下ろし4コマはありません!
 …………。
 あ、ちょっとまってください。
 読むのをやめないで!?
 ネタ自体は面白いですから!(笑)

 ―――というわけで、本題に移りましょう。

 現在、「ひねもすTRPG用語集」では、ユーザーの皆様に公式ブログおよび、ツイッターなどで「こんな用語を説明したらいいんじゃないか?」という用語の投稿をお願いしております。
 ↓みたいな感じですね!

 これが徐々に集まってきております。
 どうもありがとうございます。
 今回は、本コーナーに届いた投稿をご紹介します。


 佐賀県のカタンといいます。7話の流れからパーティーの役割分担(だいたいのゲームにあると感じる)アタッカー、ディフェンダー、ヒーラー、サポーターの解説とかどうでしょう。

【佐賀県:カタンさん】

 7話の「プレイヤーの役割」をヒントに、戦闘時のパーティでのプレイヤーキャラクターの役割という視点での投稿をいただきました!

ひねもすTRPG用語集07

 7話の記事はこちら↓でご覧ください。
http://fear.co.jp/wordpress/?m=201504

 この投稿で言う戦闘時のパーティの4つの役割は以下のようなものです。

・アタッカー:敵にダメージを与え、敵を倒す。
・ディフェンダー:敵からのダメージを受け止め、味方を守る。
・ヒーラー:味方のダメージを回復する。
・サポーター:仲間を様々な形で支援する。

 上記のような役割を果たしつつ、パーティ内でプレイヤーキャラクターは戦闘時、協力しながら敵を倒すことになります。

 プレイヤーとプレイヤーキャラクターの差を再確認できるという点からも、面白い着眼点の提案だと思います。
 TRPG初心者さんもこの用語を解説すれば、自分のPCが何ができるのかが把握できるでしょう。その結果、TRPGの戦闘の展開をイメージしやすくなること請け合いってもんです。

 ………そのうえで。
 すべてのTRPGがこの形にぴたりと当てはまるとはかぎりません。
 例えば『アリアンロッドRPG2E』では、ウォーリアという戦士のクラスは、アタッカーとディフェンダーの役割を同時にになうことができます。
 アコライトという聖職者のクラスも、ヒーラーとサポーターの役割を兼ね備えています。
 距離の概念で考えることもできます。
 敵と白兵戦を繰り広げる“前衛”と、後方から間接射撃・支援を行う“後衛”に、プレイヤーキャラクターの役割を分類することも可能でしょう。
 「プレイヤーキャラクターの役割」という形で視点を広げれば、中盤の情報収集や、ダンジョンでのトラップ解除に活躍の主眼を置いたキャラクターメイキングが可能なTRPGも存在します。

 このようにこのテーマは、掘り下げるともっと面白くなりそうな感じです。
 というわけで、このテーマ――

「プレイヤーキャラクターの役割」

 について、より多くの皆様のご意見をうかがえればと思い、この場を借りて投稿のお願いをさせていただきます!
 明確な投稿の形でなく、アイデア・思いつきなどでもかまいませんので本テーマについて、色んな視点からご意見をいただければ、と存じます。
 この「プレイヤーキャラクターの役割」については、ハッシュタグ「#PCの役割」をつけたうえで、呟いていただいてもご意見として確認させていただきます。

 ご協力よろしくお願いします!

投稿はこちらまで↓
webmaster@fear.co.jp

『ひねもすTRPG用語集』
 第9話:ゲームマスターの楽しみ

ひねもす扉ひねもすTRPG用語集09第9話:
ゲームマスターの楽しみ

筧:やあ、本ページをご覧のみんな! まずは左の四コマを見てほしい。このひねもすTRPG用語集は、「四コマ」→「文章」の順で読んでもらうように描かれているんだ! ボクとみんなの約束だよ!
小野:今回は教育番組のお兄さん風か。色々考えるな。
郡司:………。

 ―――というわけで、まずは左の四コマからご覧ください。
 ご覧になりましたか?
 では続きをどうぞ。

小野:……今回は前回でも触れた「GMの楽しみ」について語ろう。
郡司:確か、俺が「GMの役割が多くてたいへんだ」と言ったところが今回の話につながったんだよな。
トラ:そうだったね。
筧:ぶっちゃけ「GMの役割」が多いのは、本当のことだしな。
郡司:ミもフタもないな!
小野:「シナリオの進行の管理」「NPCの管理」「戦闘時の敵データの管理」「プレイヤーへの質疑応答」などなど。プレイヤーが自分のPCを役割を受け持てばいいのに比べれば、そこは一目瞭然だろう。
郡司:ま、そうだよな。
泉:でも、「GMをやりたい」というモチベーションを持つ人は多くて。だから、TRPGは遊び続けられてるんですよ。
郡司:ふーむ。じゃあ、泉はどのあたりが、GMのモチベーションなんだ?
泉:私の場合は、四コマにあるとおり、PCたちのかけあいを眺めること。そして、そんな中で生じる想定外のかけあいや展開を見るのが好みですね。
郡司:想定外か……。でも、それってGMがよりたいへんになるってことじゃないのか?
泉:そういう面もありますけど。セッションが常にGMの思うとおりに進んだら、それはそれでつまらないと思いませんか?
郡司:……ん。まあ、それは、そうかもな。
トラ:泉さんの気持ちは分かるよ。でも、僕の場合は、想定外の事象で振り回されるより、振り回すほうが好きだから、PCたちが右往左往するような仕掛けをたくさんシナリオに組み込むね。
筧:ホント、トラはいい性格をしてるよな~(笑)。
トラ:ありがとう。GMとして褒められたと思っておくね(笑)。
郡司:褒め言葉……か?
小野:まあ、トラのシナリオの先が読めない面白さは否定できないからな(笑)。GMごとに個性があると考えてくれ。
郡司:あ、ああ。
泉:話を戻すと、「TRPGは物語を創造する遊び」と言われることもあるんですが、プレイヤーが変われば、同じシナリオでも大なり小なり異なった展開を見せるんです。
郡司:ああ。NPCへの対応や、戦闘時のPCの生き死にで展開が変わるってのは理解してる。
泉:GMはシナリオを管理する役割の特性上、その「物語が創造されていく」様子を、もっとも実感できる立ち位置にいるんじゃないかなって、私は考えてるんですよ。
郡司:ふーむ、なるほど。GMはゲームの管理者でありつつ、物語が創造されていく様子をもっとも間近で見物できる、特等席の観客でもある――泉の意見は、そんな感じで理解すればいいのかな。
トラ:おおむねいいんじゃないかな。僕は、もっと自分の作った物語をPCに体験してもらいたい、という願望が強いけど(笑)。
小野:俺は、細かいことはさておいて。GMをやる時は、とにかくPCが笑顔でセッションを終えてくれれば満足だ。
筧:…………アキ。
小野:なんだ?
筧:お前、本当にいいヤツだな。
小野:……別に普通だ(←照れている)。
郡司:…………なるほど。GMが大変なだけじゃないってのはわかったよ。
筧:おう! その勢いで、郡司もGMにチャレンジだ! 既製品のシナリオなら負担も少ないしな。
郡司:い、いきなりか! ……ま、まあそれなら、GMをやってもいいかな。
泉:その時はぜひプレイヤーに参加させてください!
郡司:ああ。お手やわらかにな(笑)。


投稿募集
『ひねもすTRPG用語集』をご覧の皆さん、どうもありがとうございます。
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投稿はこちらまで↓
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次回の更新は5月28日の予定。ぜひご覧ください。

第205回GFコン参加ありがとうございました。

 第205回ゲーマーズ・フィールドコンベンションへのご参加ありがとうございました。
 今回も沢山の方にご来場いただきました。

 さてさて、今月も後半周の『ナイトウィザード The 3rd Edition』卓には、菊池たけし先生がGMで参加しました。これまでの武勇伝を聞き及んでいるプレイヤーの皆さんも期待の眼差しを菊池先生に向けていました。
 
 そして、クライマックスのラスボス戦、プレイヤーさんのひとりが連続クリティカル!
 それに対する菊池さんはっ?!

 ……あとは皆様のご想像にお任せします(笑)
 ただ、菊池さんの出目に卓は大層盛り上がったことはお伝えしておきますね。

 さて、次回の第207回GFコンは、6月21日に開催です。
 参加申込はこちら↓からどうぞ。
http://www.fear.co.jp/convention/gf206.htm


 それでは、ゲーマーズ・フィールドコンベンション参加のワンポイント。
 今回も番外編をお送りします。
 次回と、次々回の『アリアンロッドRPG 2E』卓のお知らせです。

 次回と次々回の『アリアンロッドRPG 2E』卓では、6/20発売の『アリアンロッドRPG 2E スキルガイド2』の発売を記念いたしまして、ランダムダンジョンを用いたセッションとなります。
 そこで、皆さまの作成したPCの持ち込みを可とします!
 持ち込めるPCのレギュレーションといたしましては……。

 1)コンストラクションで作成されたレベル1キャラクターであること。
   成長点を使ってない、初期状態のキャラクターでお願いします。
 2)出身地域は自由。出身地域のエリアデータを使用しても良い。
   もちろん直前に発売となる『スキルガイド2』掲載のデータの使用も可です!
   ただし、地域をまたいでのスキルの取得は不可となりますのでご注意下さい。
 3)ライフパスはRoCで選択しても良いが“00の任意”の取得は不可。
 4)会場での作成は禁止。
   キャラの作成は、卓につくまでに終えていることが条件です。

 以上となります。
 もちろん、PCを作成していなくても、卓への参加は可能です。
 その場合は、サンプルキャラクターをご利用いただけます。

 なお、卓に持ち込まれたPCたちに『アコライトがいない!』、『全員同じクラスだ!』などの事態が発生しても、GM予定の関根さんは「その時は、そのまま行きましょう!」と豪語なさってます(笑)
 キャラ作成に余裕のある人は、数種類クラスを用意して卓の状況に合わせてキャラクターシートを選択すると良いかもしれませんね。

【九州縦断コンベンションレポート:その2】

書いた人:田中信二

●佐賀デスマーチコンベンション2
 というわけで、5月4日はコンベンションの第二回目の開催日。
 佐賀で「ドラゴンアイズ」さん主催のコンベンション「佐賀デスマーチコンベンション2」に参加しました。
 ちなにに「ドラゴンアイズ」さんも歴史あるサークルで、弊社の者が何回か招待されて、コンベンションに参加させていただいております。
 会場は、佐賀市文化会館。
kaijou_sam

 さてセッション本番のご紹介に移りましょう。
 この日もトーキョーN◎VASSSのRLに挑む、かわたなでした。
『NOVASSS』のRLも2回目。
 今回のPC①(フェイト)の葉隠猫丸さんは、スキンヘッドの大男。『シティハンター』の海坊主的なヴィジュアルの持ち主だ。しかし猫好きという意外性を活してヒロインの少女と巧みに友情を育む好プレイ!(笑)
 世渡り上手なクグツの万洞(ばんどう)小夜さんは、業務の合間に合コンのセッティングを華麗にまとめたり。さらに冷静にセッションを進めてくれたトーキーの藤井美和子さん、イヌの賀山雄二郎(若大将なのか、エースのジョーなのかw)ら、四人の面々で、楽しいセッションが繰り広げられました!
 そんなセッション風景はこちら↓。
saga_sam
 ちなみに、私が来ている黒いTシャツは、別府の地獄巡りに行った際に購入したもの。
「佐賀“デスマーチ”コン」だけに“地獄帰り”のかわたなというネタのために購入したもの。
 しかし……「地獄帰りのかわいそうな田中」というフレーズは、どこか迫力を欠くものだなぁ……などという感想をいだいてみたり(笑)。

 セッション後にはトークショーを開催。
 そこでは、私のTRPG以外の仕事に関する質問が出たので、昔懐かしい、セガ・サターンのRPG『グランディア』(ゲームアーツ)のシナリオの一部に参加したことを披露しました。
 さすが名作の呼び声高いゲームなだけに、遊んだ人もいたようで……。
「エンディングのスタッフロールの『かわたな』ってかわたなさん本人だったんですか!?」
 との声もあがりました。
 ていうか、「かわたな」なんて変な名称もまれだと思うんですけど……。まあ、本当に古い話なので私と結びつかなくても、無理はないかな、などと思ってみたり(笑)。

 ちなみに、セッション後には、「うしや」というハンバーグ屋さんへ。鹿児島の黒牛が用いられたハンバーグを食べました。知る人ぞ知るお店のようで、ボリュームと味のバランスがとてもスバラシイ。
 ちなみに「大分で佐賀牛を食べ」「佐賀で鹿児島の黒牛のハンバーグを食べる」という、なぜかご当地食品を乗り込む一歩前に食べるという、不思議な展開になっておりました(笑)。

●熊本での食事会
 佐賀でのコンベンション終了後、葉さんの車に乗って一路、南へ進路をとる一行。最終的な目的地は、鹿児島でしたが、その途上熊本のTRPGファンの方と食事をとらせていただきました!
 懐かしの『セブン=フォートレスAdvanced』の話題で盛り上がったかと思えば、話は「どのガンダムヒロインが一番か」というテーマも飛び出したり(ちなみにこれは、「どのヒロインとくっつけば死なないか」という主題にスライドしていった感もあります)。
 ちなみにここでは、馬刺しを堪能。これは本当にご当地グルメでした。
basasi_sam
(※写真の熊本城の中には、わさびが入っておりました。)
 さらに、モツ煮も大変美味しくいただきました。
 なんか、すっかり食い倒れツアーの様相を呈しておりますが(笑)。
 食事会の後は、さらに車で南へと。
 深夜に鹿児島に到着した私は翌日に備えて、気合いを入れて睡眠をとったのでした!

●「その3 くろぶたのIf和え風かわたな添えコンベンション」
 さて5月5日。
 この日は、九州縦断コンベンションの最終日で、鹿児島市でのコンベンションでした。
 その名も……。
「くろぶたのIf和え風かわたな添えコンベンション」
kanban_sam 長いタイトルですので、以後略称の「くろこん」と呼ばせていただきます(笑)。
 サークル「くろぶた」さんは、鹿児島の大学生の皆さんが中心になって運営するサークルさん。これに「山吹屋」さん、「サークルイフ」さんが協力し、今回の「くろこん」を開催したとのこと。
 そういう事情もあるせいか、どこか初々しいけれど、情熱的な感じが漂うコンベンションでした。

「くろこん」では、トーキョーN◎VAが大繁盛。
 7卓立卓し、私を含め、4卓が『トーキョーN◎VA』という、大変嬉しい状況でした。
 この回のPC①のフェイトは日向轟次さん。いちいち言うことがかっこよい。自分の名前の「日向」という名前を活かし、ヒロインに向かって「俺はいつでものことを照らしてやるぜ」という、男前なセリフを言い放っていた様子が卓を盛り上げ、なかなかのPC①ぶりでした!
 そのほかクグツの“ダメ社畜”黒田萌黄さん、報道に命を掛けるトーキー・西村拓さん、汚職刑事長谷部万力に幸運を吸い取られていたアンラッキーなイヌ・弥生当吉さん、優しき中二病ニューロ・春夏秋冬(ひととせ)歩さんら、素敵なPCで楽しいセッションとなりました!
 ぜひ、『トーキョーN◎VAX SSS』の本編を買って、続きのエピソードも楽しんでくださいね。
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 その後のうちあげでは、お好み焼き屋さん「むじゃき」にGO!
 このお好み焼き屋さんは、お好み焼きそのものも美味しかったのですが、ひとつの名物料理がありました。
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 それが、この画像の「しろくま」です!
 画面ではわかりづらいですが、ハンドボールぐらいのサイズがあります!(笑)
 聞けばふたりで食べるサイズのものとのこと。
 しかし、食べて見ればとても美味しく、するすると胃袋の中へ。程なく完食とあいなりました。
 本場のしろくま、恐るべし!

 この場では「くろぶた」さんのTRPG話を堪能。
「くろぶた」さんで、『トーキョーN◎VA』で盛んにプレイされたのは、まず「クルード」で非常に印象的なセッションがあったのがきっかけだったとのこと。そして、現在ではゲームデータと世界設定を巧みに活かしたセッションを繰り広げているとの話を伺いました。とくに、サークルのメンバーのうるうさんが考えた(ネタバレは避けますが)真教の聖女を巡る事件のシナリオ上の仕掛けは、思わずうならされるものがあり……。
 みんな、ゲームを遊び込んでますねー。
 さらに、「くろぶた」の中心メンバーのたいやきさんからは、『ナイトウィザード』のとあるシナリオのとても面白かった体験(?)を伺いました(笑)。『ナイトウィザード3rd』上級ルールブック掲載のシナリオでの身体を張ったマスタリングぶりを見るに、あなたはGMの鏡です!(笑) GMの様子を撮影した動画を拝見した私はそう考えたわけで……。
 あ、シナリオ執筆者には、ご意見伝えておきますね(笑)。
 その後には、有志のカラオケにも顔を出させていただき、皆さんの美声と、替え歌TRPGを堪能いたしました!

 翌朝にはサークル山吹屋のSAKO山吹さんに送っていただき、鹿児島空港から羽田へと出発――ここに私の九州縦断コンベンションは終了を迎えたのでありました。

●最後に
 このコンベンションを通じて感じたのは、やはり、皆さんの「ゲームを遊びたい」「ゲームを楽しもう」という情熱でした。今回のコンベンションの成功は、そんな皆さんの情熱があったからにほかなりません。
 セッションで、トークで、あるいは食事の際にお話するたびに目を輝かせて語る皆さんの姿が、今も心に残っています。
 この体験を、今後の仕事に活かそう。
 そして、皆さんがTRPGをするための、より良い環境を提供すべくがんばっていこう。
 ――と、そんな思いを新たにしたコンベンションでした。
 本当に参加者の皆さん、ありがとうございました。

 また、どこかで遊べることを祈りつつ―――。

九州縦断コンベンションレポート
おしまい

『ひねもすTRPG用語集』
 第8話:ゲームマスター(GM)の役割

ひねもす扉ひねもすTRPG用語集08第8話:
ゲームマスターの役割

筧:む、むむむむむ。この記事は左の四コマを見てから、読んでもらうとより理解できるような予感がするぞ?
小野:何が予感だ!?(笑) だが、真面目な話そのような構成になっているのは本当のことなので、まずは、左の四コマからご覧いただきたい。

 ………。
 というわけで、まずは左の四コマからご覧ください。
 ……ご覧になりましたか?
 では、続きをどうぞ。

郡司:―――ゲームマスターの役割は、色々あるってことは分かった。
トラ:そう、純粋に1キャラクターを担当するプレイヤーとは違って、複合的な役割があるわけさ。
郡司:ああ。そのうえで、それぞれの役割について、もう少し詳しく知りたいんだが……。
小野:分かった。まずは、「シナリオの進行の管理」から説明しょうか……。

●シナリオの進行の管理
 ゲームの開始から、ゲームの終了までを仕切る役割です。

・キャラクターの作成(プリプレイなどと呼ばれる)
・シナリオの導入(オープニングなどと呼ばれる)
・物語中盤の展開(ミドルフェイズなどと呼ばれる)
・ラスボスとの決戦(クライマックスフェイズなどと呼ばれる)
・エンディングの演出(エンディングフェイズなどと呼ばれる)
・経験点の算出(アフタープレイなどと呼ばれる)

 ―――といったシナリオ上の段階を、プレイヤーに提示していきます。
 そしてプレイヤーのとった行動に対応し、判定・裁定を行います。

郡司:ふーむ。まさに、管理者という言葉がぴったりくるな。
筧:改めて考えると、GMは鍋奉行とか上手そうだよなぁ。
郡司:そ、そうなのか?
泉:たとえは極端ですけど、当たらずとも遠からずですね。
トラ:ほら、TRPGも鍋も、何人かで同時に同じテーマを楽しむイベントだよね(笑)。無秩序に進めるより、誰かが物事を整理し、優先度をつけて処理していく方がスムーズに進行するってことさ。
小野:そういった“仕切る”能力は、ゲームマスターにも鍋奉行にも大いに役に立つということだ。
郡司:な、なるほど。

●NPCの管理
 シナリオに登場するNPCの管理もGMの役目です。
 彼らがどんな人物で、どんなことを話すのか。
 ロールプレイやデータの処理を担当します。

郡司:ああ、GMはよくNPCのロールプレイをするよな。
筧:そうだな。オレがGMをする時は、NPCのロールプレイのバリエーションにこだわるんだ。
郡司:そこが気になっていたんだが。みんなGMをするとき、NPCのロールプレイのパターンが豊富なんだけど、そんなとこまでシナリオに書いているのか?
泉:セリフなどは基本的なものだけで、あとはアドリブ(即興)ということが多いですね。
郡司:アドリブなのか!?
小野:市販のシナリオでは、NPCのロールプレイの指針がある程度決まっているから、慣れてさえいればさほど難しいことではないんだ。
トラ:もちろん、NPCの処理はシナリオに規定されている範囲だけで対応してもいいし、GMの思いつきでアドリブを交えてもいいのさ。そのあたりは、GMが一番上手くやれる形で運用するのが一番だね。
郡司:なるほど。

●戦闘時の敵データの管理
 セッションではPCと敵NPCの戦闘はつきものです。
 その際、敵NPCのデータ(【HP】や【MP】、特殊能力)の管理はGMの役割となります。
 また、敵NPCの戦術的な運用もGMの役割となります。

筧:やっぱ、戦闘はTRPGの華だからな! NPCを上手く使って、PCを追い詰めるのがセッションを盛り上げるコツだな。
郡司:筧は特に戦闘時は、目が輝いてるよな。
筧:おう、特に自作シナリオの時は燃えるぜ! 戦闘に色々仕掛けを考えるのは楽しいし、それがうまくいくと更に最高だしな!
郡司:シナリオを自作することもあるのか……。
泉:そうなんです。自分好みのシナリオを作るのってとても楽しいんですよ!

●プレイヤーの質問対応
 その他、セッションを進めていくうえで、プレイヤーから生じた質問に回答をするという役割があります。

小野:とまあ、そんな感じだ。
郡司:こうしてみると、GMはかなり大変に見えるな。俺には無理かも……。
泉:そんなことはないですよ!(力説)
郡司:お、おう。
筧:一見大変に見えるのは確かだけど、GMには特有の楽しみがあるんだ。これを知るとやみつきになるレベルだぜ!
郡司:そうなのか?
小野:じゃあ、次回は「GMの楽しみ」について、語っていこう。


投稿募集
『ひねもすTRPG用語集』をご覧の皆さん、どうもありがとうございます。
本4コマで取り上げてほしい用語がありませんか? 「こんな用語を説明したらいいんじゃないか?」といった、ご希望がありましたら、ぜひメールにてお寄せください。

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次回の更新は5月21日の予定。ぜひご覧ください。

【九州縦断コンベンションレポート:その1】

書いた人:田中信二

 つい先日、ゴールデンウィークの5月2日~5日の日程で、わたくし“かわいそうな田中”略して“かわたな”こと田中信二は、とあるコンベンション企画へと参加しました。

その名も「九州縦断コンベンション」

 これまでも弊社の社員を何回かお招きいただいた「サークルイフ」さんが中心となって企画された、三連続コンベンションです。
 北は“大分・中津”から始まって、“佐賀”“鹿児島”と九州を貫くように開催されていくコンベンションであります。
 なにせ期間中の移動距離は453km(主催者発表)だとか。
 前夜祭を含めセッションは四回。
 パーティゲームの人狼のプレイを含め、別府のゲームショップの訪問や、熊本での食事会まで組み込まれた“豪快すぎるコンベンション企画”と言えましょう。
 お話を初めていただいた際、その豪快さと、ハードな日程に、目が点になったのはここだけの話です(笑)。
 しかし、逆にこのスケールのでかさに惹かれたのも事実。
「やってやろうじゃないか!」
 という気になったかわたなは、このコンベンションに参加することを決意したわけで……。
 とまあ、そんなカンジのコンベンションの様子を、こちらのF.E.A.R.公式ブログにて公開していきます。
 一回では収まらないボリュームなので、まずは、5月3日までのエピソードを公開していきます。残りは後日とさせていただきます。

●「その1 大分・中津:サークルイフコンベンション」
 その日、5月2日。
 わたくし“かわたな”は、大分空港に降り立ちました。
 さわやかな日差しが降り注ぐ、青空の下、スタッフの方に迎えに来ていただき、会場の中津市まで、しばしのドライブとなります。

 その途中、別府のホビーショップ「RingTail」さんに立ち寄り、ご挨拶をさせていただきました。
 短い時間でしたが、そこでTRPG・アナログゲーム話に花を咲かせる楽しい時間を過ごさせていただきました。
 そこで、ファンのお一人からお友達のために、私のサインをほしいとのお願いをいただきました。なんでもそのお友達がTRPG・F.E.A.R.の大ファンで、入院中でこの場にこれない彼のために「私のサインを上げたい」と聞き、一も二もなく引き受けさせていただきました。
 ゲーマー同士の友情、素晴らしきかな!

 その後、別府温泉の地獄巡りのひとつ、海地獄(写真参照・硫酸鉄が溶解しており青く見える温泉池)を見物するなどのおもてなしを受けつつ、中津市へ。
umi_sam

・前夜祭
 そしてそのまま大分・中津に移動し、前夜祭に突入。
 ちなみに前夜祭の会場は、主催者の葉岳清さんの自宅でした。
 それだけではなく、翌日のコンベンションの会場もこの自宅だという……。
 どんだけ、「サークルイフ」さんは、アットホーム指向なサークルなのか!?(笑)
 和気藹々と、佐賀牛(すこぶる美味)のバーベキューを堪能した後、前夜祭のセッションへ。

 この前夜祭では『トーキョーN◎VAX』のプレイヤーとして参加。ゲストなのにプレイヤーとして思いっきり楽しませてもらうという、なんだか申し訳ないやらありがたいやら、というこの状況。
 翌日の本番のコンベンションへのモチベーションもいやがうえにも盛り上がろうというもの。
 そして、さすがは温泉の街。
 セッション後は、中津市内の温泉につかるという極楽体験。

maou_sam_sam さらに、その後ちょっとした酒宴もあり、主催者の葉さんが用意してくれた。焼酎“魔王”を賞味。
 なぜ、“魔王”なのかというと、最近出版された、ナイトウィザードのサプリメント『デーモンロード』(魔王メインの内容)にちなんだ、ネタだということ。

 あんたどんだけネタが好きなんだ!?(笑)

 ともあれ、飲みやすく最高の萌え“魔王”でした。

 ちなみに、サークルイフさんの傾向なのか皆さんネタが大好きのようで、スズメバチが中に鎮座しているというインパクト最高の蜂蜜のお土産までいただきました!
※写真は地味にショッキングなのであえて隠します(笑)

●5月5日:サークルイフコンベンション本番
 そしてコンベンションの当日。
 さっそくTRPGをする……のではなく、まず始めたのは―――。

 “人狼”――でした。

 プレイヤーは村人あるいは人狼という役割となってゲームに参加します。
 そして、とある村で殺人を繰り返す人狼をみんなで探しだそうという、とっても心温まるパーティーゲームです(笑)。
 昨今、様々な企画で紹介されていることもあり、ご存じの方も多いでしょう。
 そのうえで、TRPGコンベンションで、なぜ“人狼”という疑問を抱く方もいるかもしれません。
 これは『サークルイフ』コンベンションの特色でもあるのですが、この“人狼”がTRPGのウォーミングアップの役割を果たしているのです。
 何しろ、ゲームの特性上、クリアのために周囲と積極的にコミュニケーションをとることが必要となります。加えて、人狼と疑われた人が弁明をするフェイズも繰り返されるため、自然と発話が促されます(笑)。
 まあ「場が暖まる」というヤツですね。
 さらに、コンベンションの参加者の名前、性格などが事前情報として、お互いにインプットされるという効果もありまます。
 独特な運営をする『サークルイフ』さんのコンベンションの中でも、この“人狼”はセッションを成功に導く、実に興味深い取り組みと考えさせられました。

 ……え?
 肝心のゲームの結果、ですか?

 ええ~と。
 とにかく「死にたくない」との思いに駆られた私は、なるべく息を潜めて生き残りをはかったものの(良くない戦術)。しかし、まるで刺客のような、参加者の動きにつり出され、ついに弁明の場に立つことに。
 結局言い逃れも叶わず、無実の身ながら吊されるという悲劇的結末を迎えたのでした。
 がっくり(笑)。

・セッション本編
 そして始まるコンベンションの本番。
 ここで私が、ひっさげてきたのは発売前の『トーキョーN◎VATHE AXLERATION SSS(スーパー・シナリオ・サポート)』の第一弾のシナリオ。
 宣伝・お披露目に加えて、ちゃっかりプレイヤーの皆さんに、シナリオのテストプレイに協力していただこうという趣向でございます(笑)。

 シナリオの内容は、これから発売される『トーキョーN◎VASSS』の内容に関わるので、あえて伏せさせていただきますが、素晴らしき面々のニューロなセッションが繰り広げられたことを記させていただきます。
 王道なフェイトを見事に演じたノエルさん、フェスラー家に連なる哀愁ただようクグツのベルリオーズさん、“売り出し中”の幼いトーキー・蘭さんら、皆印象深い。さらに面白かったのは、“司政官”稲垣光平の娘でニューロの京と、“元ブラックハウンド隊長”細野君郎の娘でイヌの涼香さんが同じ事件で顔を合わせていた、という不思議な縁が興味深いセッションでした。

 ちなみにプレイ風景は写真のとおり。
※プレイヤーの方に許可いただき掲載しています。
Play01_sam
 どこからどうみても、ごく普通の一般家庭の一室を利用したセッション風景です(そのまんま)。
 これこそが、アットホームすぎるコンベンション『サークルイフコンベンション』を象徴するビジュアルといえましょう(笑)。
 実にリラックスしたセッションでRLをつとめた私も楽しませていただきました。

 その後のトークでは、『TNX』の新作サプリ『ビハインド・ザ・ダーク』や『SSS』について語ったり、その後の質問コーナーでは、好きな『プリキュア』シリーズを白状させられたりしました(笑)。
 あと、私のN◎VAリプレイでのPC“火星人”カーロス・マウリシオ・ダ・シルバの元ネタのひとつを公開したとき、葉さんが受けていた衝撃が忘れられません(笑)。
 また、
「この『九州縦断コンベンション』の企画を聞いた時、頭がおかしいと思いませんでしたか?」
 ――という、ミもフタもない質問もいただきました。
 もちろん、
『九州縦断コンベンション』はスバラシイ企画ですよ?(笑)

 さて。
 このトークの締めでは、長年続いた『サークルイフ』コンベンションが今回で一区切りを迎えるとのことで、葉さんから参加者の皆さんに、ご挨拶がありました。
 実に印象的な挨拶で、『サークルイフ』の皆さんがこれまで築いてきた楽しい思い出を、想像せずにはいられなかったかわたなでありました。

 その後は、有志で打ち上げに突入。
 鱧鍋に舌鼓をうつという、至高の美食タイムを堪能しました。
hamo_sam
 鱧そのものも美味しいが、その味が濃厚につまった締めのおじやも絶品で……。
 はっ! 私、餌付けされてる!?(笑)

 かくして、楽しい時はあっという間に過ぎ去り、この日の日程はすべて終了。
 葉さんの車に乗り込み、私は一路翌日の佐賀へと向かって移動を開始するのでした。

 というわけで5月4日以降のレポートはまた後日。
 お楽しみに。

『ゲームマーケット2015春』に参加しました!!

 ゴールデンウィークまっただ中の5月5日。
 東京ビックサイトで開催された『ゲームマーケット2015春』に参加しました。
会場入場列
 開場前からお客さんがずらり!
 日本最大規模アナログゲームイベントのパワーを感じます。

JGC出張版
 今回のゲームマーケットでは『JGC出張版 テーブルトークRPG体験コーナー』というブースが設置されており、60分という短い時間ではありますが、TRPGの楽しさをお伝えすべくミニセッションを実施。
 F.E.A.R.からは、鈴吹太郎先生と遠藤卓司先生が『トーキョーN◎VA THE AXLERATION』卓を、菊池たけし先生と久保田悠羅先生が『アリアンロッドRPG 2E』卓を担当しました。

ホワイトボード
 周回は、全5回あったのですが……。
 受付開始から間もなく、全ての周回の卓が埋まってしまう事態に。
 結局、キャンセルもほとんど無く、皆さんのTRPGへの興味は高いのだなという印象を受けました。

鈴吹卓
『トーキョーN◎VA』卓で行われたのは、キャストの作成。
 しかもサンプルキャラクターを選ぶクイックスタートではなく、イベント用に簡略化したコンストラクションでのキャラクター作成です。
 一見、ハードルは高いように感じますが、自分の思い描くキャラクターに合うスタイルを選んでいくだけで、キャラクターは組み上がっていきます。
 皆さん「あーでもない、こーでもない」と悩みながらも楽しそうにスタイルを選んでいました。

菊池卓
『アリアンロッドRPG 2E』卓では、戦闘を体験してもらいました。
 参加者を迎え撃つ敵はなんと……あのピアニィ!
 果たしてPCたちはピアニィの猛攻に耐えることができるのか?!
 皆さん出るダイス目一喜一憂しながら盛り上がっていました。

 今回、卓に参加された人の大半がTRPG初心者、または未経験の人たちでした。
 ですが『ゲームを楽しみたい』という気持ちはボードゲームもTRPGも同じ。
 ひとたびセッションが始まれば、皆さん楽しそうにのめり込んでいました。
 この機会にTRPGをもっと遊んでみたいという人は、是非とも弊社のゲーマーズ・フィールドコンベンションや、この夏開催されるJGCへの参加を検討してみてくださいね。