『トーキョー・ナイトメア リプレイ1 ブラックダイヤモンド』第1話特別掲載。

●プレアクト
 某日、TRPG製作会社F.E.A.R.の会議室――。
 リプレイ第一話収録のため、RLを務める私と三人のプレイヤーが集まっている。
 三人のプレイヤーは、いずれもTRPGの経験も豊富で、『トーキョー・ナイトメア』を実際に遊んだこともあり、よく知っているメンバーである。
 また、今回のシナリオのアクトトレーラーとアクトハンドアウトは事前に公開しており、プレイヤー間の相談を行なった上で、参加するキャストを作成してもらっている。
 
*   *   *
 
RL:おはようございます、みなさん。
プレイヤー一同:おはようございまーす!
RL:では、リプレイ第一話を収録してましょう。
プレイヤー1:はい、よろしくお願いします。
RL:では、あらためて今回のアクトトレーラーを発表します。
 
●アクトトレーラー

 黄昏の時代ダスク・エイジの幕開けに現われた
 テロリスト“黄昏の亡霊”――

 警察の捜査網をくぐ
 時代の影に消えた亡霊が
 七年ぶりにトーキョーに姿を現わすとき
 ほうむられた秘密と闇が浮かび上がる
 暴かれる真実は父と娘に何を示すのか?

 トーキョー・ナイトメア リプレイ
 第一話「トワイライトファントム」
 夜が来て、悪夢ナイトメアが始まる

 
RL:……というアクトトレーラーです。
一同:おおー、ぱちぱちー!(拍手)
プレイヤー2:なんか、かっこいい感じのトレーラーじゃないの。
プレイヤー3:七年もの間、警察に捕まらなかったテロリストが姿を見せる、と。サスペンスの予感ですねー。
RL:今回は、警察の対テロ捜査……つまり公安捜査にまつわるシナリオとなっております。
プレイヤー2:また、ずいぶんとシリアスなテーマになったのね。
プレイヤー3:でも、かの有名な少年探偵マンガの人気キャラは、公安警察の一員だったりしますし……。
プレイヤー2:あ、そっか。
RL:でも、キャストには警察官――イヌはいません。
プレイヤー3:なんと! じゃ、公安警察は敵なのか?(ブルブル)
RL:どうでしょうか(ニヤリ)。
 
●レギュレーション
 第一話はキャストは三人。プレイヤーには事前にトレーラーとハンドアウトを渡して、コンストラクションでキャストを作成してもらった。
 『TNM1』『TNM2』を両方とも使用してよい。
 と、いうレギュレーションである。
 プレイヤー同士は、スタイルがバランスよく配分できるように、相談をした。
 
 次の章は、コンストラクションによるキャラクター作成をキャスト①である日置鉄也ひおき・てつやを例に詳しく解説してある。ルールやデータより、物語を読みたい方は飛ばしていただいてもいいだろう。