●エンディングフェイズ
◆Ending01◆捨てられた者のため
シーンプレイヤー:唐巣サブロー
シーンタロット:ニューロ
極東旅団と“黄昏の亡霊”のテロ計画を察知したNBIが、都民会館に到着した。
一般市民の避難誘導を行ないつつ、現場の事態把握の捜査を始めるはずだ。
だが、その前にやることがある。
RL:それでは、エンディングとなります。シーンタロットはニューロ。クライマックスの直後からです。都民会館にNBIがやってきて、この件に対して対処するでしょう。倒れたテロリストたちも、逮捕されて連行されます。
唐巣:私、《完全偽装》が残ってますので、その処理をしたいと思います。
RL:そうですね。このシーンのシーンプレイヤーは唐巣にしましょう。
テツヤ:土岐野も、テロリスト一味と一緒に逮捕されるのか?
RL:時効寸前の指名手配犯ですからね。NBIが確保しないわけにはいきません。このまま警察病院に運び込まれます。
唐巣:おっと、ならその前にお願いが……。“黄昏の亡霊”が土岐野という警察官であることは、世間に伏せます。みなさんも他言無用です。念のためにいうと、これは断れないお願いですので《完全偽装》を使用し、情報操作の手配をします。
RL:わかりました。見捨てられた潜入捜査官がテロを行おうとしたという事実は闇に消えます。これによって、土岐野貞秀がブラックダイヤモンド計画に関係していた過去も消えます。
テツヤ:はっ、内調さんは気苦労が絶えないな。
唐巣:すみませんね。元警官が大量殺戮を計画したことが世間に広まれば、市民の順法意識に影響を及ぼす事態になりますので。
テツヤ:いいぜ、俺は依頼を果たせればいい。
唐巣:さて、残りの処理ですが……。
エリカ:つまりさ、テロリスト東誠一と警察官の土岐野貞秀は別人なんだよね? じゃ、ここに倒れている土岐野さんは警察の潜入捜査官で、テロには加担してないで、いいよね。
テツヤ:そうか、そうなるよな……。
唐巣:では、テロリスト“黄昏の亡霊”は?
エリカ:死んだ、でも、逃亡した、でも好きに報告書に書けばいいでしょ。
唐巣:まぁ、イヌではないので、犯人逮捕が目的ではないですから、かまいませんが……。
エリカ:どうせ、土岐野さん長くないんでしょ? 最期を迎える前に、ユウカちゃんと父親がいっしょに過ごせる時間だけでいいから。
テツヤ:……つまり、“黄昏の亡霊“東誠一はここで死に、確保されたのは七年間職務を遂行した土岐野貞秀だと、そういうことか?
エリカ:そうそう、それなら丸く収まるでしょ。
唐巣:事件の裏が秘匿されるなら、異論はないです。
RL:土岐野は、社会ダメージをルール上受けているわけではないので、唐巣が同意するなら、そこまでを神業の結果として認めましょう。
唐巣:では、そのように事件を処理します。よろしいですね?
エリカ:ありがと♪
テツヤ:話がまとまったな。俺は消えるとしよう。NBIに事情聴取されると面倒だからな。
エリカ:そうね。
唐巣:後は、私が上手くやっておきますよ。
RL:では、このシーンを終了しましょう。