『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』③
“赤の乗り手”ルージュ・ボーレモー

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10月発売の『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介ブログ第3回になります。前回に引き続き、災厄の騎士たち、そのひとりである“赤の乗り手”ルージュ・ボーレモーを紹介したいと思います。

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■戦争の騎士
 基本ルールブックにも登場する“赤の乗り手”は戦争という権能を持ち、現代世界のさまざまな場所で戦争、テロリズム、暴動を引き起こしています。といっても、彼女自身が軍勢を率いて、攻撃を行なっているわけではありません。白の乗り手と同様に、赤の乗り手も人間自身の手によって人間を間引かせるという行為を好んでおり、戦争という結果を生み出すために、さまざまな工作を行なっています。

●小さな戦争
 赤の乗り手が好んでいるのはテロリストやゲリラによるテロ攻撃、ゲリラ戦といった局地戦。破壊活動を主に行なわせています。それというのも、支配者に強力なカリスマと強圧的な支配を行なわせる白の乗り手の権能と赤の乗り手の力の相性がよかったためです。もうひとつの理由として、いまだにその力が完全な状態ではないという点もあります。赤の乗り手も近年まで封印されていたのです。

●赤の乗り手の封印
 赤の乗り手もまた封印を受けて居ました。白の乗り手と同様に、ルー=サイファーを中心とした悪徳の七王が封印を行なっています。
 しかし、この赤の乗り手の封印は他ならぬルー=サイファーの起こした第三の喇叭事件によって封印は破壊され、彼女は表界に帰還することになります。

■赤の乗り手の策謀
 赤の乗り手は他の三騎士の復活のために活動しています。その活動は一定の成果を上げていて、白の乗り手の力の一部、黒の力“疫病”との協力関係を築くことに成功しています。現在の目的は最後のひとりである蒼白の乗り手の復活にあるようです。


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ロナルド・フェルガン
「平和は血で贖うものだ」
 すでに政界は引退していますが、大物の政治家として知られた人物です。その政治手腕でいくつもの戦争を主導してきました。そのほとんどは現在も続いています。

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アレクサンドラ
「これほどに血をたぎらせるものはない」
 伝説の傭兵。幾多の戦場で死をばらまき続ける思想なき破壊者です。平和を嫌い、現在も戦場で殺しを続けています。
 赤の乗り手は彼女の有り様を愛し、彼女を刻印者とした。

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弓天使
「……地に愛を、人に許しを…」
 赤の乗り手によって生み出された侵魔。人々が感銘を受けやすいように宗教画の天使や人々が聖なる存在をイメージさせるような外見を模している。その力は極めて広い範囲に及ぶ。


『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』②
“白の乗り手”ブラン=キリエルヒア

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 10月発売の『ナイトウィザード The 3rd Edition』シナリオ集『ナイツ・オブ・ザ・ドゥーム』の紹介記事。
 第2回となる今回はシナリオのタイトルでもある災厄の騎士たち、そのひとりである“白の乗り手”ブラン=キリエルヒアを紹介したいと思います。
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■封印されし四騎士
 四騎士たちは魔王クラスの強大な侵魔であったが、ルー=サイファーをはじめとした裏界帝国の主立った魔王たちとは折り合いが悪く、“夢見る神”シャイマール封印後にルー=サイファーが裏界帝国を継承するにあたって、この軋轢は表面化しました。
 四騎士と魔王たちは戦い、敗れた四騎士たちは魔王により封印を受けることになったのです。

●白の乗り手の封印
 白の乗り手の封印は、ルー=サイファーが中心となって行なわれたようです。その力は複数(四つとも七つとも)に分けられ、表界のさまざまな場所に分割して封印されることになりました。分けられた白の乗り手の最後のひとりだけは、封印されずルー=サイファーの手元に部下(奴隷)として残されていました。支配の権能、その力をルー=サイファーは、表界のコントロール、および裏界帝国の実務に用いたのです。

●白の乗り手の権能
 四騎士はその力で人類を適正な数に間引くことを“皇帝”シャイマールに命じられました。支配、すなわち、他者に影響を与え、みずからにしたがわせる力を彼女は持っています。支配するものは広いところでは国家、狭いところではTVのチャンネル選択権まであらゆるもの、人、状況をコントロールし、支配する力を与えます。
 彼女の力を手にした者は、支配者となります。そして支配者と支配者がぶつかり合ったらどうなるでしょうか。それは人類の歴史を見れば明らかでしょう。そう、争いが始まるのです。

■現在の白の乗り手
 各地で暗躍し、その権能を持って、さまざまな人間に信奉されています。さて、そんな白の乗り手の配下、その力を使う者たちを紹介しましょう。


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エンリコ・プーチ
「情報を征する者は世界を支配するのだ」

 白髪交じりのイタリア人は、世界でもっとも知られる投資家、実業家のひとりです。特に数多くのマスメディアに投資し、いくつもの大企業をその支配下に置いています。
 カリスマ的なリーダーとして、ワンマンな独裁者であることを隠していません。


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ソフィア・デ・バルサモ
「本当に興味深い、お話しですわね」

 バルサモ王国唯一の王位継承者。まさに深窓の令嬢です。年齢的にも公務を行なうこともあまりなく王家とマスコミの間で協定が結ばれているため、報道に登場することもまれです。国内ではともかく、海外ではあまり知られていません。


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偽りの希望
「この輝きこそ……上に立つ者の証」

 高貴な輝きを持つ美しい宝石。古来より多くの人々がその輝きに魅せられてきました。宝飾品の数々はその美しさで身につけた人を飾り立て優れた人物であるかのように錯覚させます。
 この呪われた宝石は、身につけた者の魂を支配し、数多くの悲劇を生み出してきました。

F.E.A.R.関連書籍、3月の新刊情報!

 3月は20日に発売となる『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ+データ 東京アルティメット』を皮切りにして、F.E.A.R.関連書籍が次々と発売になります。
 今回は、今月発売となる計4冊の新刊情報をお伝えします!


東京アルティメット
『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ+データ
 東京アルティメット』

著者:丹藤武敏/F.E.A.R.
イラスト:しのとうこ
発行:株式会社KADOKAWA 富士見書房BC
発売日:2015年03月20日
本体価格:1900円(+税)

 東京の地に降り立った最強のオーヴァード。未曾有の災厄を引き起こす危険性を有した彼に立ち向かうのは、立場も信条も異なる四人の男女だった——。
 東京中が戦場と化す「究極」のレネゲイド・ウォー、ここに勃発!


デーモンロード
『ナイトウィザード The3rd Edition サプリメント
 デーモンロード』

著者:菊池たけし/F.E.A.R.
イラスト:石田ヒロユキ
発行:株式会社KADOKAWA エンターブレインBC
発売日:2015年03月30日
本体価格:3000円(+税)

 侵魔の王たる存在、魔王。『デーモンロード』は、この魔王たちを紹介するサプリメントだ。
 魔王たちと契約することで強大な力を得ることができる新ルール“魔王印”の他、新たな特技や箒、そして記録者の新たなレコードなど、既存のクラスやキャラクターを強化・拡張するデータも追加している。


サイレント・デイ
『トワイライトガンスモーク リプレイ
 サイレント・デイ』

著者:すがのたすく/チーム・バレルロール
協力:F.E.A.R.
イラスト:すがのたすく
発行:株式会社KADOKAWA エンターブレインBC
発売日:2015年03月30日
本体価格:2200円(+税)

 荒野のシェルターに住んでいた少女、ナインは、ある日突然現れた謎の襲撃部隊に全てを奪われた。
 攫われた姉を救うため、生き残った少女は絢爛輝く輻輳都市スプロールへと向かう。渦巻くメガ・コーポの陰謀。しかしそれは、スプロールを恐怖に陥れるカウントダウンへの幕開けにすぎなかった?!


GF別冊29
『ゲーマーズ・フィールド別冊29
 トーキョーN◎VA 22nd Anniversary』

イラスト:弘司
発売日:2015年03月下旬
発行:(有)ファーイースト・アミューズメント・リサーチ
本体価格:1500円(+税)

 今回のゲーマーズ・フィールド別冊のテーマは22周年を迎える『トーキョーN◎VA』。N◎VAにある新星帝都大学の高等部を舞台とした学園モノのリプレイが掲載される他、学園を舞台にして遊ぶための追加データ、シナリオを掲載。
 まるまるN◎VAづくしの1冊となっている。


【スターズエンド】新データ、新ルール

スターズエンド
 スペースオペラRPG『エイジ・オブ・ギャラクシー』最初のサプリメントである『スターズエンド』では、新しいサンプルキャラクター、新しいクラスに加え、既存のクラス向けのデータを用意しています。

■新クラス
『スターズエンド』では、6種類のクラスを追加しています。今回はその新クラスを中心に紹介していきます。

●芸術家(アーティスト)
 歌や踊り、絵画やさまざまな技芸で身を立てている人々を表わすクラスです。
 芸術家の中にはいわゆる旅芸人や吟遊詩人のように星々を渡って、創作活動を行なっている者もいます。超光速通信を持たない『エイジ・オブ・ギャラクシー』銀河の人々は他星系のニュースをリアルタイムで得ることはできません。その間隙を埋めるのが、旅する芸術家というわけです。
 芸術家の特技は、その芸を介して他者を支援し励ますものが多く用意されています。
◆月(アルテミス)
 芸術家の持つ星の加護は《月》です。他のキャラクターの魂を鼓舞して、追加の攻撃や移動などを行なえるようにする加護です。

●武芸者(アスリート)
 刀剣やブラスターのような個人武装を扱う達人戦闘者、それが武芸者です。艤装によって個人的な戦闘能力は宇宙船の力にも大きく依存するようになりました。しかし、宇宙は広いものです。この銀河には、生身で宇宙船と渡り合う無双の剣豪や戦闘者が存在しています。それが武芸者です。
 武芸者の特技は、個人武装を縦横無尽に操って、戦うものです。個人としての戦闘技芸において、武芸者を超える者はいないでしょう。
◆冥王星(ハデス)
 武芸者の持つ星の加護は《冥王星》です。肉を斬らせて骨を断つ、受けたダメージを敵手に返す加護です。

●指揮官(コマンダー)
 リーダーシップをとり、集団を指揮する者たち。それが指揮官です。彼らは仲間を率いて、戦場を駆け、敵を倒すために適切な指示を出す力を持つ戦術家です。
 指揮官の特技はまさにその名のとおり、戦場を支配し、仲間を助け、適切な攻撃を行なわせるものです。彼らは個人ではなく部隊、チームで戦います。
◆水星(ヘルメス)
 指揮官の持つ星の加護は《水星》です。星の加護の使用可能回数を追加する加護です。

●技術者(テクノロジスト)
 銀河にはさまざまな技術が存在しています。技術者の技術力と知識は銀河大航海時代の一般的な技術を遥かに超えています。ですが、それをさらに凌駕するのが地球の技術をはじめとした“失われた技術(ロストテクノロジー)”の数々です。技術者たちは銀河に点在するさまざまな技術やその産物から力を引き出すことができるのです。
 技術者の特技はアイテムを強化したり、宇宙船を強化するものが用意されています。
◆水星(ヘルメス)
 技術者の持つ星の加護は《水星》です。星の加護の使用可能回数を追加する加護です。

●呪紋使い(ルーンマスター)
 呪法教国の呪法のひとつ“呪紋”。それは力ある紋章を刻むことで、さまざまな力を付与するというものです。もちろん、ただ刻んだだけではそれは単なるオカルト的なマークでしかない。そこには呪法教国で学ぶ技術と知識が必要になります。呪紋使いは、そういった力と知識、技術を学んだ人々です。
◆小惑星帯(アステロイドベルト)
 呪紋使いの持つ星の加護は《小惑星帯》です。小惑星たちの力を借りて、敵を打ち倒す加護です。

●鬼人(ワンダラー)
 鬼人は、宇宙を放浪する傭兵種族です。彼らはその恵まれた体躯と膂力で、銀河で強力な存在として認識されています。
 鬼人たちは造物主(メイカー)と呼ばれる上位存在に戦闘ユニットとして創造されたと考えています。彼らが宇宙を放浪するのはその造物主の情報を求めてのことでもあるのです。
◆ほうき星
 鬼人の持つ星の加護は《ほうき星》です。敵の頭上に星を落す加護です。

■まとめ
 これらの新しいクラス、そして加護を持った資格者で銀河大航海時代(エイジ・オブ・ギャラクシー)に漕ぎ出そう。

スターズエンド発売

スターズエンド
 スペースオペラRPG『エイジ・オブ・ギャラクシー』のサプリメント第一弾『スターズエンド』が発売になりました。

 こちらリプレイ、新サンプルキャラクター、新クラス、追加特技、追加ルール、シナリオと内容は盛りだくさん。くわしくは商品紹介ページ( http://www.fear.co.jp/information/aog_sse_info.htm )を見てみてください。

 今回はリプレイ『アンドロメダへの帰還』を中心に解説していきたいと思います。
 この四人が辺境宇宙から現われた機械軍団と戦うことになります。

■新RPGにはリプレイ
 新作RPGである『エイジ・オブ・ギャラクシー』、ゲームシステムにはSRSを採用し、『アルシャードセイヴァーRPG』や『メタリックガーディアンRPG』をすでに遊んでおられる方には馴染み深いものでしょう。
 とはいうものの背景世界は、超未来の銀河大航海時代です。宇宙旅行が当たり前の世界、慣れ親しんだ現代社会の常識は通用したりしなかったりします。そこでリプレイです。物語を通じて、この『エイジ・オブ・ギャラクシー』の宇宙を知って欲しい、楽しんでいただきたいと思います。

 さてそのリプレイの主人公たちを紹介しましょう。

打撃戦艦を背負う地球人の少女、應治翡翠(おうじ・ひすい)
慶治翡翠
 地球の夢を見て、その力に目覚めた若き資格者。普通の家に生まれた少女、翡翠。しかし、彼女には隠された力があった。それは伝説の星“地球”の力。
 SF世界ですが、翡翠は現代社会に近いメンタリティを持った普通の少女(でした)。星間旅行が一般的になったといっても、毎日のように星の海を渡る人ばかりになったわけでもありません。大多数の人々は地に足を付けて、日々の生活を営んでいます。

合星国大統領剣術指南役、ジョージ・柳生(やぎゅう)
ジョージ柳生
 天に数多の剣術流派あれど、テラ柳生の前に敵はなし。そのテラ柳生のドラゴンスレイヤー、ジョージ!
 え~~、プレイヤーの言い出した設定なのですが、大統領およびその警護SP向けに剣術を教えているようです。ちなみにテラ柳生にはいくつか分派がありまして、そのうちのスペース柳生とは、激しく争っているとのことです。

機械知性体、ユウE002
ユウ・E002
 辺境警備隊のマスコット、ロボット隊員のユウ、辺境警備隊で生活面と情報面で助ける特務艦、ユウE002。イラストはその作業用端末(本体は宇宙船)です。
 辺境警備隊でマスコットロボットとして隊員たちの生活面のサポートをして、戦闘中は、戦術サポート、ダメージコントロールを担当しています。

應治翡翠に仕える、謎の異星人(知性強化動物)ウーピー。
ウーピー
 本体は不定形家生物で、イラストのようなヒョウのような異星生物の姿を好む。高い知性と超能力を有し、翡翠を選ばれた継承者として、主として活動している。
 A.E.ヴァン・ボークトのSF小説『宇宙船ビークル号の冒険』に登場した宇宙生物クァールを外見のイメージもととし、地球人の隔世遺伝者である翡翠を迎えに来た超能力者です。

 この立場や目的がばらばらな4人が以下にして出会い、未知の敵と戦っていくのか。
その活躍は、ぜひ『スターズエンド』をお読み下さい。

─── 銅大先生よりコメントを頂きました。
作者コメント:
 『スターズ・エンド』には、スペースオペラをより楽しむための仕掛けをたく
さん詰め込みました。宇宙でも肉弾戦で戦いたいという方にも、宇宙だから知恵
で戦いたいという方にも、宇宙だから自分は何もせずに仲間や執事に戦わせたい
という方にも、きっとご満足いただけるかと思います。
 また、掲載リプレイ『アンドロメダへの帰還』にはコラムとしてプレイに役立
つノウハウや情報をまとめてあります。ぜひご活用ください。
 碑文字と地球の復活は、皆さんの手に――皆さんのPCたる資格者の手に――
委ねられているのです。

スターズ・エンド

 今回は今冬発売予定の『エイジ・オブ・ギャラクシー』のサプリメント『スターズ・エンド』を紹介します。

『エイジ・オブ・ギャラクシー』はスペースオペラのRPGです。宇宙が身近なものとなっている銀河大航海時代の世界観、ジャンルを遊ぶにはやはり“リプレイ”、ゲームの雰囲気、手続き、ルールの運用手引きとしてのリプレイは有効な手引きとなるでしょう。

 さらにクラスとサンプルキャラクターも追加されます。

鬼人の戦士 呪紋使いの少女

●鬼人の戦士(*)(イラスト左)
 鬼人としての恵まれた体躯、膂力から生み出される破壊力で戦う戦士。鬼人の多くは傭兵として各星系の紛争地域でみずからの腕を活かして戦っています。艤装化の発達による鬼人はより自由に各星系を巡り、みずからの腕を売っています。

●呪法使い(*)(イラスト右)
 呪法教国で伝えられている禁断の技(アート)、呪法はファンタジー小説やアニメの魔法や呪術、オカルトのように術者のアクションや呪文を通じて使われる不可思議な力です。この少女はみずからに刻まれた力ある紋様を利用して、呪法を用います。
※どちらもサンプルキャラクター名は仮のものです。

 追加クラスは、宇宙をまたに活動する旅人にしてエンターテイナーである芸人、孤剣一振りで銀河を渡り歩く“斬艦(奸)一刀”の武芸者、宇宙海賊から指揮官、技術者、呪紋使いそして鬼人という6種類が用意されています。
 もちろん、既存クラスにも特技が追加されます。

 さらに、宇宙船などのPCを強化するデータも用意しました。

 リプレイ、追加データ、シナリオというコンテンツを集め、読み物としてあるいはPCを強化するデータを一冊にまとめてお贈りします。
 それでは最後にリプレイ『アンドロメダへの帰還』のトレーラー(*)をどうぞ。
(*)トレーラー
 実際のセッションに使用した今回予告とは異なります。

■リプレイ・トレーラー
 星々の果てる、銀河辺境(リムワード)宙域。
 まだ開拓も進まない銀河系の最外縁部だ。
 所属不明の殺人機械軍団が、銀河と銀河のあいだに横たわる暗黒の大間隙(ギンヌンガ・ギャップ)より出現した。
 機械軍団は、銀河辺境の一角を支配し、人々をそこから排除していく。
 この脅威に対し合星国(ユナイテッドスターズ)も艦隊を銀河辺境へと派遣する。
 機械軍団の正体は? 銀河の果てで、何をなそうというのか?
 やがて明らかになる、機械軍団の正体と目的。
 このままでは、銀河系は未曾有の災禍に見舞われるだろう。
 彼らを止めることができるのは、四人のリテイナーだけ。
 星々の果て(スターズエンド)に浮かぶ赤色超巨星が決戦の舞台だ。

 エイジ・オブ・ギャラクシーリプレイ『アンドロメダへの帰還』
 銀河に、キミの碑文字(ログ)を刻め。

聖諸侯国の騎士

『エイジ・オブ・ギャラクシー』を紹介する本記事、今回は銀河辺境方向に広がる文明圏“聖諸侯国”について紹介します。

●聖諸侯国
ir_kn_sam 聖諸侯国は、聖教信仰を中心とした封建制の国家群です。聖教教会が聖諸侯国内のゲートを管理しており、各星系における信仰の中心はゲートに存在します。教会の聖職者たちは世俗に関わることをよしとしませんので、居住空間からも離れたゲートという隔絶され、あらゆる勢力から不可侵となっている場所はうってつけと言えました。
 聖諸侯国は封建制を元にした社会制度となっています。星系を支配する領主たちを認めるのはゲートを管理する聖職者(司教位であることが多い)の役目となります。聖職者から破門を受けた者はゲートの通過を認められませんので、領主たちにとって聖職者との関係は非常に重要なわけです。このような事情から星系単位では、領主よりも上位の権威として聖職者が存在します。

●艦船を身にまとう騎士
 領主たちの元には騎士たちが集っています。この騎士階級の人々が艤装した艦を身にまとって戦うことになる。機士たちは鎧や馬具の代わりに先祖代々の戦闘艦を継承するのです。この辺り、機械化藩国と似ていると思われる方もいらっしゃるでしょう。
 それもその通りで、聖地である宇宙都市エクソダスから銀河核方向(コアワード)に宇宙怪獣を追ったのが機械化藩国の祖で、銀河辺境方向(リムワード)に進んだのが聖諸侯国の祖となったのです。ちなみに、聖諸侯国内での考え方の違いで分派した開拓者が銀河逆方向(バックスピンワード)に向かって行き、財閥連合ネビュラを構築しました。
 このように現在の銀河列強を語る上で、聖諸侯国は重要な位置を占めます。

●遍歴の騎士(エラントナイト)
 騎士は戦闘艦と共に、遍歴の旅に出ます。騎士階級にあっても、みずからの領地を持たない遍歴の騎士は、武者修行と称して(自分の領地を求めて)旅立つのです。あるいは聖地である地球への巡礼の旅にでる騎士(修道騎士)も多いようです。
 この旅を通じて、騎士たちはみずからの収めるべき領地を捜すことになります。冒険の結果として領地や姫の愛を得るという騎士物語の再現を狙っているのです。

●次回予告
 次回の更新では『エイジ・オブ・ギャラクシー』の新しい動きについてお知らせできればと思います。なお、更新は次週の金曜日(1/23日)を予定しております。

尚武の国の艦士たち

『エイジ・オブ・ギャラクシー』を紹介する本記事、今回は建国以来、宇宙怪獣と戦い続けている尚武の国“機械化藩国”について紹介します。

●機械化藩国
強弓の武人 銀河核方向(コワワード)に宇宙怪獣の勢力圏“ザ・ネスト”を持つ機械化藩国は、その建国以来、宇宙怪獣と戦い続けている尚武の国です。
 機械化藩国は、武人を上位とした身分社会を構成しています。この社会システムは星系を越えて機械化藩国全体で共通です。この武人の中でも、戦闘艦を艤装化して身につける“艦士”が最上級の身分であるとされます。さらに艦の戦闘能力や大きさも重要な要素です。藩主(*)ともなれば、巨大な宇宙戦艦や航宙母艦を艤装として持っていることを“求められます”。当然、どのくらい強力な艦艇を持っているか、がそのまま家格として通用しますので、小型艦しか持たない藩主は軽んじられる傾向があります。
 ちなみに、藩主たちをとりまとめるのが藩王です。藩王は、藩主を艦隊として運用する司令官というべき存在です。藩王と藩主はいわば封建制の関係にあり、星系という領土の保全を藩王は約束し、代わりに藩主からの忠誠を得るという形です。

(*)藩主
 藩(星系)を版図に収めている武人たちの王のこと。

●サイボーグサムライ
 機械化藩国の武人たちは、みずからの武を誇ることを好みます。かつては、その象徴のひとつがみずからの肉体に残るサイボーグ化手術でした。みずからの機械化された四肢や肉体を誇り、武勇談を披露する切っ掛けとするわけです。もっとも最近は艤装化システムや医療の発達により、重戦闘サイボーグではなくても高い戦闘能力を維持できるようになったため、相対的に艦を持つ艦士の社会的地位が極めて高い状態となっています。
 ちなみにPCは例外なく船を艤装できるので、機械化藩国内では尊重されます。個人戦闘能力が高さは無条件にリスペクトの対象となる世界なのです。

●宇宙怪獣狩り
 機械化藩国の武人たちの主な敵は長らくネストからやってくる宇宙怪獣でした。しかし、地球帰還からの100年で、宇宙怪獣の侵攻先はソル星系を含む、合星国領域となったのです。さて、外敵からの侵略が薄くなった機械化藩国では内戦が頻発するようになっています。これまで宇宙怪獣という共通の驚異の前に押さえられていた藩主同士の関係が争いに発展しているのです。藩主を統べる4人の藩王たちは、その火消しに躍起になっています。
 これがそのまま藩王同士の争いに発展する可能性もあり、戦国時代の幕開けというようなピリピリした空気が機械化藩国を包んでいます。

●次回予告
 次回は聖地と聖諸侯国を紹介します。

財閥連合ネビュラ

『エイジ・オブ・ギャラクシー』を紹介する本記事、今回は財閥連合ネビュラと、その財閥の支配を打ち破ろうとするレジスタンス活動について紹介します。

●財閥連合ネビュラ
銀河を征する列強国のひとつ財閥連合ネビュラはファイブシスターズという異名が示す通り、5つの財閥(血族によって支配、継承される企業体)によって支配されている星間国家です。
ネビュラは、利益追求型の社会で、経済力がおおよそすべての物のバロメータとして用いられています。
弱者は切り捨てられ、富める者はますます富み、貧者は生まれてから死ぬまで貧しいままという格差社会です。機械知性体の大胆な導入や、業務の無人化が進み、企業に所属(終身雇用)されている奴隷社員の数は増える一方です。
さて、そんな殺伐とした暗黒管理社会がネビュラの特徴です。このような世界になってしまったことの一因に財閥トップの多くが碑文字の巨大な力を悪用しているクリーチャーであるということがあげられます。
彼らはみずからを人を超えた超越者であると考え、人類を支配し、搾取する権利があると考えています。元々、ニューワールド星団は、聖諸侯国での宗教戦争から逃れた入植者によって開拓された場所であり、過度な宗教性を排除した結果、唯物主義的な考え方が強まり、その結果として経済が発展、今度は利益至上主義が席巻するという流れの中にあります。

●レジスタンス活動
レジスタンスの闘士 このネビュラにおける財閥の支配を打ち破ろうと、レジスタンス活動に身を投じる者がいます。ネビュラのほぼ全域で、こういったレジスタンス活動が行なわれており、大小さまざまな組織が存在します。平和的な活動から財閥に対するテロ攻撃を行なうテロリスト、レジスタンスを名目にしているだけの宇宙海賊までさまざまな考え方、手法で財閥と戦っているのです。
ネビュラでは、こういった集会の自由や結社の自由は厳しく制限されています。そして、財閥に加わっている企業のほぼすべてでは、財閥に対するサボタージュをテロ行為として認定し、厳しい摘発と弾圧を行なっています。

◆資格者
ネビュラでは、資格者は碑文字によって騒乱を起こす危険な特殊能力者というとらえ方がされており、うかつに資格者であることを明かすとその身に危険が及ぶことになるでしょう。さすがに資格者であること自体が犯罪とはされていませんが、何らかの口実を設けての逮捕や拘留の機会を狙ってきます。
資格者(PC)にとってネビュラの支配地や財閥の影響下にある場所は敵地であると、認識するべきでしょう。

●次回予告
次回は機械化藩国の武人を紹介します。

正義の担い手、連邦保安局

『エイジ・オブ・ギャラクシー』を紹介する本記事、今回はサンプルキャラクター“大統領特務官”と、広大な星間国家の治安を守る連邦保安官について紹介します。

●大統領特務官
大統領特務官 こちらのサンプルキャラクターは大統領特務官。合星国大統領のエージェントとして活動している資格者です。
 普段は開拓宙域の安定のために碑文字の回収やクリーチャー(碑文字によって変質した怪物)の起こした事件の収拾を担当しています。合星国は『エイジ・オブ・ギャラクシー』の主要な舞台となる開拓宙域を含んでいる星間国家で、いくつもの星系国家や惑星国家がそれぞれ国家としての自治権を持った連邦制を敷いています。
 各自治星系は大きな自治権をもっています。これにはいくつかの理由がありますが、もっとも大きいのが、連邦議会で決定されたことを通知、周知されるまでかなりの時間が掛かってしまうという点があります。
 つまり、星系や惑星で起こったさまざまな事件、問題の解決に連邦議会や議員を頼ることができないのです。逆に、連邦全体にかかわるような問題があったとして、持ち帰って、各星系や惑星国家の民意を問うようなこともできません。加盟している国家に強大な自治権が与えられているのと同じように、合星国大統領、そして連邦議会には極めて大きな権限と執行力が与えられています。その権限のひとつが治安維持組織である連邦保安局と大統領の職務代行者である大統領特務官です。
 特にクリーチャーをはじめとした碑文字に関連するトラブルは資格者という特別な才能を必要とするため、大統領特務官も資格者であることが多いようです(PCがその代表格といえるでしょう)。大統領特務官はその権限により連邦加盟国家での行動の自由が認められています。

●連邦保安官
 広大な星間国家の治安を守る治安維持組織、それが連邦保安局、その尖兵として犯罪者と対決する正義のヒーロー、それが連邦保安官です。
 開拓宙域では治安組織どころか行政機関すら未成熟という星が多く、みずからの身を守るのは自分とだけという状態であるのが普通です。
 そうした場所で、犯罪者を狩り出すのが連邦保安官の役割です。大統領特務官は、合星国連邦保安官を兼ねていることが多く(現地で犯罪者を捕縛する権限を持てることと、大統領特務官の身分を明かさずとも同等の行動の自由を得られます)、特務官としての任務が与えられていない場合は、保安官として開拓宙域を巡っている者も多いのです。
 連邦保安官は、開拓宙域におけるヒーローのひとりではあるのですが、本来的によそ者であり、その土地のルールや法をないがしろにして、土地の権力者にしたがわず、みずからの意思あるいは連邦政府とその法、そして大統領の命令で行動する連邦保安官を煙たがる現地政府や王侯貴族(連邦に所属する惑星国家には封建制や王制によって支配されている星もあるのです)も存在しています。
 いちいち、連邦政府や保安局におうかがいを立てていたら犯罪者に逃げられてしまいます。連邦保安官には、犯罪捜査に関する高度な権限を与えられています。それは少人数で活動することが多い資格者の強い後ろ盾となるでしょう。

●次回予告
 次回は財閥連合ネビュラと財閥の暗黒支配に抵抗するレジスタンスを紹介します。