10月発売の『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介記事。
第2回となる今回はシナリオのタイトルでもある災厄の騎士たち、そのひとりである“白の乗り手”ブラン=キリエルヒアを紹介したいと思います。
■封印されし四騎士
四騎士たちは魔王クラスの強大な侵魔であったが、ルー=サイファーをはじめとした裏界帝国の主立った魔王たちとは折り合いが悪く、“夢見る神”シャイマール封印後にルー=サイファーが裏界帝国を継承するにあたって、この軋轢は表面化しました。
四騎士と魔王たちは戦い、敗れた四騎士たちは魔王により封印を受けることになったのです。
●白の乗り手の封印
白の乗り手の封印は、ルー=サイファーが中心となって行なわれたようです。その力は複数(四つとも七つとも)に分けられ、表界のさまざまな場所に分割して封印されることになりました。分けられた白の乗り手の最後のひとりだけは、封印されずルー=サイファーの手元に部下(奴隷)として残されていました。支配の権能、その力をルー=サイファーは、表界のコントロール、および裏界帝国の実務に用いたのです。
●白の乗り手の権能
四騎士はその力で人類を適正な数に間引くことを“皇帝”シャイマールに命じられました。支配、すなわち、他者に影響を与え、みずからにしたがわせる力を彼女は持っています。支配するものは広いところでは国家、狭いところではTVのチャンネル選択権まであらゆるもの、人、状況をコントロールし、支配する力を与えます。
彼女の力を手にした者は、支配者となります。そして支配者と支配者がぶつかり合ったらどうなるでしょうか。それは人類の歴史を見れば明らかでしょう。そう、争いが始まるのです。
■現在の白の乗り手
各地で暗躍し、その権能を持って、さまざまな人間に信奉されています。さて、そんな白の乗り手の配下、その力を使う者たちを紹介しましょう。
エンリコ・プーチ
「情報を征する者は世界を支配するのだ」
白髪交じりのイタリア人は、世界でもっとも知られる投資家、実業家のひとりです。特に数多くのマスメディアに投資し、いくつもの大企業をその支配下に置いています。
カリスマ的なリーダーとして、ワンマンな独裁者であることを隠していません。
ソフィア・デ・バルサモ
「本当に興味深い、お話しですわね」
バルサモ王国唯一の王位継承者。まさに深窓の令嬢です。年齢的にも公務を行なうこともあまりなく王家とマスコミの間で協定が結ばれているため、報道に登場することもまれです。国内ではともかく、海外ではあまり知られていません。
偽りの希望
「この輝きこそ……上に立つ者の証」
高貴な輝きを持つ美しい宝石。古来より多くの人々がその輝きに魅せられてきました。宝飾品の数々はその美しさで身につけた人を飾り立て優れた人物であるかのように錯覚させます。
この呪われた宝石は、身につけた者の魂を支配し、数多くの悲劇を生み出してきました。