正義の担い手、連邦保安局

『エイジ・オブ・ギャラクシー』を紹介する本記事、今回はサンプルキャラクター“大統領特務官”と、広大な星間国家の治安を守る連邦保安官について紹介します。

●大統領特務官
大統領特務官 こちらのサンプルキャラクターは大統領特務官。合星国大統領のエージェントとして活動している資格者です。
 普段は開拓宙域の安定のために碑文字の回収やクリーチャー(碑文字によって変質した怪物)の起こした事件の収拾を担当しています。合星国は『エイジ・オブ・ギャラクシー』の主要な舞台となる開拓宙域を含んでいる星間国家で、いくつもの星系国家や惑星国家がそれぞれ国家としての自治権を持った連邦制を敷いています。
 各自治星系は大きな自治権をもっています。これにはいくつかの理由がありますが、もっとも大きいのが、連邦議会で決定されたことを通知、周知されるまでかなりの時間が掛かってしまうという点があります。
 つまり、星系や惑星で起こったさまざまな事件、問題の解決に連邦議会や議員を頼ることができないのです。逆に、連邦全体にかかわるような問題があったとして、持ち帰って、各星系や惑星国家の民意を問うようなこともできません。加盟している国家に強大な自治権が与えられているのと同じように、合星国大統領、そして連邦議会には極めて大きな権限と執行力が与えられています。その権限のひとつが治安維持組織である連邦保安局と大統領の職務代行者である大統領特務官です。
 特にクリーチャーをはじめとした碑文字に関連するトラブルは資格者という特別な才能を必要とするため、大統領特務官も資格者であることが多いようです(PCがその代表格といえるでしょう)。大統領特務官はその権限により連邦加盟国家での行動の自由が認められています。

●連邦保安官
 広大な星間国家の治安を守る治安維持組織、それが連邦保安局、その尖兵として犯罪者と対決する正義のヒーロー、それが連邦保安官です。
 開拓宙域では治安組織どころか行政機関すら未成熟という星が多く、みずからの身を守るのは自分とだけという状態であるのが普通です。
 そうした場所で、犯罪者を狩り出すのが連邦保安官の役割です。大統領特務官は、合星国連邦保安官を兼ねていることが多く(現地で犯罪者を捕縛する権限を持てることと、大統領特務官の身分を明かさずとも同等の行動の自由を得られます)、特務官としての任務が与えられていない場合は、保安官として開拓宙域を巡っている者も多いのです。
 連邦保安官は、開拓宙域におけるヒーローのひとりではあるのですが、本来的によそ者であり、その土地のルールや法をないがしろにして、土地の権力者にしたがわず、みずからの意思あるいは連邦政府とその法、そして大統領の命令で行動する連邦保安官を煙たがる現地政府や王侯貴族(連邦に所属する惑星国家には封建制や王制によって支配されている星もあるのです)も存在しています。
 いちいち、連邦政府や保安局におうかがいを立てていたら犯罪者に逃げられてしまいます。連邦保安官には、犯罪捜査に関する高度な権限を与えられています。それは少人数で活動することが多い資格者の強い後ろ盾となるでしょう。

●次回予告
 次回は財閥連合ネビュラと財閥の暗黒支配に抵抗するレジスタンスを紹介します。