『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』④
“黒の乗り手”────

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 10月28日より配本が開始される『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介ブログ第4回になります。四騎士紹介も3人目となります。今回は“黒の乗り手”を紹介したいと思います。
 この黒の乗り手は現在“疫病”という彼女の持つ権能の名前あるいはふたつ名である“黒の乗り手”とのみ呼ばれています。彼女はその肉体と共に固有の名前を失っています。
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■疫病の騎士
 黒の乗り手は“疫病”の権能を持つ四騎士のひとりです。彼女の持つ“疫病”は非常に強力な権能であり、これまで彼女に手によって幾千幾万もの人々が亡くなってきました。この“疫病”の力は近年までベール=ゼファーの手にあり、彼女の手によってさまざまな疫病が表界で蔓延し、人々を苦しめました。そして、“疫病”を通じて、ベール=ゼファーは大量のプラーナを得ていたのです。

●黒の乗り手
 現在の黒の乗り手はベール=ゼファーのくびきから逃れ、自我と力を取り戻しました。しかし、その力を完全なものとする前に、ウィザードたちによってその肉体を奪われてしまいました。現在の黒の乗り手は肉体を持たない“疫病”という力が自我を持った特殊な侵魔として活動中です。
 この黒の乗り手とウィザードの戦いについては『ナイトウィザード The 3rd Edition シナリオ集 オ-バーライト』(ゲーム・フィールド刊)を参照してください。
 この事件を通じて“黒の乗り手”は肉体を失ったのですが逆にいうなら、それは彼女に無形の力を与えました。現在の彼女はみずからの分身あるいは力の一部を与えることで、自身を拡大、感染させることが可能になっている。疫病という概念と化した彼女を駆逐するのは困難を極めることでしょう。

●さまざまな病
 “黒の乗り手”の権能は“疫病”、“飢餓”そして毒です。これらを生み出し、感染させ、拡大する、それが彼女の力であり、役割です。他の騎士たちがみずからの力で、権能を発揮できる状況を生み出して行くのに対して、用意された状況で、もっとも効果的な権能を垂れ流すのが彼女のやり方です。その後の対処も特にせず、病毒が流れるままに成り行きに任せることがほとんどです。それで十分な効果がありますし、疫病に対処すべく決死の活動を行なったり、偏見や不寛容、恐怖や差別などで自滅していく人間を見ることは彼女の大きな楽しみなのです。


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Dr.東美波
「キヒヒ、死体はよいのぉ」
 スプラッタホラーを愛好していた天才少女は、“黒の乗り手”の力を得て禁断の技術、死体蘇生術に目覚めてしまいました。ゾンビウイルスを開発した彼女は死体を操り、自分の研究を進めています。果たして生きた人間をゾンビにすることは可能なのでしょうか。

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ビハインド
「セキュリティが弱いのは、ボクのせいじゃない」
 コンピュータ・ウイルス作成者。すぐれたプログラマーですが、その力はウェブを汚染するウィルスの創造に使われています。彼もまた、ウェブを介して伝播した“黒の乗り手”の力によって汚染されているのです。

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ダークイノベーター
「煽り耐性が低すぎるわね、イタズラしたくなる」
 人の悪意あるいはそれを生み出す情報もまた疫病のように広まっていくものです。ダークイノベーターは、その情報を悪意を持って加工し、汚染する者です。憎悪と偏見を煽り、デマを拡散することで、人々を黒の乗り手の力で汚染しています。