『ひねもすTRPG用語集』
 第11話:ゲームの準備

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筧:(シリアスな口調で)今回の本ページをご覧の諸君! 今回の任務を伝えよう。
小野:今度は秘密指令風か……。
筧:まずは左の四コマから読むように。この『ひねもすTRPG用語集』は、「四コマ」→「文章」の順で読むようになっている。なお………。
郡司:なお?
筧:……諸君が本ページを読了すると、自爆するようになっている。気をつけて爆発を回避してくれ。
一同:するかぁっ!?
泉:そもそも何が爆発するんですか!?(笑)
トラ:まあ、秘密指令が自爆するのはお約束だからねぇ(笑)。

 ―――というわけで、まずは左の四コマからご覧ください。
 ご覧になりましたか?
 では続きをどうぞ。

小野:今回は「ゲームの準備」について話していこう。
筧:「ゲームの準備」かぁ。それってTRPG用語になるのかなぁ?
小野:ああ。厳密に言うと違うかも知れないが、これからゲームを始めようという人には役に立ちそうなテーマなので、解説していこうと思う。
筧:郡司がGMをやる時の参考になるだろうしな。
郡司:正直なところ助かる。
小野:で、ぶっちゃけた話になるんだが。四コマで話したとおり、ルールブックには準備するものの説明があるので、まずはそちらを参照してほしい。
郡司:ふむふむ。
小野:特に注意してほしいのは「各ゲームごとに準備するものの内容は異なる」ということだ。
郡司:各ゲームごとに異なる? ……じゃあ、どうすればいいんだ!?
小野:だからこそ、ルールブックの準備するものの説明を読もうって話だ。
郡司:ああ。ゲームごとに準備が異なるから、その違いに気をつけて準備をしようって話か。
筧:そうそう。油断すると、4コマのトラように、判定に使うダイスを間違えるみたいなボケをかますことになるしな。
トラ:役に立てたようで嬉しいよ(笑)。
小野:人間は思い込みで行動するものだからな。セッション前に準備物を確認することは、忘れ物を防止し、スムーズなプレイに一役買ってくれるだろう。
郡司:なるほどな。
泉:例として『アリアンロッドRPG2E』だと、ルールブック2のP168から始まる「ゲームマスターガイド」を読むと、準備するものがわかりますね。
トラ:準備物はルールブックのゲームマスターのやり方を解説する章、あるいは冒頭のゲーム全体の説明をする章に書いてあることがおおいのさ。
小野:―――と、このようにゲームごとに準備物が異なるのを承知のうえで、様々なTRPGで一般的に必要と思われる準備を紹介していこう。
郡司:おう。
筧:まず四コマにあるとおり、プレイヤーを集めるところが必要だな。

・プレイヤー
 参加者、集合時間、プレイ会場の確認を行っておく。

小野:当たり前のようだが、参加者、時間、場所は全員に周知する必要がある。
郡司:複数人で集まって楽しむ、他の遊びと同じだな。
トラ:そうだね。そのうえで、プリプレイなど最初から全員そろった状態で始められた方が都合が良いからね。集合時間・場所などは間違えないようにメール・ネットの掲示板などで回しておくことをお勧めするね。
泉:そうすると、うっかり集合時間を忘れた時などでもすぐに再確認できて助かります。
筧:誰かが遅刻して、ゲームのスタートが遅れたりすると、プレイ時間が減ってもったいないからな。ゲーム時間の1秒は血の一滴ってな!
郡司:どんだけゲームしたいんだ!(笑)
小野:はっはっは。その他以下のようなものを準備することになるだろう。

・ルールブック
・シート類
・筆記用具
・ダイス
・ポーン
・シナリオ

 ―――etc

泉:ルールブックは、ゲームマスター(GM)だけでなく、持っているならプレイヤーさんも持ってくるとプレイがスムーズに進みますよ。
筧:データの参照などが便利になるよな。
郡司:(準備物のリストを見て)ふむ。あ、ポーンってのも必要だよな。
ポーン
筧:敵、味方の位置関係を表現するうえで、便利なコマだ。これもゲームによって必要ないこともあるんだけどな。
小野:その他、シナリオに含まれるものではあるが、以下のようなものが必要となる。

・今回予告(シナリオのイメージを伝える予告編の文章)
・ハンドアウト(各PCのシナリオ上での役割を伝える文章)
・マップ(シナリオ中の状況を伝える地図)

トラ:これらはプレイを円滑に進めるために、PCに見せることを前提とした準備物だね。
小野:ゲーム・シナリオによってこれらがいらないこともある。
筧:そのあたりはGMがケース・バイ・ケースで判断してほしい。
郡司:なるほどな。
小野:さらにサプリメントを用意するケースもある。これは基本ルールブックには掲載されていないことが多いな。

・サプリメント

郡司:サプリメント?
トラ:追加ルールやデータが載っている書籍さ。おおざっぱにいうと、導入することでゲームで遊べる幅が広がるものだと思うといいよ。
小野:ちなみに、サプリメントはGMがそれぞれのセッションで導入するかどうかを判断することになるな。
郡司:ふむ。
トラ:サプリメントを導入することで必要となるものは、そのサプリメント内に紹介されているから、そちらを参照してね。
郡司:ふむ。サプリメントについてはだいたい分かった。
泉:ゲームに直接関係ないところでは、次のようなものも準備するといいと思います。

・プレイをする場所
・お菓子類
・飲み物

小野:プレイをする場所は各プレイグループの環境に応じた適切な場所を選ぶことになるな。
筧:俺たちは、通常部室で遊べるから話が早いよな。
トラ:あとは、GM、プレイヤーさんの自宅、公共施設など。オンラインセッションなら各自の私室ということになるだろうね。
郡司:ふむふむ。
小野:そんなに大騒ぎするゲームでもないが、騒ぎすぎて周囲の迷惑にならないように注意したいところだ。
泉:あとはお菓子類、飲み物はあるといいですよ。意外とお腹が空きますし、たくさんしゃべるので、喉が渇きますからね。
筧:泉のもってくるお菓子はいつも美味いから、助かるぜ。
郡司:確かに。泉のお菓子はいつも美味しいな。
泉:せっかくだから、美味しいものをみんなで食べて、より楽しいセッションにしたいなって思って持ってきてるんですよ♪
トラ:ふふっ、僕の持ち込むお菓子は、珍味が多いかな。
筧:トラのはネタに走り過ぎだ!(笑) チョコレートの中にひとつ辛口チョコを仕込むとか……ま、笑ったけど(笑)。
小野:まあ、そういう仕掛けは、話が弾む良いきっかけになることもある。もちろん美味しいお菓子は参加者をリラックスさせるしな。やりすぎない範囲なら、面白いと思ったことはどんどんやればいいんじゃないか?
郡司:なるほどな。GMをするときの参考にさせてもらうよ。


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